マガジンのカバー画像

ふるえる心〜詩のようなもの

104
何でもない日の中に「詩」がある。 忘れたくない、一瞬の心のふるえがある。 noteだからこそ、綴ることが出来ました。つぶやき、または詩のようなもの。
運営しているクリエイター

#創作大賞2024

“人の子”のつぶやき|#詩のようなもの

“人の子”のつぶやき|#詩のようなもの

あのね 

言ったことはないけど

私も ”人の子”だよ

微笑っているように

見えても

つらいとき くるしいとき

かなしいとき 

が 

あるの

誰かのまえでは 泣けなくて

ベッドで涙 

拭くときがある

時には

零れるときも 



・・・

いつもと違う 言葉や顔は

一生懸命伝えてるの

驚くかもしれない

けれど

貴方にだけ 

見せてる顔

だから 

・・・

もっとみる
月へ渡りて逢はむ橋〜令和百人一首 恋の巻冬|歌詠み

月へ渡りて逢はむ橋〜令和百人一首 恋の巻冬|歌詠み

sanngo様のnoteを拝読。

↓ ↓ ↓

sanngoさんは、愛するダーさん(旦那さま)を見送っていらっしゃるnoter様だ。
noteのそこかしこに、愛憐の想いが感じられて、何とも言えず切なくなる。

―――私は死ねないなら、生きてみよう。

この一文が今朝からずっと心に錨をおろしていた。

sanngoさんに、歌を詠みたいと思った。

月冴えて
  永遠を契りし
          き

もっとみる
愛夢幻〜ゆかし言の葉|#詩のようなもの

愛夢幻〜ゆかし言の葉|#詩のようなもの

“月が綺麗ですね”は

愛の表現だよ、と

夜空を見上げ 貴方は言う

そう、夏目漱石だよね

私は考える

月にむら雲 かかったり

願いを叶える 流れ星

飛んできたりしたら・・・

どこを見たら良い?

貴方の言葉できかせて

愛の気持ちは

私の言葉で伝える

想いのすべてを

ずっと顔 見てたら

ぽんぽん、と頭 叩かれた

そういう仕草がいちばん好きよ

笑顔 はらはら 零れた

▶Q

もっとみる
雪の華、煌めきて|#令和百人一首 恋の巻【冬の部】

雪の華、煌めきて|#令和百人一首 恋の巻【冬の部】

Kei様のnoteで、先日投稿した「令和百人一首 秋の部」の選句に決まったことを知りました。有難うございます😊✨

↓ ↓ ↓

元の企画はこちら。

↓ ↓ ↓

冬の部にふたたび歌詠みのお誘いを頂きましたので、今回は2首、恋愛短歌を創作してまいります!

Jetez-y un coup d'œil.
(ご高覧下さいませ)

❄️homme(男性)

雪の華
  煌めき 舞う夜

 きみが待つ

もっとみる
金色の鳥、羽ばたきて|#令和版百人一首 恋の巻

金色の鳥、羽ばたきて|#令和版百人一首 恋の巻

Kei様のnoteを拝読。

↓ ↓ ↓

こちらの企画ということで・・・

↓ ↓ ↓

一首、詠ませて頂きます。

    金色の
     ちひさき鳥は
       羽ばたきて
   
        銀杏並木を
         きみと歩めり

秋、様々な樹々が色づく季節、とりわけ心を寄せて眺めるのが銀杏なのです。

私が通っていた幼稚園には大きな銀杏の樹があって、はらはらとその葉が落ち

もっとみる
牛郎織女〜恋ふるとき|#七夕相聞歌

牛郎織女〜恋ふるとき|#七夕相聞歌

今宵は七夕ですね。関西は晴れて、夏日になっています。織姫と彦星は逢えそうな空模様ですが、noter様のお住まいの地域は如何でしょうか?

恋うる人がいるとき、次に逢うのを、寝ても覚めても考えることがあります。

たとえば仕事などの合間にお茶を飲んで休憩するとき。スプーンでかき混ぜながら、自分の心もかき混ぜているように感じたり。

煙草を吸って、灰を落としながら、好きな相手に想いを馳せる人もいるので

もっとみる
プルメリアの幸福|#詩のようなもの

プルメリアの幸福|#詩のようなもの

“ウミガメを見かけると

幸せになれる”って

バルコニー 長い間

碧い海を探し続けた

―――あれ、そうじゃない?

と指差すと

―――あれは岩かな、と

笑顔の貴方

夜のビーチストリート

明るくて お祭りのよう

お土産買うはずなのに

プルメリアのイヤリング 

見付けた

―――思い出になるね、

と手に取ると

―――幸福の標しだ、と

真面目な貴方

トロピカル・カクテル飲んで

もっとみる
恋花火〜文月〜|#'2024 Summer Bash!

恋花火〜文月〜|#'2024 Summer Bash!

クロサキナオ様のnoteを拝読。

↓ ↓ ↓

7月のイベントから記事を投稿するということで・・・

昔を懐かしんで、「花火大会」に寄せて詩作してまいります🎆

恋花火〜文月〜

浴衣に袖を通した

糊のきいた 肌ざわり

帯の形 整えながら

心 ときめかせた

駅前の待ち合わせ

素足で履いた 塗下駄

恥ずかしくて 

カランと鳴らすの

いつもより長く見つめるから

口数 少なくなる

もっとみる
tsukiyomi|#詩のようなもの

tsukiyomi|#詩のようなもの

新月

貴方を知らなかった

三日月

貴方を見かけた

弓張り月

天使に心 射抜かれ

満月

愛の歓び 覚えた

十六夜月 

躊躇いばかり
 
立待ち月 

今かと心震わせ

居待ち月

静かに待つしかなく

下弦の月

朝まで見ることはない・・・

月は巡り 

また 新月に戻る

ふたりの行く先 

どうなっていくの?

目に見えない 愛の分量

儚いものね

露と消えるかも ね

もっとみる
想いびと(仮)|#詩のようなもの

想いびと(仮)|#詩のようなもの

ふたりの気持ち 知ってても

会いたいとき 会えない

電話やメールも 出来ない

夢にさえ 

現れないね・・・

これは『あそび」なんだと

割り切れるほど 

ごめんね 捌けてない

私たち

「想いびと(仮)」

本物に なれないの

昔読んだ 

サガンの小説の主人公のように

心も大人になりたい

高台で向かい風に吹かれた

はつ夏の昼下がり 

▶Que Song

恋に落ちて/徳永

もっとみる
昼顔の午後移ろひて〜連歌|#つゆばた企画

昼顔の午後移ろひて〜連歌|#つゆばた企画

歩行者b様のnoteを拝読。

↓ ↓ ↓

こちらは今朝投稿した「誕生花」
6月25日が「昼顔」だったことから、
連想してお詠み下さいました😊

嬉しかったので、連歌形式で下の句を添えてまいります!

🌿ひるがお連歌

ひるがおのあなたのほほにふるおもひ
浴衣の項俯向きて夏

男性心理は今ひとつ掴みきれませんが、想像してみました。
#つゆばた企画

参加します。よろしくお願いいたします。

もっとみる
星に願ひて届けとぞ~相聞歌|#恋の七夕短歌

星に願ひて届けとぞ~相聞歌|#恋の七夕短歌

みんみん様のnoteを拝読。

↓ ↓ ↓

相聞歌FREAKですので、今回は七夕伝説に因んで
牽牛(homme),織姫(female),牽牛と織姫(homme et famale)
でまいります!(季なし)

🌿牽牛(homme)

吾妹子に夜空仰ぎて願いぬる逢へぬひととせ忘るな心

🌿織姫(female)

天の川さざれの星はわが心掬へとぞ見る夫よその手で

🌿牽牛と織姫(homme e

もっとみる
雨に詠って願いつるとき~相聞歌|#つゆばた企画

雨に詠って願いつるとき~相聞歌|#つゆばた企画

歩行者b様のnoteを拝読。

↓ ↓ ↓

もとはみんみん様の企画

↓ ↓ ↓

rira様からは相聞歌で、とのご提案。
(ボードへの挿入法が分かりませんでした💧)

↓ ↓ ↓

歩行者b様の短歌が素敵でしたので、相聞歌でまいります!

※3首まで投稿可のため、2首追加しました。

🌿歩行者b様 

🌿BRILLIANT₋S

まなうらに残していたき紫陽花のかげに忍んで寄り添うふたり

もっとみる
アンニュイな空間飛行|#詩のようなもの

アンニュイな空間飛行|#詩のようなもの

絶え間ない雨音で 目覚めた朝

ベッドからおりて

裸足で窓辺に立つ

この雨は 何処まで降ってる?

想いを馳せていた

ふたりのことが

三文小説になるか 何になるか

分からない

実話になるか

絵空事になるか

それすらも 分からない

仕方ないよね、と溜め息ひとつ 

現実に 降り立った

(でも、ずっと覚えていて・・・)

▶Que Song

三文小説/King Gnu

お読み頂

もっとみる