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はじめに


リーダーシップに不可欠なスキルとは何でしょうか?

皆さん、できるリーダーはショートスピーチが上手だとよく言われます。

短いストーリーでメンバーや部下を引き付け、一定の方向に向けた協力を取り付けることができるリーダーこそが、本当に優れたリーダーだと思います。

このブログでは、その秘訣についてご紹介します。



ストーリーテリングの力


ストーリーテリングは、昔から人類が持つ強力なコミュニケーション手法です。

世界的なベストセラー「サピエンス全史」の著者ハラリさんも、

「人類が進化の勝者となったのは、ストーリーを語る能力のおかげだ」と言っています。

皆さんも、「昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んで居ました」といったおとぎ話の内容は鮮明に記憶に残っていると思います。

人は物語で理解したことは忘れないと言われています。

さて、ストーリーテリングの力を理解するために、次の例を考えてみましょう。


あるリーダーとその上司とのやり取りの例です。



「私が初めてリーダーとしてプロジェクトを任されたとき、全てがうまく行かず悩んでいました。その時、私が大好きだった上司に相談すると、その上司は次のような、上司が体験した物語で話してくれました。」

それは大好きな上司が15年前に体験した、プロジェクトリーダー時代の話でした。

『プロジェクトリーダーとなった当時、正直、すごく不安でした。そんな中、チームメンバーもバラバラで、コミュニケーションもうまくいかず、プロジェクトはなかなか進みませんでした。

しかし、ある日、ベテランの同僚が私にこう言いました。

"大丈夫、君ならできるよ。まずはチーム全員とじっくり話して、みんなの意見を聞いてみてはどうかな?"

上司はその言葉に勇気づけられ、チーム全員との個別ミーティングを行い、丁寧にみんなの意見をまとめて新しいプランを立てました。

結果的に、そのプロジェクトは大成功を収め、チームの結束も強まりました。

上司にとっては、ベテラン社員のあの一言が、上司のリーダーシップスタイルが根本的に変わっていった転機となったとのです。』



このように、共感できる登場人物や物語を語ることで、さりげなく大切にしたいリーダーのスキルを、大好きな上司はメッセージとして私に効果的に伝えてくれたのです。



リーダーがビジョンを示す方法


リーダーシップにはビジョンが必要です。しかし、ビジョンがなかなかメンバーに伝わらないと嘆いているリーダーが多いと思います。

物語は、単なる情報を超えて、感情に訴えかけるすごいパワーを持っています。


情報を伝える事とは違う具体例:プロポーズの話


ストーリーテリングのもう一つの例として、プロポーズの話を例に挙げて、単なる情報を伝える事との違いを挙げてみましょう。


女性にプロポーズをする際、ただの情報を伝えるだけでは効果はありません。​
例えば「僕は、〇〇大学〇〇学部を〇年に卒業し、成績はどの程度で、Aが〇個あって、会社での役職は〇〇です。年収は〇〇万円で、〇〇駅から〇分の2LDKのマンションに住んでいます。僕と結婚してください」

と言われてもどうでしょうか?


そんな事よりも、「僕は君と会った時、本当に情けない男でした。何をやっても上手くいかず、自信を失っていました。

でも、君と会った3年前のあの時から、僕は少しでも君にふさわしい男になろうと頑張りました。

まだまだな僕ですが、君と会ってから、君のおかげで僕はこんなに変わることができました。

これからも君にずっとそばにいてほしい。君がそばにいることで、僕は毎日が新しい挑戦と希望に満ちた日々を過ごせるのです。だから、僕と結婚してください。」

こう言われたらどうでしょうか?




このような心のこもったストーリーが、単なる情報を超えて、相手の心に響くのです。

エピソードに想いを乗せてストーリーで伝えることで、相手の心を動かすこともできるのです。




まとめ


人間は単なる情報では動きません。

心に刺さるエピソードや物語を使いながら、ショートストーリーで人の心を動かす技術、これができるリーダーが素晴らしいリーダーだと思います。

ぜひ、このストーリーテリングの方法を学び、リーダーシップに活かしてください。

ストーリーの力を使って、メンバーの心に響くビジョンを伝え、共にきらきらする目標に向かって進んでいきましょう。





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