〔ショートショート〕てるてる坊主の暗号
美雪と付き合って1年が過ぎた。高校生活も残り数か月、地元に残る予定の美雪と、東京に行く予定の僕。美雪は僕に残って欲しいと言うが、僕は美雪に東京の大学も選択肢に入れて欲しい。
話し合いは平行線のまま、ある金曜日に美雪に言われた。
「明日、うちの窓に答えを出すわ」
それ以上は何も教えてくれないので、僕が翌朝見に行くと、てるてる坊主が5つ揺れていた。これはもしや、あの有名な「アイシテル」のサインか!
わざわざてるてる坊主でラブレターなんて…とニヤニヤしていたが、よく見ると、それぞれ