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” My World / Bee Gees”

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

ビージーズはUK出身のバリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・キブの3兄弟によるポップ・グループ。父親の仕事の関係でオーストラリアに移住し、幼い頃から地元で歌うようになり、地元ラジオ局でその活動が紹介されたのをきっかけに、1963年にAUSでレコードデビューを果たします。

1966年にビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインに見出され、UKに帰国した後の1967年にバンド編成としてアルバムをリリースします。
1969年リリースのアルバム『Odessa』(vol.1, vol.2)収録の「First of May (邦題: 若葉の頃)」「Melody Fair」が、マーク・レスター少年と少女トレイシー・ハイド主演の大ヒット映画「小さな恋のメロディ」(1971年公開)の挿入歌に採用されると、ビージーズの人気も世界的に広がりました。特に日本ではオリコン3位を獲得するなど評判は絶大なものでした。

この映画ではビージーズ以外の楽曲も取り扱われていますが、いずれも単なる挿入歌扱いではなく、映画のシーンの中で、まるでPVのような映像と音楽のマッチング感が半場ありません。まさに反則級のプレイスメント(物ではなく音楽ですけど)効果を発揮しています。


そして映画がヒットする中でリリースされたアルバム『Trafalgar』(1971)からシングル・カットされたのが「My World」です。

「あなたがそばにいないのなら、この世の中は全く価値がありません」「私の世界は私たちの世界 – この世界はあなたの世界・・・」とひたすら別れた彼女への惜別の思いを切ない歌声で綴ります。

11歳の少年少女が結婚するという、金八先生の元ネタのようなテーマの映画がヒットする中で、このベタ甘のラヴ・ソングもラジオ局はパワープレイします。ギブ兄弟のソングライティングの才能全開といったところでしょうか。

その後のビージーズは、ご承知の通り1975年の頃からメロディよりもリズムに趣きをおいた曲調に展開していきます。時代のブームを読み取る才能にも長けていたということで、1977年に公開されたジョン・トラボルタ主演の超ヒット映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の主題歌「ステイン・アライヴ」のメガヒットへと繋がっていきます。

ビージーズの展開は、映画と挿入歌という’80年前後のプロモーションの先駆けともいえるでしょう。

3兄弟のうち次男のロビンは2012年に、三男のモーリスは2003年に亡くなっています。リードボーカルでグループの顔役の長男バリーは健在ですが、2024年現在で既に78歳の高齢です。最新のインタビュー記事がこちらで掲載されています。

稀有のヒットメーカーとして、いつまでもお元気でいてほしいものです。


ラジオに夢中になっていた頃の思い出をこちらでも語っています。

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