ひらめ

好奇心旺盛な臆病者。 臆病のせいにして挑戦や楽しむことを諦めてきましたが、臆病なまま人…

ひらめ

好奇心旺盛な臆病者。 臆病のせいにして挑戦や楽しむことを諦めてきましたが、臆病なまま人生楽しんでやると開きなおりました。些細な事で大騒ぎする私の生き様をエッセイに!同じように楽しみ下手なりに人生を楽しまれている方とご縁が繋がり、刺激をもらい合えたらすごく嬉しいです〜!

最近の記事

【アダルトチルドレン】「これをやらないと私には価値がなくなる」と思い込んでいたものを手放してみることにしました

立派にならなくてもいいのだとしたら。 今のままでも私は無価値な存在ではなくて、修行をしなくても豊かで幸せな日々を送れるのだとしたら。 これまでの人生、自分には価値がないという思い込みを手放せずに生きてきた。いろんな書籍に書かれている「今のままの自分で完璧」といった言葉を、自分の中にどう落とし込めばいいのか、随分悩まされた。 とりあえず今できることをやろうと、自分の心の軌道修正のための知識を集めては、せっせと自己対話に励んできた。 ついでに頭が悪いというコンプレックスを

    • 【エッセイ】生まれてはじめてのクラウドファンディング支援をして、返礼品と感動を受け取った話

      楽しみにしていた日めくりカレンダーが届いて歓喜した。 カレンダーの写真にも、添えられている言葉にも、手書きのサンクスカードにもやたらと感動し、ちょっと涙ぐんだ。それが出来上がるまでの物語や葛藤を知っていたから。 私はYouTubeで旅動画を観るのが好きである。 カップルで世界一周する様子を配信されている「青春の窓」という旅チャンネルも、お気に入りの一つだ。 私は、“スリランカ編”あたりで彼らのことを知った。 なんと彼らは、“トゥクトゥク”という主にタクシーとして使用さ

      • 【エッセイ】本を破った容疑で重要参考人から被疑者になるも、証拠不十分で解放された話 〜それでも私はやってない〜

        図書館へ行って借りていた本を返却したときのことである。 今まで、返却時に中を確認されることは滅多になかったし、例えされたとしてもパラパラと簡単に確認するくらいであった。 しかし、その日は何やら様子が違った。 初めて見るその人は、入念に本をチェックし始めた。私は驚いた。まるで重要参考人として取り調べを受けているような気持ちになってひどく動揺したが、この動揺を悟られればさらに疑われる可能性もあるから、私は全力で平静を装った。そもそも何も悪いことなどしていないのだから、堂々と

        • 【エッセイ】些細な事でも人生に好きなものが増えるのは豊かなことだと思った話

          数年前からコッペパンが流行っているそうだが、私は給食で出されるコッペパンが大嫌いであった。 ポソポソとしたパンは口の中の水分を奪い去り飲み込むのを困難にするし、飲み込めずにずっともごもごさせていると、独特なコッペパンの香りというか風味がずーっとつきまとい、吐き気がした。残念ながら牛乳も苦手で、“いただきます”のあとに一気飲みしていたため、牛乳で流し込むといったことも出来ず、献立がパンの日はなんとなく朝から憂鬱なのだった。 コッペパンにいい印象を抱いていなかった私は、「コッ

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          【エッセイ】パソコンの充電機が接続部分で折れてしまって、ズボラさを反省した話

          パソコンの充電器の先端が、接続部分の中で折れるという事件が発生した。 数日前、パソコンの充電器の先端が欠け、今まであったはずの先端の黒いカバー部分がなくなっていることに気がついた。いつのまにそんな無防備な姿になってしまったのか。これは悪い夢だと現実から目を背けて数時間経ったが、状況は変わらない。パソコンのHPが確実に減っていることを考えれば、悪化していると言ってもよい。 私は諦めて、パソコンの充電器を購入するために検索を開始した。が、充電器の詳細欄には呪文のような数字とア

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          【エッセイ】散歩中にひまわりを見かけて、人生を楽しめる自分になりたいと思った

          私は、ただ自分の人生を楽しみたいのだ! 楽しめる自分になりたいのだ!!! 会議中、机を両手で叩きつけ、後ろに椅子が倒れるのもお構いなしに勢いよく立ち上がりながら大きな声で叫んでいる私…を、ふと脳内に思い描いた。思い描いただけだけれど。 数日前、ふと、だけど強烈にそう思った。 少し歩きたい気分になり、ちょうど期限の迫った払込票を見つけて、コンビニまで歩いて行くことにした。 むわっとした湿気た空気と、セミの鳴き声、草と、土の香りもする。夏をダイレクトに全身で感じたのは、随

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          【アダルトチルドレン】比べられたくないのに1番になりたい臆病者は、天秤に囚われているかもしれない話

          耳をつんざくようなセミの鳴き声が、ふいに私の奥底に眠っていた、今やすっかりほこりを被った思い出の箱を紐解いた。 小学生のころである。 季節は夏。昼過ぎに私は母と二人で寝転がり、天井を見上げていた。その日は母の機嫌もよく、二人で笑いながら他愛もないおしゃべりをして過ごしていた。会話が少しずつ減っていき、気がつくと母は眠ってしまっていた。 まだ今ほど暑くなかった時代、開け放した窓から夏の香りと一緒に生ぬるい風が入ってくる。まるで、お日様の香りがするふわふわの毛布に、母と私

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          【エッセイ】スパ セイロンを使ってみたら、自分の間違ったストイックさに気づいた話

          「SPA CEYLON(スパ セイロン)」とはスリランカの有名なスキンケアブランドである。 世界三大医学の一つ、“アーユルヴェーダ”の知識を基につくられた製品はスリランカはもちろんのこと、世界23か国で人気を博しているそうだ。 “アーユルヴェーダ”が受けられる施設で、専門医師の診断に基づく食事療法やオイルマッサージを数日間から数週間受けると、日常生活で乱れた体質が、本来自分が生まれ持った体質に戻り性格さえ変わってしまうこともあるのだという。自分以外の誰かになりたい私は、こ

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          【エッセイ】臆病者、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」で本を読む

          少し前、夫の情緒不安定が長引いており、ネガティブな感情に引きずられまいと必死になっていた時期があった。 夫は落とし穴を掘ってアリを捕食する蟻地獄さながらに、私をネガティブの穴へ引きずりこもうと、淀んだ空気を発していた。その空気にからめとられ、ゆっくりと自分が沈んでいくのを感じていた。蟻地獄は罠にはまったアリに対して、さらに砂を投げつけては逃げられないようにするらしいが、こちらが傷つくような言葉を投げつけてさらに深みに陥れようとするところまでもが、そっくりであった。 私

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          【エッセイ】臆病者の好奇心の満たし方

          私は臆病者のくせに、やたらと好奇心旺盛である。私の人生をややこしくしている原因の一つだと思っている。 HSP気質なのか刺激に弱く、外出するとものすごく消耗し、人と会えば、やはりものすごく消耗するのだった。削られたHPは私の場合、自宅で1人にならなければ回復しない。 家で1人のんびり過ごす時間が好きだが、体力回復も兼ねているのである。 家で過ごせば過ごすほど、幸福度が増していく。 …ということにはならないのが、私のややこしくて面倒くさいところだ。 家で過

          【エッセイ】臆病者の好奇心の満たし方

          【エッセイ】臆病者、人生初のコインランドリーへ行く。

          先日、“コインランドリー”デビューを果たした。 友人や夫が利用するときに、ついて行ったことはあれど、これから先の人生、私がコインランドリーを利用することはないだろうと思っていた。 臆病者で、人目を過剰に気にする人間である私は、他人に“生活”をみられることを極端に嫌った。学生の頃に至っては1人で生活にまつわる買い物が出来ず、食材・トイレットペーパーやティッシュを買う姿をもしも友人、ましてや好きな人に見られでもしたら恥ずかしさで爆発すると本気で思っていた。 しかし最近にな

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          【エッセイ】自分に厳しくすればするほど部屋が散らかっていくという相関関係

          だいぶ前にたまたま目にしたネットニュースの記事。 美輪明宏さんの写真と一緒に“部屋が片付けられない人は…”という文言(ちょっと違うかも)が書いてあって、どうせ説教くさいことが書いてあるのだろうと思いつつも、何が書いてあるのか気になった。 タップしページを開くとそこにあったのは、“もっと自分を大事にしたらいい”といったなんとも優しい内容だった。(これまたうろ覚えでちょっとニュアンスが違うかも) 衝撃と驚きが同時に押し寄せたのだけれど、すぐに納得。何を隠そう、私自身、片付け

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          【エッセイ】自分以外の誰かになろうと背のびしてしまう

          夕方、冷蔵庫の扉を開けて、ぎょっとした。 いつの間にか食材が、乱雑に隙間なく詰め込まれている。 夫の仕業である。 夫は存外スーパーが好きで、たまにふらりと立ち寄っては興味をそそられたものをしこたま買ってくる。一度使ったら満足しそうなユニークな調味料やら、ちょっと珍しい魚や、スーパーにいるときに作りたいと思ったメニューに必要な肉。そのとき作りたいと思ったものを帰宅後に夫が作る保障はなく、大体の場合、自分が買ったもののことなどすっかり忘れている。 そのくせ、2週間後くらいに「

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          【エッセイ】完璧主義者がハードルを上げまくり、日間賀島で自爆した話

          先月、夫と知多半島にある日間賀島に日帰りで行ってきた。 昼頃に到着するというのんびりとしたスケジュールであったけれど、お昼ごはんはどこで食べようかな、ティータイムはどこでしようかなと調べては楽しみにしていた。 もちろん最初から“楽しみ!”となったわけではない。「楽しみ」という段階に至るまでには、「いや、別に行かなくていいかな。別に行きたくないかな。」という謎の抵抗期を通過せねばならないのは臆病者の定めである。今回も無事に通過した。 日焼けしたくない夫は信じられないほど

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          【エッセイ】なんでもかんでもハードル上げすぎ問題

          遥か昔の中学時代。足が遅いくせに何を血迷ったか陸上部に入部した。 「もしかしたら足が速くなるかもしれない」なんていう期待がなかったといえば噓になるが、神は私に一条の光も与えなかった。どうやら私は走り方がおかしいらしく、皆の輪から離れた場所で、ひとりぼっちの“正しい走り方を習得するための訓練”を指示された。一向に改善の気配が見られなかった私は、部の顧問にも早々に匙を投げられることになる。 足が速くなりたいなんてもう望まないから、せめて目立たない走り方で生まれたかった。いや、こ

          【エッセイ】なんでもかんでもハードル上げすぎ問題

          【エッセイ】雨が好きな女が嫌いな女

          少し前の話である。 久しぶりにソーセージパンを焼いた。 焼き上がりを待ちつつ本を読んでいると、突然室内が薄暗くなり、バケツをひっくり返したような雨がけたたましく降り始めた。遠くで地ひびきのような雷の音も聞こえる気がする。 吸い寄せられるように窓の側へいき、窓に打ち付けられる水滴や、揺れる庭の草木をぼうっと眺める。 昔、台風がくる度に海へ散歩に行こうと誘ってくる友人がいたっけ。当時は気でもふれたのかしらと若干ひいていたけれど、今はなんとなく気持ちがわかるような気がした。

          【エッセイ】雨が好きな女が嫌いな女