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カンダタよ、地球環境のことはもう諦めました|Works

現在の地球上の自然環境や資源を持続可能な形で保全しつつ、人間の経済活動や社会生活に利用していくことは重要ですよね。
その行動様式と親和性の高い考え方や思想として、例えば①輪廻転生の世界観、②博愛主義、③マルチスピーシーズ、④ガイア仮説があります。
それぞれの市井のご意見番に、思いの丈を語ってもらいましょう。

①輪廻転生論者

あら奥さん、輪廻転生って知ってる? 現世が終わっても来世で生まれ変わるっていう考え方なんだけど、環境保護にめっちゃ効果があるんだって。そう、死後に生まれ変わった世代でも快適な環境で生きられるように、今の世の中も大切にしていかないとって考えるかららしいのね。だから、みんながリサイクルやエコな行動や森林保護やエネルギーの無駄遣いをしないようにがんばるそうなのよ。奥さんもどうかしら?

②博愛主義者

博愛主義は、神の無条件の愛と慈しみをもとにしており、持続可能性にも深く関わっておるんじゃ。人々は互いに助け合い、神の創られた自然環境を保護するであろう。資源の公平な配分や貧困の軽減をめざし、持続可能な発展を推進するであろう。博愛主義は、社会的な公正と倫理的な行動を重んじ、地球規模での協力と連帯を奨励することで、持続可能な未来を築くための役割を担うに違いない、アーメン。

③マルチスピーシーズ実践家

マルチスピーシーズの考え方は、オレたち人間だけじゃなくて、どの生物もみんなが関わり合って、生態系の一部として共存するっていう見方なんだぜ。昔からの知識や慣習をいかして森や湿地、海なんかの生態系をまもり、そこで暮らす生き物と同等の立場で精一杯生きる。人間が生態系に与える影響を最小限にして、自然と調和した生活を広めて、持続可能な社会をつくるための大事なフレームワークになると思うぜ。

④ガイア仮説論者

地球をひとつの大きな生き物だと思ってみて! それがガイア仮説。だから、地球が元気でいるために、みんなが環境をちゃんとまもらなきゃいけないねってこと。ひとつひとつバラバラじゃなくって、地球全体の環境問題に包括的にアプローチすることが大事なの。みんなが一緒に行動して、環境をまもる方法を考える。そうすれば、未来の子どもたちにもきれいな地球を残せるよ!


これらに対し、グレタさんが憑依した大阪のおそうじオバチャンは次のように反論するでしょう。あ、お政治オバチャンのほうかも。

アンタら、なにゆうてけつかんねん。
こないなけったいな考え方は、人間の本能的な自己保身欲求や短期的利益に対抗する力が弱いねん。

輪廻転生は、現世での具体的な行動変化を促すにはあんまりピンとけえへんやろ。
博愛主義は理想的やけど、人間が自分のことを優先する現実にはなかなかフィットしないねん。
マルチスピーシーズは、一部の先住民族では実践されとるけど、世界全体の経済活動には勝てへんわ。
ガイア仮説ってなんやねん。地球の自己調整能力をえらい過信しとるし、地球環境のヤバい状況をちょっと過小評価しとる感じやな。

人類はもう不可逆的な環境破壊の段階に入っとって、のんびりした変化のしかたしとると間に合わへんねん。
厳しい規制とか、急激な産業の変革とか、大規模な人口抑制とか、ガラッと変わるようなハードな対策が必要なんやで。


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