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皮膚科の先生に聞いてみた|地球棄民と呼ばないで(後編)|Critique

<前回からの続き>

皮膚科の先生

ラストシーンでは、この星に降り注ぐ太陽光が柔らかくオレンジが濃ゆいようにも感じられましたね。どういう影響があると思いますか?

【出典】サミット・エンターテインメント

ブツブツ吉田

あかんわ、先生、見かけによらず感受性豊かやな〜(笑)。やっぱ温度が低いんとちゃいますのん?

皮膚科の先生

正解です。太陽光の色は太陽の表面温度によって決まります。太陽の表面温度は5,772Kですが、それよりも表面温度が低い恒星は赤色やオレンジ色の光を放ちます。この星の太陽光が赤っぽく感じられたとすれば、太陽の表面温度は地球の太陽よりも低いと考えられます。

つぶつぶハリー

そうすると地球より寒いのか。いや、二酸化炭素濃度が高ければ温室効果が働くからいいのか。さっきの葉緑素の話はこれとつながるかい、先生。

皮膚科の先生

ご明答です。葉緑素がないと植物は二酸化炭素を吸収できずに、大気中のCO2は増えますからね。
他にも質量が小さいだとか恒星の寿命が長いだとかの違いが考えられますよ。でも、単純に朝方や夕方の描写だったのかもしれませんね。つまり大気層を通過する角度の問題だったのかも。

ブツブツ吉田

朝な〜。オレ朝起きられへんねん。昔、先生に相談しましたやろ。
他にどんな特徴をもった惑星の可能性がありまっか?

皮膚科の先生

地球よりも低い大気圧、つまり空気が薄い場合は、紫外線や放射線などの影響を受けやすくなるので、ケイレブくんたちの身体的特徴が進化する可能性がありますね。具体的には、肺の容量が大きくなるとか、鼻や喉の構造が変化するとかです。皮膚をより厚くして、紫外線や放射線に対処するようになるかもしれませんね。

ブツブツ吉田

それ、うちらですやん😲。ハリーさん、オレたちどうやら進化系みたいでっせ(笑)。ヒロミさんや南原さんにもメールしとこ。

【出典】ORICON NEWS

つぶつぶハリー

オレのはステージライト焼けだから、紫外線や放射線は吸収できねえって。
それより先生、光るスベスベくんたちの宇宙船の動力源はなんだと思う? オレはバサード・ラムジェット(宇宙空間の水素分子などの物質を吸い込んで燃料として利用するエンジン)を推すぜ。燃料を積まなくて済むしな。

皮膚科の先生

さすがテレキャス好きのハリーさんならではの目のつけどころですね。私のイチオシは反物質エンジンです。反物質と物質を反応させると、非常に大きなエネルギーが放出されます。そのため、恒星間航行に最適なエネルギー源のひとつと考えられています。
でも、彼らが地球から遠く離れた星系から来ているとしたら、ダークエネルギーや未知のエネルギー源、それにワープ航法を考えてみるのもロマンがあっていいですね。

ブツブツ吉田

この映画では太陽のスーパーフレアで人類は滅亡しますやろ? けど、過去に起こった地球の5回の大量絶滅の原因に超巨大フレアが関係していたケースがあると思いまっか?

【出典】日経サイエンス

皮膚科の先生

その可能性はおおいにあります。と言いたいところですが、確証は得られていません。少なくとも6600万年前の白亜紀末の大量絶滅、いわゆる恐竜の絶滅は、ユカタン半島でチクシュルーブ・クレーターが発見されたことから、小惑星衝突説が有力視されています。
ペルム紀末(P-T境界)の地球史上最大の大量絶滅は、巨大なマントルの上昇流によって発生した大規模な火山活動が原因という説があります。これには超大陸パンゲアが地殻活動を誘発したのでは、という因果関係があるのである程度説得的です。
一方で、デボン紀後期の大量絶滅は超新星爆発が原因かもしれないという意見が出されています。地球から20パーセク(約65光年)の距離で超新星爆発が起きた場合、放射された紫外線、X線、ガンマ線、宇宙線により、地球は数万年続くダメージを負う可能性があるそうです。これが原理的には太陽フレア説に最も近いといえるでしょう。

つぶつぶハリー

聞いてくださ〜い。光るスベスベニベアくんだけど、あいつら地球を監視してたのかな? だとしたらなぜだ。宇宙の警察官を気どってたのかい?

皮膚科の先生

彼らは人類の進化に興味を持っていた可能性があります。地球は生命が誕生して以来、長い歴史の中で進化を続けてきた惑星です。地球の環境や人類の進化の様子を観察することで、宇宙における生命の進化の理解を深めようとしていたのかもしれません。

ブツブツ吉田

そしたら、この宇宙人のツレが過去の大量絶滅の際にも地球の生命体を他の惑星に移住させていたと想像したなりますね。そうや、同じ惑星にケイレブたちが移住したんやとしたら、最後の場面は地球の植物の進化系かもしれへんし、ひょっとしたら恐竜もこの惑星で進化してんねや!

皮膚科の先生

すばらしい発想ですね。彼らは数々の危機に直面した地球の生態系を保護し、新しい場所での繁栄をサポートしてきた、かあ。地球から運ばれた生命体が異なる進化を遂げ、独自の生態系が形成されていた。

【出典】ライトストーム・エンタテインメント

ラストシーンに白く光る木がありましたが、あれは『アバター』に出てくる魂の木エイワのような進化を遂げているかもしれませんね。惑星パンドラの植物たちは神経組織のネットワークでつながっています。エイワとは精神ネットワークの総称みたいです。実は地球上の植物界でも、意識の共有やコミュニケーションはあると考える人たちがいますよ。ケイレブとアビーが白い木をとおして他の有機物と、意識共有というか自我の転送なんかができるとおもしろい進化ですね。
それにアノマロカリスやダンクルオステウス、三葉虫、ステゴサウルスのような地球上で絶滅した動物が、リデザインされた姿で登場するとワクワクしますね。意外とおいしかったりして。

※ChatGPTの大阪弁翻訳の精度が低くて、前回はほぼ使えなかったので、今回は方言指導なしの自力です。乱筆乱文お許しください。

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