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第3章#27 子連れで参加しよう~子育て中の先生方へ

もくじRemake『ホワイトな学校へ』

(約3300字)

子育てや介護。
仕事との両立が大変なことって、多々あると思います。
仕事を続けていて、つらいなと思うこともあると思います。
でも、辞めないでほしい。
第3章は、そのような時、どのように考え、どのように乗り切ってきたか、私の経験に基づいてお話します。
人それぞれだと思いますが、何かしらのヒントになれば幸いです。

飾り罫TOMOさん

私は、下の子が2歳の時に管理職選考を受け、ジョブローテション(管理職人生)が始まりました。
なんでそんなことになったかというと…↓↓↓

下の子2歳、私40歳で管理職選考を受けた理由

私が管理職選考を受験した頃は、管理職選考が、A選考とB選考という制度になったばかりだった。A選考とはこれまでの指導主事選考にあたる。B選考は教頭選考にあたる。

当初は、A選考受験の年齢制限が41歳まで、B選考の受験資格は45歳から(たぶん)だった。

2人目の育休から復帰した年が39歳。その年、これまで1歳の誕生日までだった育休が3歳まで取れるようになった。

長期に休める最後のチャンス、育休を続けてとるかどうか、夫と相談した。
夫と年齢を比較して、これから長く働けるのは私である。
教員を続けるなら、管理職を目指した方がよい。
(給料が少しでも高い方がいいから…というだけの理由)

管理職を目指すなら、今から受験できるA選考がよい。
(4・5年のジョブローテーションはあるが、うまく行けばB選考より早く管理職になれるから…というだけの理由)

A選考を受けられるチャンスはあと2回。
当時、A選考は5倍ほどの倍率だったので、1回で受かるとは限らない。
だから翌年、A選考を受験しよう!ということになった。
(管理職を目指したのは、この程度の動機…すみません…)

私「合格すると、すごく忙しくなっちゃうと思うけど…」
夫「おれが、子育てと家事をやる!」
はい!記録されました。よろしくお願いします。

育休を延長してゆっくり休む⇒バリバリの管理職、真逆の選択…
下の子が2歳になる年、A選考を受験した。

受けるのであれば、1回で受かりたい(2年も勉強するのは嫌だ…)。
毎日、子供を寝かしつけた後、夜9時からは勉強にあて、行き帰りの電車は暗記、面接のイメージトレーニング、など時間を決めて取り組んだ。
結果、合格。

私の管理職人生は、給料という文字通り現金な動機で始まったのでした(;^_^A。



「育メン」の先駆者

私の長男はアトピー性皮膚炎がひどかった。(詳しくは、マガジン「それいけ!Kタロー」をご覧ください。)

夫は、保育園に預けないで自分でケアしたいということで、仕事を大幅に減らして育児に専念することにした。
今から20年以上前のこと、今でいう「育メン」の先駆者である。
私は長男が生後半年の4月、キリがいいところで仕事に復帰した。


いきなり余談~育メンの実際~

私が長男の産・育休で家にいたとき、夫は、仕事から帰って来ると、私がご飯の支度や掃除などをやっていないのを見て、「1日中家にいて、何で何もしていないの?!」と、不満を漏らした。

出産、育児の経験がある方ならお分かりだろうが、この時期の赤ちゃんは、2から3時間おきに授乳、しかも、昼夜お構いなし。
私としては、もしも神様がいて、願いを一つ聞いてくれるのであれば、
「4時間続けて眠らせてください!」
と願いたいほど、睡眠不足が深刻だった。
しかも、子供は卵アレルギーで、私は、卵の入っている食品は一切食べられない。ケーキも、お菓子も市販のものはほとんどダメ。
「食べたい…食べたい、食べたい!」
というストレスと空腹と戦い、おせんべいをかじりながら、昼間子供がお昼寝してくれたら、その間くらい休みたいと思うのは当然だ。
それを、夫は私が怠けていると思っているのだ!

しかし、その偏見は、夫が育メンを始めたら、一気に解消した。

初日から、夫は大変な苦労をしたようだ。
「よかったなあ。母ちゃんが帰ってきたぞ…」
というセリフは、長男に向けてというより、夫自身に向けての言葉であった。
というのも、母乳を絞って凍らせておき、解凍して飲ませることにしたのだが、長男はそれを頑として拒んだのだった。
離乳食も準備しておいたのだが、こちらも一切食べようとしない。
「一日中、飲まず食わずなんだよ…」

長男は、私が帰って来るなり母乳を飲み、朝までに2・3時間おきに母乳を飲み、そして、私がいなければ1日中、飲まず食わず、という食生活サイクルを1学期中貫いた。
したがって、私の4時間続けて眠りたいという願望は叶わず、相変わらず寝不足の生活も続いた。

長男は、昼間、おなかがすいているのですこぶる機嫌が悪い。
私が帰宅すると、
「よかったなあ。母ちゃんが帰ってきたぞ。酒、飲んでいいかな。トイレにも行けなかった…」
と、夫は、不機嫌にぐずり続ける長男を1日中抱っこしていたらしい。
気の毒なことに、夫には、切り札のおっぱいがない…。
育休中の私よりも、さらに大変な状況であった。

自分で体験したことで、夫は、一人で赤ちゃんの面倒を見る大変さが心底理解できたようで、二人めの産・育休のときは、私が家事をほとんどやっていなくても、一切文句を言わなかった。
むしろ、私が家事をしやすいように、すすんで子供の世話を引き受けた。
体験って大事!


閑話休題…本題に戻ります=^_^=
子連れで参加しよう

夫は、主に週末に仕事をしていたので、私は、週末に勤務校でPTA や地域のイベントなどがあると、必ず子供を連れて行った。
これは、一石二鳥、いや、三鳥である(四鳥かも…)。

まずは、もちろん、自分が参加することで、地域やPTAへの協力ができる。自分の子供を連れてきているから、慌てて帰宅する必要もない。

そして、自分の子供たちは、休日を大変楽しく過ごせる
しかも、私が構う必要が全くない。
歩けないうちは、おんぶやだっこをしていたが、歩けるようになったら、最初だけ同じくらいの年の子か面倒見のいい子にくっつければ、すぐに友達になって一緒に遊んでいる。

さらに、もう一つは、親の仕事場を見せられるということ。
周りの大人や子供が、「N=^_^=先生」と言って、話しかけてくる。
我が子には、自分の親の社会人としての姿を見せることができる。
他の仕事だとわかりにくいところもあると思うが、先生という職業は、子供にとって最も関わりのあるわかりやすい社会人である。
自分の親は、自分だけのものではないことを、理解できると思うのだ。

もっとあるとすれば、保護者にも、同じ子を持つ親として親近感を持ってもらえるのではないかと思う。
互いに話しやすくなり、私はそのことで、気持ち的にずいぶん楽になったように思う。

地域やPTA 行事に、休みの日までかり出される…と考えたら憂鬱になるが、休みの日に自分の子供と一緒に楽しめる、しかも、一石三鳥と考えれば、気分が上がる。
だから、先生方、学校のイベントなどには、自分の子供を連れて積極的に参加しましょう。


もう一つ余談~学芸会~

S地区で教頭だったとき、私は自分の子供を連れてきて、土曜日の学芸会を見させてもらった(もちろん、私は休暇)。
先生方に指導力があり、いずれの学年も素晴らしく、本物の学芸会とはこういうものだということを自分の子供たちに見せたかった。
というのも、学芸会大好きの私にとって、我が子が通っていた学校の学芸会は、相当物足りなかったからだ。
果たして、我が子たちは、マット席の端に陣取り、最初から最後まで夢中になって見ていた。
良いものは、子供にだって分かる。
というか、子供だから正直に態度に現れるのだと思う。


さらに余談~仕事モードとは?~

娘が中学生の時のことである。
保護者会に行くに当たり、娘に注文された。
「仕事モードで来てね。恥ずかしいから。」
私は、家モードと仕事モードでは、別人と言っていいほど違うらしい。
顔つきや、目の大きさまで違うらしい…。
家モードの気の抜けきった私だけでなく、仕事モードの私を知ってもらっていてよかった。

生活にメリハリがあることはいいことです。
そして、緊張感をもって仕事をしていることも、いいことです!


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