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珈琲とチョコレートとやさしさと




酪農用語解説の解説
低温殺菌牛乳
「低温殺菌牛乳」は、低温長時間殺菌(62〜65℃で30分加熱)で製造される牛乳です。日本で売られている「牛乳」は、ほとんどが超高温瞬間殺菌(120〜130℃で2〜3秒加熱)で製造されていますが、大量生産に不向きな低温長時間殺菌で作られる「低温殺菌牛乳」は生乳本来の味に比較的近いため、最近では消費者の注目が集まっています。

学校給食で飲んできた牛乳。
飲むたびに、飲むたびに、お腹が痛くなっていて
わたしはお腹弱い子として生きてきましたが、大人になり、
やっと分かったのです。
牛乳に含まれる(乳糖)を分解する酵素が
どうやら少ない体質なんだということが。
乳糖不耐症という病名もあるなんて、ずっと知りませんでした。

ハード系チーズもどちらかというと好まないわたしですが、
それは体質がそうさせていた可能性もあるわけですね。
「チーズ食べないの?あんな美味しいモノ食べられないなんてかわいそ」カンタンに言わないでおくれよ。カラダが欲していないのだからさ。
自分が食べられるからといって相手も大丈夫かどうかは?。
食事は楽しいもののはずなのに相手に何か言われないかを気にしたり、
緊張しながら食べ物を選ぶなんて、疲れます。

アレルギーとは違うので
ピザにとろけているチーズやパルメザンチーズは美味しいと思うし、
カフェで飲むカフェオレ、カフェラテなども好きで注文します。
その後、結局お腹はゴロゴロするのですが。

ブラックコーヒーにすれば、と思うのですが、コーヒーのブラックも
胃にキツイ。でも、コーヒー飲みたい。そういうことなので、牛乳は摂りすぎないようにうまく付き合っていこうと決めていたある日、(もうずいぶん前です)、
低温殺菌牛乳はお腹がゴロゴロしないということがわかりました。
理由は殺菌の温度が低いため、お腹ゴロゴロ原因タンパク質が少ないからだとか。味もすっきりとしている低温殺菌牛乳、製法のせいで少しだけ価格が高いですが、もうここ何年も、自宅ではこの材料でカフェオレを作っています。

しかし外出先で飲むカフェオレ、カフェラテ、、
例えばスタバは多分普通の牛乳か加工乳。
最近はソイミルクに変えたりできるみたいですが。
ブルーボトルでも普通の牛乳なんですね。
飲んだ後はやはりお腹がゴロゴロしますので
カフェ好きなのにカフェで過ごす楽しさは半減という悲しさ。


残暑厳しい9月のある日、時間が取れたので
この日はかねてから気になっていた下町にある
古い家屋を利用した珈琲店を尋ねました。

2人以上の入店者よりも
1人客を優先してくれて
香水臭や
大声でおしゃべりをするお客さんを敬遠し、
珈琲の香りと流れる時間に誇りを持っている自家焙煎店。

暑い日だったので、先ずはアイスクリームにエスプレッソをかけた
アフォガートを注文しました。
良く冷えたアイスクリームの甘みと苦味は
本当に良く合います。
ひと心地ついたところでせっかくだから珈琲を注文しなくては。
ただしブラックが飲めないおこちゃまは、カフェオレを注文。

カウンター越しに見えるコンロで温めるミルクは
あとでわかったのですが東北の指定した農家の低温殺菌牛乳とのこと。

出先のお店で低温殺菌牛乳のカフェオレを飲むのは初めて!(多分)。
珈琲の味よりも低温殺菌牛乳のところでテンション上がるお客はたぶん少数派でしょうね。

ココロの中では本当に嬉しく、このことについておしゃべりをはじめたい
(お腹痛くならない!って話すのか?)のをぐっとこらえて、
とても美味しいカフェオレを静かに堪能。

低温殺菌牛乳とコーヒーは合います。
残暑きびしい9月の午後、大いなる優しき味の低温殺菌牛乳に包まれて
わたしは世界が変わったような気分で珈琲店を後にしたのでした。

三筋、蕪木にて。photo taken by me



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