見出し画像

"こころを動かすアイデア発想法"社内メンバーに聞いてみました!【後編】


今回は、以前の記事"こころを動かすアイデア発想法"の後編として社内メンバーへのインタビューを行いました!

↓前回の記事はこちらから


私たちがブランドづくりで目指しているのは、ブランディングを通してクライアントのブランドの想いを形にし、生活者にとっての価値を生み出すこと。
そして、生活者にとって唯一無二の存在となること。

そのために必要な人々のこころを掴むアイデアの発想法、ブランディングを行う際に心がけていることについて、2名のメンバーに聞いてみました!

「アイデアを考えることは、料理づくりに似ている。」



そう語るのは、生活者のトレンド研究をブランド戦略やアイデア開発に活かすのが得意なAさん。

Aさんはお弁当を持参したり、仕事終わりにも自炊をするというほどの料理好き。
見習いたいものです。

料理上手とアイデア上手にはどんな共通点があるのでしょうか?

料理もアイデアも、作りたいものの完成形が浮かんだら、そこに至るまでの工程を逆算していく。
究極の一品を完成させるためにはさまざまなコツが必要になります。

そんなコツについて3つのポイントが見えてきました。


①日頃からたくさんの情報に触れる。

自分の理想の料理を作るとき、何もない状態からおいしいものを作ることはかなり難易度が高いですよね。

おいしさを生み出すためには、美味しい料理を食べにいったり、「おいしそう!」と感じるレシピを参考にしたり、自分自身の中にベースとなる知識を溜め込んでいく必要があります。

アイデア開発も同じでジェームス・ヤング氏の「アイデアのつくりかた」にも書かれている通り、"アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ"。
幅広い情報を知り、それをどう組み合わせていくかで新しさや面白さに出会えるのです。

Aさんは日頃から調べものをしている時に気になった事例をブックマークして後で見返したり、言葉については辞書で類義語や対義語をチェックしたりと、1つの情報の周辺にある情報もキャッチすることを心がけているようです。


②いろんなやり方を混ぜて、自己流を見つける。

アイデアの考え方は人によってそれぞれですが、Aさんは先輩の手法や本で読んだ手法など、様々なやり方を組み合わせることで自分なりのやり方を見つけていったそうです。

まず初めは、机に座って情報をたくさん入れ込む時間をたっぷりと。

「これ以上考えても浮かばないな」と感じたところで一旦寝かせる。

その後、歩いている時やお風呂に入っている時にふと思い出し、アイデアが浮かんでくることが多いのだとか。


③自分の手でたくさんつくる。 たくさん失敗する。

数をこなしていくうちに、料理のおいしさの勘が働くように、アイデアも、初めはとにかくたくさんの量を生み出すことが重要です。

その中でたくさんの「感覚のストック」ができ、おいしいアイデアの勘が冴えてくるのです。

たとえばAさんはネーミングを考える時、文字1つにもそのこだわりを反映しているようで、漢字の方がいいか、カタカナの方がいいか1つ1つの表現を実際に紙に
書き出して検証しているそうです。

まさに料理のように、積み重ねることで理想とする「おいしい感覚」に出会えるのではないでしょうか。


「私たちがクライアントに提供するのは、考えやアイデア。
モノを買っていただくわけではないこの仕事に対し、いかに価値を生み出すことができるか」
そんな想いのもとアイデアを磨き、日々のプロジェクトに取り組んでいます。

そんなAさんが携わったブランドのリニューアル事例はこちらからお読みいただけます。

こころを込めてブランドづくりに向き合うAさんのアイデア開発が存分に生かされたプロジェクトとなったのではないでしょうか。


「野良ネコの中にスタイルを見出す。」 本質を掴むアイデア開発


最後のインタビューメンバーは、コピーに強みを持つブランドコンサルタントYさん。

Yさんの趣味は、野良ネコの観察だそうで、のんびりと寝ていたり、気ままに歩いたり。何にも流されることなく生きているブレない姿勢の野良ネコに、こころ惹かれるのだそうです。

そんなYさんは、まさに野良ネコが持つスタイルのような、時代に流されることのない普遍的なこと、ずっと使っていけるような"ブランドの本質"を掴むことを目指しているそうです。


弊社では企業のブランディング、コーポレートブランディングを行っています。

時代を超えて長く使われる、社員の意識の拠り所となるブランドスローガン開発が必要となります。

その際に不可欠な"ブランドの本質"を掴むアイデア開発についてポイントを聞いてみました。

①じっくりと読み込む。

クライアントからいただいた資料をとにかくじっくりと丁寧に読み込む。これが何よりも重要だといいます。

「そもそもブランディングとは、何かを飾り付けたり、見栄えをよくするものではなく、そのブランドが持つ根っこの部分を掴み、それを人々に伝わりやすい形で魅せていくこと。

ブランドが大切にしてきた考えの軸や、社内でよく使われてきた言葉、時代に囚われない"ブランドの本質”はすでにブランドの中にあると思ってます。」とYさんは言います。

様々な資料をじっくりと読み込み、それらを1つ1つ汲み取っていくことを大切にしているそうです。


②「創作」はしない。

"ブランドの本質"が見えてきたら、それを言葉として表現する段階。
「クライアントの想いが伝わる形にしたい。」
「長く使われ続けるものにしたい。」

そんな想いから、無駄にキャッチーにせず、できる限りクライアントが社内で大切にしている言葉や考えをベースに表現していくことが大事だと言います。

スローガンやコピーというとつい目立つものにしなくてはいけないのではないか、奇を衒ったものにしなくてはいけないのではないか、という気持ちが生まれてきてしまいがちです。

しかし、「クライアントが使い続ける言葉に必要な要素は、課題を解決することに貢献できる力であり、キャッチーさや創作性ではないと思っています。」とYさんは言います。

この「余計な創作」をしていないか、という視点はアイデアを開発する人にとって、非常に重要なキーワードではないでしょうか。


③こころを込めてつくる。


Yさんは考えたアイデアを、PCではなく、手書きでノートに書き記してしているそうです。

言葉はナマモノともいいますが、実際に呼ばれる時、使われる時の雰囲気をイメージすることは欠かせません。

紙に書いた文字は、パソコンで打ち込んだ文字よりも、質感や温度感をなんとなく感じ取りやすいのだそうです。
また、乱雑でもいいのでノートに書くことでアイデアのグループ分けもしやすくなること、関連する言葉同士から違う視点のコピーが生まれるなどの効果もあるのだとか。

アイデアを紙に書き記す。

そんなこころを込めた丁寧な一手間が、いいスローガン、コピー開発につながるのかもしれません。

実際にYさんが携わった事例は、以下からお読みいただけます。

本質を捉えるアイデア開発を強みとするYさんらしさが体現された
プロジェクトとなっています。


弊社では「こころを動かす」アイデア開発を強みとし、ブランドコンセプト策定の戦略からネーミング・コンセプト・デザイン・デジタルの展開までを一気通貫で開発しています。

株式会社ブラビス・インターナショナル公式HP:

弊社の実績はこちらで紹介しております。


今後もこのnoteでは、ブランディングについて、アイデアや発想法について、
パッケージデザインのトレンドについて考えたこと、学んだことを
発信していきます。

スキしていただけると励みになります!

↓過去の記事はこちらから