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何故クイズ付き小説を書くのか?

 何かすごい動機があるのではないかと思わせる題名ですね、全然違うんです。でも一度その理由を聞いて欲しかったから書いておきます。

 まず何故「小説」を書くのか?それは文章を書くのがものすごく好きだからです。何か書きたくてたまらないテーマがあるわけでもないし仮にあってもそのテーマを小説として上手く表現し掘り下げるだけの力量もない。でも文章は書き続けたい。
 高校生の時、夏休みの宿題の作文を国語の先生がわざわざ選んでみんなの前で読んでくれた。クラスのみんなが部分部分で何度も爆笑してくれたんですね。あの快感が忘れられないんです、未だに。だから書いています。

 では何故「クイズ付き」小説なのか?
 僕はミステリを読むのがすきです。ミステリには当たり外れがある。つまらなくて途中で読むのをやめたくなるものもあります。でも普通小説と違ってミステリだとつまらなくても結局最後まで読んでしまいます。それは犯人とか動機とか、とりあえず結末が知りたいからです。テレビの2時間ドラマもそうですね。最初の1時間を観てしまうと犯人が誰か知りたいからそのまま最後までだらだら観てしまう。そこで僕は考えた。何でも良いから小説の途中で謎を提示すれば最後まで読んでもらえるんじゃないかってね。
 と云うわけで僕の「クイズ付き小説」に登場する謎は全然大したものじゃない事が多いです。ちょっと謎にしてみただけみたいな感じ。

 でもね、数年前に書いた「He is 魚類」のクイズの答えは(最後のオチも含めて)まずまずのものだと思ってます。僕としては10年に一度だけ降りて来るアイデアといいますか。言葉遊びの好きな読者さんには随分褒めて頂きました(もちろん馬鹿馬鹿しいと言われれば馬鹿馬鹿しいもので、みんなが褒めてくれたというわけではないけれど)。そしてさらに、もう30年ほど前に書いたショートショートのアイデア、これは我ながら凄かった(一生に一度のアイデア!)。思いついた時何十分も部屋の中を行ったり来たり何か叫びながら歩き回ったほどです(ちょっとアブナイ人です(^^;;))。本名で書いて小説雑誌に取り上げてもらいました。超高評価でした!賞金まで貰ってしまったので著作権が出版社に移ってしまい、ここで発表出来ないのが残念です。あれはマルティンくんが書いたものなんだぞ!と大声で叫びたい。僕の作品がメジャーな舞台で何かの評価を得たのはこのたった一度だけなのです(^_^;)

 とりとめのない自分語り、失礼をいたしましたm(_ _)m 

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