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【讃美歌とクラシック⑦】讃美歌320番(旧)シンセサイザー
文語調の味わい深い歌詞と8分の6拍子のゆりかごに揺られているような安らかで優しいメロディ。数多ある讃美歌の中でも5本の指に入るくらいに好きな曲です。特に第二節(2番)の歌詞はこの世に生きる事の惨めさ、淋しさを歌っているようで、読むだけで涙が出そうになります。 ご存知のようにたくさんの映画やアニメの1シーンに使われていますが、クラシック音楽ではアメリカ近代の作曲家、チャールズ・アイヴスが交響曲第4番の第四楽章に使用しています。 オーケストラの奏でる不協和音とごった煮のような響きの中、合唱が遠い天からの呼び掛けのように、このメロディ(そのままではないけれど)を静かに歌って交響曲が閉じられます。クリスチャンだったアイヴスはきっとこの讃美歌をとても愛していたに違いありません(^^)
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【讃美歌とクラシック⑥】讃美歌194番(旧)シンセサイザー
年齢を重ねる毎に、ハイドンの音楽が好きでたまらなくなってきました。 この讃美歌はハイドンの弦楽四重奏曲第77番「皇帝」の第二楽章、変奏曲のメロディから取られています。 メロディ自体は以前にハイドンが皇帝讃歌として作曲したもの(現在のドイツ国歌)で、もとが歌曲なだけに讃美歌として歌っても全く違和感はありません。神さまと繋がっている事の安らぎを歌った歌詞がついています。 でも、僕は、やはりこの曲は歌詞なしの弦楽四重奏で聴くのが好きです。それは、歌詞という制限なしに音楽だけを聴いて、このメロディが持っている子守歌のような安らかさに包まれていたいからです。