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生カステラ専門店ができるまで~開業から休業まで~⑪ オリジナルBOXの製作(ネット印刷でのオリジナルパッケージ完成まで)


菓子販売において重要な要素を考えたとき

◎商品について
・商品の品質(味)
・商品の利便性(日持ち、小分けか否かなど)

◎販促
・宣伝
・営業(能動的に購買働きかける)

◎ブランディング
・店ならではのオリジナル、強み
・どのような店として利用を促すのか
・パッケージや付属物のデザイン
・価格設定によるマーケットの住み分け

◎ターゲット、購入層の絞りこみとリサーチ

この辺りを考える必要があると思います。

カステラ店オープン準備の初期段階から不可欠と思っていたのは
オリジナルBOXのデザインでした。

今になると業者や方法などは様々あるとわかるのですが
当時はなにがなにやら・・どこから着手すればよいのかわからない状態でした

デザイナーさんと出会ったことで
最適な業者の紹介はもちろん素敵なデザインを施した箱を完成させることがでいきました。

オリジナルBOX製造を検討されている方の参考になれば嬉しいなーと思い

◎カステラ屋のオリジナルBOXができるまでの経過と完成品


☝まとめてみました。

◎カステラ屋のオリジナルBOXができるまでの経過と完成品


私たちの身近にあるパッケージ
紙製の箱だったりプラスチック製の容器だったり、それを入れるビニール、紙袋etc・・というのは

とにかく高い

菓子店を運営するにあたって驚いたことの一つは消耗備品の価格の高さです。
口にも入らず全てはごみになっていくのにも関わらず
成分表シール類、パッケージ、袋、品質保持剤、保冷剤 これらの備品代は馬鹿にできないコストです。

中でも紙製品というのは価格設定が高い というのが特徴

紙=リサイクル=安い というイメージを持っていたので個人的には衝撃な事実でした。

個体差はありますが、シンプルで最低限の加工のボックスの場合でも最低価格というのは1箱あたり30円~150円程度のものが大半。(様々な理由が考えられますが割愛)

店で使用する予定のボックスと近いサイズの無地製品は市販品だと
単価5~60円というのが相場でした。

それに印刷をかけて・・いくらになるのかと思ったいた矢先
デザイナーさんが紹介してくださったのは

オンラインの印刷会社さんでした。
ネットの印刷会社さんはとにかくコストが安く小ロットから大ロットまで幅広く対応してくれるので助かります。

・小ロット、大ロットかによって価格の差異が大きい会社もあるのでリサーチは必須
・デザインなどのテンプレ-トがあったり、入稿方法がシンプルであったりサイトによってさまざまな為単価だけで判断しないこと

このあたりが重要です。
紙類製品のオプションは非常に細かいのでしっかりとリサーチすることが必須。

グラフィックさんでは箱製造の場合寸法もオリジナルで指定することが可能でした。
デザイナーさんが仕上げてくれたデザインをを当てはめた箱の見積もりを見ると100部~の単価価格が一覧になっていました。


画像はイメージです

当然のことながら
製造数が少ないほど単価が高く、多いほど安くなります

この頃には商品の原価がざっくり出ていたので
販売予定価から逆算して箱代はこの程度に抑えたいな、という目安がありました。
検討の結果・・・

24000部 に発注決定!!! 価格は単価29円!!


という市販の箱を購入するよりも費用を抑えることができました。

コストの面では、素晴らしい!! というほかないのですが
そう単純な話でもありません。

納品当日、立ち会ってくれたデザイナーさんと男性スタッフ、私の計3名で品物を保管場所にしまい込む予定でしたが

到着したトラックを見て驚愕。
24000部という圧巻の量に圧倒されました。

1つつみ当たり100部で2㎏程の重さの物体が計240個。
店前の歩道に積まれる大量のつつみ・・

当時施工途中で現場にいた方たちにまで手伝ってもらい
2階の保管場所まで運ぶことができましたが、思いだしたくないほどの労力でした。笑

そんな思い出深いエピソードありで、手元にやってきたBOXはこちら


かわいい。という一言いにつきます


おそらく、このデザイン+ボックス加工であれば
市販品で100円近い単価価格なのではないかと思われます。

まとめ


オリジナルパッケージを作る際の注意点

・ネットでの発注がコストを抑えられて吉
・見積もりの価格だけではなく、商品の性質について徹底的にリサーチすること
・サンプルを製造したほうが吉
・ある程度まとまったロットでコストを抑えるのが良いが現実的な数(一括購入できる現実的な費用内での数、現実的に可能な運搬、保管できる数)であること


経験を通して考える最適なパッケージ選びについては
また別の記事にできたらと思います。



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