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“採用ツール”の在り方。

「採用動画は必要ですね」と私たちも言う。確かに、ひと昔前のテキストベースのインタビュー記事は読まれない。それを読んでまでも入社したいという情熱があれば別だが、学生たちは何社も見ている。1社の1コンテンツの1記事をじっくり読む時間はない。だから動画は有効な一つの手段である。

一方で、動画が会社案内や会社訪問の完全な置き換えになるか、というとそうではない。

最近、ディーラーに行ってもカタログは配布されていない(簡易的なものにとどまる)。数百万円もの買い物にも関わらず、その紹介はWEBコンテンツに集約している。

確かに紙では伝えきれない走行シーンなどは動画のほうが優位だ。しかし、手元に置いておけない。机の上に広げておけない。つまり、能動的にアクセスしなければ、その情報に再度接触することや深いところに到達することは少ない。

みんなWEBだから、みんな動画だからと、みんなと同じことをやっていたら、その競争の中に飛び込むだけ。目立つことはない。

だから、今こそ紙のツールは必要だと思う。とはいっても、WEBサイトの焼き直しでは意味がない。紙であるからこそ伝えられること。時間をかけてしっかりと丁寧に作られたもの。もっといえば、大量生産したものではなく、少量でコストをかけたもの。中身はもちろん、一つひとつを大切にしていること、意味、時代に流されない企業のポリシーというものも伝えることができる。

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