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なぜ外資企業の内定を断ってJTCを選んだのか

興味をもっていただきありがとうございます。
この記事では、なぜ外資企業を選ばず、JTC (いわゆる日系大手企業)への転職を決めたのかについて書いていきたいと思います。
※あくまで私が選んだ話ですので一概に外資企業よりJTCがいいという話ではありません。

私の転職活動に関する話は下記記事でまとめてみましたので、
お時間があれば読んでいただけると嬉しいです。


【前提】活動前に私が思っていたこと

正直、転職活動を始めた当初までは「次の会社は必ず外資に行こう」と決めていました。

理由は、色んなSNSをみていると楽しそうに働いてる方のほとんどが外資企業で働いていたからです。逆に日本の企業はブラックだとか薄給だとか古いとかイケてないという印象でした。
当時の私のなかでは外資企業に行くことが一種の人生の成功のようなイメージがあり、
"自由な働き方" "成果主義的な考え方" "世界的な認知度" どれを聞いても魅力的に感じていました。

また、前職で尊敬していた上司も外資企業出身者が多かったので
とにかく次は外資だ!と思って疑いませんでした。
そのためいざ転職活動を始めた際にも上記の思いは変わらず、外資企業に絞ってエントリーをしていました。


【前提】どんな企業に内定をいただいたのか

最終的には5社に内定をいただくことはできました。
2社は企業規模が他に比べ小さかったこともあり、
3社に絞って検討をしていました。
それぞれのどんな会社だったかを下記に記載します。

A社

■概要:世界Top3内のソフトウェア会社
■職種:フィールドセールス
■給料:OTEで当時の年収の1.6倍
 ※OTE:目標達成率100%達成時(on-target)の提示年収(earning)
■給与比率:ベース6割、インセンティブ4割
■その他:
A社は転職活動を始めた最初に志望した会社でした。
給料もOTEとはいえすべての会社で一番いい金額を提示いただきましたし、
ベースとインセンティブの割合は6:4と外資の割にはゆるく、
初めての外資企業としては入りやすい気持ちがありました。
世界でも有名なグローバル企業だったので内定いただいたときはとても嬉しかったです。

ただ、所属する事業部は中途が多く基本的には個人に委ねらていることもあり、フィールドセールスは結構厳しいという口コミもいくつか見受けられており、きちんと売れなければ昇給も難しいという意見もありました。

B社

■概要:アメリカ創業の世界最大級のテクノロジー企業
■職種:インサイドセールス5割、フィールドセールス5割
■給料:OTEで当時の年収の1.3倍
■給与比率:ベース給5割、インセンティブ5割
■その他:
B社はTo Cビジネスも展開していたので世間的にもとても認知度のある会社でした。
※内定をもらったときは自分より両親のほうが喜んでましたw
給与比率が半々と外資企業だなと感じる提示でしたが、
人事の方からは毎年メンバーの8割が目標達成していると言っていたので
実質インセンティブは100%もらえるとおもってもいいくらいの好条件だったと思います。
プラス、1年目は達成してもしなくても100%もらえると言っていただきました。

ただインサイドセールスは志望してはいない職種ではあったことと、
当時の業界とは少し変わっていたので興味がもてるかが若干不安でした。

C社

■概要:ある業界ではNo1の日本企業
■職種:営業職(フィールド/インサイド/カスタマーサクセス)
■給料:当時の年収から30万ほどアップ
■給与比率:基本給+ボーナス夏冬
■その他:
この企業は転職開始時には全くスコープに入っていない会社でした。
きっかけはビズリーチでのスカウトからです。
他の2社と比べると給与は低かったですが、
担当する事業が始まって日が浅くひとり2つはプロジェクトを持って動いていることや海外の会社ともやり取りがあるのは魅力的でした。
また研修にすごく力を入れており、
必須の階層別研修とは別に定期開催の研修プログラムや英会話、MBA留学等学ぶ機会に恵まれている会社だと感じていました。

3社どこも別々の良さがありましたが、
やはり一番給料のもらえる会社に行きたいと思いこのままA社に決めようかなと思っていました。


これまでの仕事を振り返ったとき

転機だったのは、担当いただいていたエージェントさんからの一言でした。
「ブランチさんは給料を一番重視していると思いますが、自分が成長できる環境が揃っているかでも比べてみてください。」
正直、前職環境がお世辞にもいいと言えなかったので、
どこの企業でも絶対良くなると思って、あまりよりどこが成長できるかでは考えてきませんでした。

そこで改めて自分を振り返ってみたときにまず一番に感じたことは、
・仕事を自分の経験のみでしか語れていない
・業務のこと以外に知っていることが極端に少ない

ということでした。

というのも、元々新卒で入社した会社はベンチャー企業だったこともあり、
研修というものをほとんど受けておらず、すぐに現場で仕事を始めるような環境でした。
また人数も少なかったので営業のやり方も問題の対処も仕事の進め方もすべてがこれまで自分のこうやったらうまくいくかもという思いつきと過去の経験のみで乗り切ってしまっていました。
また、仕事がはじまってからも平日ほとんど仕事しかしていなかったので、
仕事以外で勉強したり世間のことを調べたりすることが一切ありませんでした。
なので営業のフレームワークや仕事以外の業界のこともほとんど知らず、
自分の意見を自分の経験でしか話せない状態になってしまっていました。

要はほぼ我流でしか仕事をしたことがなかったのです。

もしかしたら、いままでの経験のみでも自分の力のみでのし上がっていくこともできたのかもしれません。
ただ、これから30代に入っていくにあたりこのまま営業のプロフェッショナルとしてやっていくにはイマイチ自信が持てていない気持ちもありましたし、
いつかは営業以外の仕事にも挑戦してみたいと思っていたので、
そのためには営業という1つの専門だけではない様々な職種への知見や物事がスムーズに進むための視野を養いたいと思うようになりました。

上記の点を踏まえたときに、
 ”今の” 自分に一番必要なのは自分の経験を活かしてステップアップしていく環境より、様々な知識や経験にどんどんチャレンジすることできる環境だと考え始めました。

なぜJTCを選んだのか

A社B社に共通しているのは、
働き方や仕事の進め方含め個人に委ねられている部分がとても多いということでした。
なので、家庭をもっている人や別でなにかを取り組んでいる人にとっては時間をうまく調整しながら仕事を続けることができますし、
多くの経験を身につけている方や自分で自分をマネジメントすることができる人にとっては、最良の環境だと思いました。

ただ、良くも悪くも自分次第なので能力のない人についてはレイオフされることもありますし、
自分の毎年の評価と成績によって給与が決められるため、もしチャレンジして失敗したときにはどうしようという不安が拭いきれませんでした。


その点、C社ではある程度の成約を設けられて入るものの、階層別での研修制度がきちんと設けられており、
スキルがないとしても各年次に必要な部分を会社から補填してもらうことができる環境が用意されていました。

勿論、給与は大きな伸びを期待することはできませんが
これまで我流だった私にとっては、日本の会社における一般的な仕事の進め方やそれに必要な手順を身をもって学ぶことができますし、
なにより研修や外部プロジェクトなど自分の業務以外でも学ぶチャンスが豊富に用意されているのは自分の求めているものを最も満たしていると思いました。

唯一最後まで悩ませたのは給与でしたが、
最終的には会社とも交渉をして、給与もちょっとあげてもらったとも後押しになりました。

以上のことを踏まえて最終的にはC社を選ぶことにしました。

・日本の会社における普通を知ることができる
・挑戦に対するリスクが少ない
・色んな知識を学ばせてくれる環境がある

これが最終的に私が外資企業ではなく、JTCを選んだ理由です。

まとめ

いかがだったでしょうか?
C社には今も勤務していますが様々なことに挑戦させてくれる環境に本当に満足しています。
例)営業企画の立案/プロジェクトマネジメント/メタバース新規事業建付け/プログラミング/社内メンバーからのコーチング

もちろん人によってキャリアはそれぞれ違いますし、私が考えたことが合ってる!ということではまったくないと思います。
ただせっかくの機会ですので、
なんとなく世間の意見だったり給与がいいだったりだけで会社を決めてしまうのではなく一歩踏みとどまって考えることも必要なのかなと思いました。
まずは自分の考えたことを正解にできるようにこれからも頑張りたいと思います。

ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
この記事を通じて少しでもお役に立てることあれば嬉しいです。

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