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『自分の事』に置き換えると伸びる

お子様の中に、
会話や文章の内容をなかなか理解できない子がいます。

何度同じ指示をしても話の内容を分かっていなかったり、算数などの文章問題も内容を理解できていないため、何算で計算したらよいか分からなかったりと、学校生活や家庭で、困ってしまうことがあるかと思います。

もちろん、話のキャッチボールができなかったり、文章を言葉としてではなく、『あ』『さ』『は』
など単語でしか情報が入ってこなかったりする子供たちは、理解できていなくても不思議ではないですし、別のアプローチで伸ばしていけます。

しかし、話や文が理解できない子供たちの多くは、
◎普通の日常会話や友達と楽しく話すことができる。

◎自分の好きな本は、活字しかなくても理解できる。

など、理解する能力はある場合が多いです。

では、なぜ能力はあるのに、できなくなってしまっているのか。


一つの理由に、そのような子の共通点として、自分に関係のない事、自分にとって都合のよいこと以外をシャットアウトしてしまう傾向が考えられます。

子供たちを見ていると、意識することもなく、自分にとって関係のない話のときは、別の事をしていて、自分の興味のある事になると、急に振り向いたりします。

自分の好きな言葉や文字、絵、画像、動画などは、無意識に自分の能力を使おうとしています。


そこで、
私も実際にやっているのですが、
会話を始める前に一言付け加えてから話をするようにしています。

もし、お子様にとって興味がありそうな場合は

「あなたにとって、よい話なんだけどさ」

と、あなたにとってメリットがあることをはじめに伝えてから話をするようにしています。

反対に
興味がないこと、嫌な事について話をする場合は、

「これを知っておいてもらわないと、ちょっとあなたが嫌な思いをするかもしれない」

と、聞かない事によって自分にとってデメリットになることを伝えるようにしています。


話す内容は変わらなくても、一言付け加えるだけで、一気に自分に関わる事になりますよね。


また、文章の読解などでは、
ちょっと大変かもしれませんが、
主語をお子様の名前に変えたり、文書に出てくる『物』や『場所』、『時間帯』などを、自分の生活の中のものに置き換えたりして、読んであげると、一気に理解力が高まります。


「何回も読んで!」
「何回も言ってるでしょ!」
など、回数ではなかなか解決しないことが多いです。

それよりも、本人の生活の中に内容を照らし合わせたり、本人にとって損なのか得なのかで考えさせたりした方が、解決することが多いです。


もちろん、すべての子供たちに当てはまるものではありませんが、当てはまる子も多いと思いますので、お子様の状況から、必要であれば試してみてください。

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