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マクドナルド物語vol.7〜出会い〜

ご来場、ありがとうございます。
マクドナルド物語も7話書いてしまいましたが、まだまだこれから。
書いていると本当に楽しいので、申し訳ありませんがお付き合いお願いいたします。

新しいお店、新しい出会い


あの出来事の後、すぐに僕は新しいお店で働き出しました。

もちろんクルーの皆さんとは「初めまして」です。

新しいお店はなんとエコーが(資材搬入作業)
朝の7時からで、しかも階段で上げなくて良い。

(エコーの話↓)

僕のシフトは完全にオープン作業からの朝方になりました。


このお店には主婦のSWマネージャー(アルバイトマネージャー)が沢山いました。
それサテライトと呼ばれる小型店舗がくっついていたため、普通のお店より沢山のクルーが必要だったのです。

その主婦のマネージャーに、まさに親分(女性に親分は失礼ですが)的な存在のKさん(仮称)と言う方が君臨していました。

この方がめちゃくちゃに凄い。
10年以上この店でマネージャーをしているのですが、包み込むような柔らかい雰囲気と素敵な笑顔が印象的。
その経験と主婦の方々からの絶大な信頼によりお店を指揮する、まさに大黒柱でした。
そのコミュニケーション能力は絶大で、T店長も任せて安心の太鼓判を押す、スーパーSWマネージャーでした。

僕がKさんに初めて会った時の出来事です。

Kさん以外のほとんどの方に自己紹介すると、なぜ前のお店をやめたのかと聞いてきます。
でもKさんはその事には全く触れずに、このお店の話を沢山してくれました。

ただ僕に興味が無かったのかもしれませんが。

しかし僕にとっては、過去はどうでもいい。
新しいこのお店で前を向いてがんばれ。
と言われた気がしました。

僕はKさんを信頼し30才くらい年上の女性と、めちゃくちゃ仲良くなっていくのです。
僕には信頼出来る母親がいませんでしたので、少しKさんに母親の影を感じていたのかもしれませんね。

Kさんだけではなく、なんともう1人とんでもない主婦の方がお店にいました。
その名もYさん。
Yさんは通常女性クルーが担当するカウンター(接客)には出ず、厨房専門のクルーでした。

圧巻なのはそのスキルです。

あの頃のマクドナルドは、焼き場をグリル、揚げ場をフライヤー(ポテトは別)と呼び、各ポジションに最低1人、売り上げの高い時間は人数を増やし、特に昼ピークはグリルには3人をポジショニングする事もあります。

しかしYさんは、アイドリングタイム(通常時)はグリルとフライヤーを1人で。
ピークタイムでもグリルを一人でこなすという、とんでもないスキルを持っていました。

このスキルを覚えたい!
この人はハンバーガー職人だ!と感動すら覚えたのを記憶しています。

僕はこの二人と毎日仕事をする事が新たな楽しみになっていくのでした。

初めてのお店は新鮮でやっぱり緊張します。

ただマクドナルドがすごいなと感じたのは、みんながみんな、積極的に話しかけてくれるのです。

こちらが緊張している間もなく、仲良くなれてしまいます。
人見知りなんて言葉はありません。

マクドナルドで働くと、全員がまず習得できるスキル。

それはコミュニケーション力。

コミュニケーション力は間違いなく爆上がりしますよ。
僕のコミュニケーション能力は間違いなく、マクドナルドで習得したものです。

そしてアルバイトに、メンターになりうる人がいると言うこと。
すごくないっすか。アルバイトに、めちゃくちゃすごい人が普通にいるんだから。
社員だとかアルバイトだとか、全くもって関係ありません。

本当にすごい人はすごい。
意識もめちゃくちゃに高い。

尊敬し信頼出来る人に出会い、学ぶことは人生に不可欠だと思います。

若い時からたくさんの憧れの人に囲まれて仕事が出来たことは、本当に僕の財産です。

感謝しかありません。
もう続きが書きたくなってきた。
がまん、がまん。

読んでいただき、ありがとうございました。


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