見出し画像

「教師の教師は生徒である」を理解できた出来事🧚

こんにちは!
もう気付けば卒業シーズンですね。
卒業式、、皆さんは泣く派ですか?笑

私は泣いた記憶がありません。
そもそも泣きそうにもなりません。
号泣している人を見て、自分って感性に問題があるのかなと思ったこともあります笑
けど意外と私と同じような人は多いのではないでしょうか?😳

そんな私が先日アルバイトでしていた家庭教師を退職したときのことです。
4月から小学校教員として就職するので、ギリギリまで教えることができました。
私は3人の生徒を見させていただきましたが、どの子も本当にいい子なんです。
その子たちとの最後の授業の日、考えていた伝えたいことを話しながら泣きそうになりました。
大人の意地でなんとか我慢しましたが、卒業のタイミングで泣きそうになったのは初めてのことで、自分でも本当に驚きました。
思ったよりもちゃんと子どもたちと向き合えていたのかな、と嬉しくもなりました笑

そんな家庭教師の経験で学んだことを書いてみたいと思います。
まずは3人の自慢の生徒たちについてです。
小学生が1人、中学生が2人でした。

小学生の子は学習障害があり、勉強がかなり遅れていました。
4年生になっても九九が覚えられず、本人もどうしてこんなにできないんだろう、と自分を責めてしまうときがありました。
しかしそれらがどうでも良くなるぐらい性格が良く、明るい子で、まさに理想的な子ども像という印象でした。
授業が始まる前から最近起こったことや気になったことを話してくれ、たくさんの楽しい思い出を共有してくれました。

中学生の子は、1人は不登校でした。
複雑な家庭の事情があり、学校に行けず、メンタルも乱高下していました。
軽いADHDや、起立性調節障害になることもあり苦しんでいました。
逃げ場はゲームしかなく、オンラインゲームを長時間していました。
けれど非常に優しく、人の気持ちを考えられる子でした。
勉強も遅れがありましたが、少しずつ、しかし着実に歩みを進めていました。

もう1人の子は、若干グレーゾーンで小学校の内容から抜けていることがよくあり、また声を出すのが苦手な子でもありました。
しかし勉強には必要性を感じ、授業は集中して頑張っていました。
結果として、自信を持てる教科が生まれ、納得しながら勉強に取り組み始めました。
定期テストに追われていてたくさんの課題もあったのですが、非常にメンタルが強く、困ったときに笑顔になれるという最強の能力を持っていました。


私が見た生徒は3人とも勉強は苦手で、2学年以上の遅れがありました。
けれど、私は当初思っていました。
余裕だな、と。

私の話を少し、、
私は昔からどんなこともある程度人並み以上にはできました。
それによって自尊心だけが肥大化し、努力もせずにプライドだけ高い人間になりました。
当然努力をしなかったので人に負け始めます。
大きなプライドゆえにストレスも大きくなっていきます。
そんな自分を変えたいと、高校の部活動で初めて努力と呼べるものをして、そこから全てがうまくいき始めました。
勉強も爆裂に伸びました。
大学生になって、元から人に教えるのは得意だったしもっと成長したいと思い、集団授業の塾でアルバイトを始めます。
失敗もしつつたくさんの授業経験を積んで、大きな自信になりました。
大学で授業を見せ合う活動をしても、絶対に自分が1番上手い!と断言できるぐらいの自信がありました。
そんな中で臨んだ家庭教師。
余裕だと思っていましたが実際は。。。

難しい!!!全然うまくいかない!!
どうして自分はこんなに下手なんだ!?
と、己の未熟さを突きつけられました。

自分の伝え方に問題があるのに、なかなか伝わらずに苛立ったり、頑張っているのに怒ったり。。
後から反省するもまた繰り返してしまい、子どもたちには本当に申し訳ないことをしました。

小学生の子は、掛け算と割り算を教えるのに苦労しました。
計算はできても、それが何をしている作業なのか、どんなときに使うものなのかを理解させることが非常に難しく、自分の説明能力の無さを学びました
当たり前にしていることを言語化することは難しく、どうして分からないんだ!という分からないことが分からない状態に陥りました。

中学生の不登校の子は、そもそも勉強への苦手意識が大きすぎて、宿題で指示した復習をしないため知識が定着せずなかなか進めませんでした。
また、勉強以上にメンタル面で向き合うことが大変でした。
これまでそんな経験はなく、教師にはカウンセリングやコーチングのような力も必要であることが分かりました。
勉強嫌い、面白くない、どうせできない、やるだけ無駄。
これらの言葉の真意を汲み取り、最適な言葉を考えるのは至難の業で、自分の勉強不足に気づきました。

メンタルの強い子は、勉強しようという気持ちはあるけど、これまで勉強したことがほとんどなくやり方が分からない、という状態でした。
また、説明で使う言葉(主語、動詞など)が分からず、その度にそこから話す必要があったため、子どもにとっては話が行き来している状態で伝わりにくくなっていました。
指示した課題はこなしているのに点数が伸びず、どうすればいいのか分からなくなったことがあります。
自分の指導の引き出しの少なさを見つめることができました。


と、言い出せばきりが無いですが、余裕とか言っていた自分の伸びた鼻を叩き折ってくれました。
そこから、これまで敬遠してきた教育に関する本を読むようになりました。
それまでは、こんなものいらないぜ!実体験からの知識で十分なんだぜ!🤞
と思っていましたが、足りないものが多すぎてそうも言ってられなくなりました。😱
カウンセリングやコーチング、マインドセットに学習障害、問いかけ方や心理的安全性に至るまで、手当たり次第に読んでは実践していきました。
その結果少しずつではありますが、できることが増えてきて勉強面とメンタル面の両方で支えられるようになっていきました。
子どもたちから教わることのなんと多いことか。

もうどっちが教師なのか分からないでしょ?
私にとっての教師は間違いなくこの子たちでした。
悩み試行錯誤する時間を与え、結果を目に見えやすくし、また新たな課題を自分で発見させる。
まさしく理想の教師像です。

教えているようで実は私が教えられている。
よく聞く言葉ですが、実経験を以てその意味を理解することができました。
おかげで私は間違いなく成長できましたし、その成長によって子どもたちは良い教育を享受できるようになりました。

ありがとう、私の小さな教師たち!!
これからも成長し続ける怪物になって、次の子どもたちを支えるよ!


子どもたちと向き合い、学び合いながらその成長も見ることができる。
教育者とはなんと素敵なものなんだろう、と改めて感じました。
教師に求められるスキルは多岐にわたりますが、何が必要かを教えてくれるのはいつも子どもたちです
子どもたちをよく見て、そのサインを見逃さないようにしたいです。
こうしていると、どんどん書きたいことが膨らんできたので、次回は不登校の子から学んだことを書いてみたいと思います。

もしこれを読んでくれている人に大学生がいれば、是非家庭教師をしてみてください。
教育と関係のない仕事に就く場合でも、重宝する力が手に入りますよ!
私のイチオシです✨

ここまで読んでくれてありがとうございました♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?