キング オブ グルテン
夜明け前の私を待ち伏せするかのように、勤務先の正門前に佇む怪しげな車。(はよ、せんかい!)と言うオーラを放っている。
午前7時30分、退勤のカードを打刻し、小走りで車に向かう。その中には、さらに怪しげな2人の男が乗っていた。
「遅いで。ほや行かな、エッジがほどけてしまうやろ」
後部座席のドアが閉まるか閉まらないうちに車は発進した。
「さあ、どんどこどんと、うどん行脚と参りましょう」
そう叫んだのは、何を隠そうこの私だ。今回で4回目となる「讃岐うどんツアー」はこうして幕を開