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夫が適応障害で休職した体験から学んだこと①

こんにちは、にんにんです♪

わたしの夫は、少し前に適応障害で約9ヶ月ほど
休職していました。(今は復職済み)

シリーズ形式で、その経験から得たものについて
お話ししてみようと思います。

もともと、夫はポジティブで大体のことは
なんとかなる!というメンタル強強タイプでした。

その夫が、メンタル不調に陥り休職してから
復職するまでを間近で見て、サポートしてきました。

現在、日本社会はメンタル不調の人も増えており
適応障害やうつ病などは身近な問題だと思います。

当事者としてもそうだし、家族にメンタル不調の
ある人がいる場合も増えているんじゃないかな?

家族やパートナーとして、メンタル不調のある人へ
どう対応して良いかわからない人もきっと多いんじゃ
ないでしょうか。

わたしは産業保健師として働いたこともあり、
メンタル不調のある人の面談を仕事で担当していました。

その経験も踏まえ、どのように夫の休職前〜休職中に
サポートしていたか、について詳しく書いてみようと
思います。

  • 休職中の人や、休職を考えている人

  • メンタル不調がある人

  • メンタル不調がある人を家族に持つ人

にとって、何かためになる情報がありますように。

夫自身の気持ちも聞き取って書いていきますが、
憶測部分もあるため主に「家族としてのサポート」の部分をメインに書いていきますね♪


メンタル不調の原因・症状について

原因

メンタル不調の原因は、ズバリ仕事でした。
仕事の中でも色々な要因はあるんですが、
夫の言葉じゃないと、ニュアンスがずれるかもなので
詳細は省きたいと思います(・・;)

症状

不眠、不安感、集中力の低下、無気力など

妻としてメンタル不調に気づいたきっかけ

まず第一に、仕事は長期間にわたって残業しており
負荷の高い状態が続いていました。

そんな中でも、忙しくても上手くこなせている時期と
「なんかきつそうだな」と言う時期があったことを
覚えています。

家族から見て「これはメンタル結構きてるんじゃないか?」と察知した症状は、以下の症状です。

  1. 身だしなみに気を使わなくなった

  2. ぼーっとしていることが多い

  3. 仕事の日が近づくと目に見えて暗くなる

  4. 今まで好きだったものに興味がなくなった

などが、「おや?」と思ったきっかけでした。

ゆっくりと変わっていくのでわかりづらいですが、
元気な時と比べると、全体的にぼんやりした印象に
なっていたような気がします。

メンタル不調時でも、遊ぶ時は楽しめる人もいるし、
ずーっと暗いわけではないので、症状などに
詳しくないと、変化に気付きずらいかもしれません。

ただ、「今までできていたことができなくなる」
「今まで好きだったことに興味がなくなる」
などは注意すべき変化かな?と思います。

このような症状を踏まえ、当時の夫へ仕事の状況を
確認したところ、

◉これまでできていた仕事を終わらせるのに
 かなり時間を要していること
◉不眠があり、不安感などの気持ちが強いこと

を確認することができました。

その時点で、「適応障害かもしれない」と勘付き、
すぐに心療内科クリニックの予約を取りました。

休職までの道のり

まず、「休職する」ということのハードルを
乗り越える必要があります。

そもそもメンタル不調の時は、全か無かの極端な2択に
陥っていることが多いと言われています。
(今のまま仕事を続けるか、辞めるか等)

その状態だと、通常であればいくつかの選択肢を
比較検討できる場合でも、上手く考えられないことが
あるんです。

そもそも思考力も落ちているため、
休職したらどうなるか、どのような手続きを踏むか等
考えることもできずに、限界まで働き続けて
しまうことが多いです。

実際にわたしの夫も、休むことや心療内科の受診に
かなりの抵抗があったので、
まずは仕事から離れる必要性休む必要性について
しっかり説明し、説得しました。

ストレスの原因が明らかな場合の対応

仕事以外にも、ストレスの原因になることは
たくさん考えられます。

ストレス要因は人それぞれですが、
まずはストレスの原因を取り除くことが必要です。

ストレスから距離を取ること、
心と体が壊れる前に一度休息を取ることで
自分を立て直すことが必要ということです。

人間は、できる限り損益が出ない形で物事を
収束させたいと思うものですが、

身体的・精神的症状が出現して生活に支障をきたす
レベルであれば、
現状維持したままメンタル回復に繋げるのは
至難の業だと思います、、、m(_ _)m

まずは、本人も家族も「休む必要性」をしっかり
理解することがとても重要です。

最初は嫌がっていた夫も、自分の心と体の限界が
近づいているのを感じたのか、最終的には
「休みたい」と言ってくれたので、受診に繋げる
ことができました。

この時点で家族ができるサポートは、
メンタル不調の人が働いている会社に休職できる制度が
あるか、休職可能期間はどの程度か、
傷病手当の受給はどうなるか、等
制度面の確認を行った方が良いと思います。

本人が会社に確認できる場合は、
「この部分を聞いてみて」と紙に書いて渡してあげると
やりやすいかもしれません。

休職までの簡単な流れ

1.心療内科クリニック受診し、医師の診断を受ける

2.休職が必要と判断されたら、休職するよう指示が
 書かれた診断書が出される

3.診断書を会社へ提出し、休職

大体このような流れになると思います。

休職に入ったら、定期的に通院しながら主治医と
病状を確認していきます。
復職するには、病状が回復し主治医のOKが出たら
復職の診断書を書いてもらえる、という流れになります。 

注意点

地域にもよると思いますが、最近は心療内科の
初診は混み合うことが多くすぐに予約を取れない場合も
多々あります。

「限界!」となってから動くのではなく、
「なんとなーく調子悪いぞ」と思った段階で予約しておくことがオススメです。

また、休職についてはかなり消極的な人が多く
休むことを申し訳なく思う気持ちもあり、
休職期間は2週間〜1ヶ月ほどを希望する人も多いと思います。

ただ、個人的な見解と、色々なケースを見てきた中で
最低3ヶ月は休職しないとしっかり休めない!
と考えています。

なぜかというと、短い期間の休職は「おやすみ期間」
ではなく、「仕事が始まるまでのカウントダウン期間」になってしまうからです。

「あと〇日したら仕事だ…」と思いながら休んでも
精神的ストレスが強いため、状態回復が難しいんです。

心身ともに休むためには最低でも3ヶ月以上の
休職はマストだと思います。

本人・家族共に共通認識として「望ましい休職期間の
目安」を持っておかないと、
いざ休職できたとしてもお互い焦って結局
状態が良くならないまま復職→再度休職、という
流れになりかねません。

休職期間は慎重に検討することをお勧めします。

最後に

今回は、メンタル不調になった時の症状や
家族が気づくポイント、メンタル不調時の初期対応、
休職についてお話ししました。

夫の休職期間中は、「休職」という判断ができるのが
会社員のいいところだと強く感じましたね…。

次回は、休職期間中の状況や、実際にどのような点を
意識して家族として関わったか等について
お話ししてみますね。

今日はここまで。ではでは👋

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