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夫が適当障害で休職した話②体調悪化の罠と、陥りやすい思考。

こんにちは、にんにんです。

前回に引き続き、夫のメンタル不調に関連する
テーマでお話ししていきます。
前回の記事はこちら。

今回は、
メンタル不調時に陥りやすい考え方、
休職中の体調悪化の罠、
家族ができるサポートについてお話ししていきます。


メンタル不調時に陥りやすい考え方


メンタル不調がある時の特徴的な考えとして、
「自分を過度に責めてしまう」と言うものがあります。

元気な時は、「仕事が多すぎる」「そもそも上司の
言い方がキツいから、辛いんだ」など
自分以外の要因について冷静に観察できます。

しかし、メンタルが崩れると、途端に
「自分ができないのが悪いんだ」
「周りの人はできているのに、自分だけおかしいんだ」
などと、全ての原因が自分にあるかのように
感じてしまいます。

自責の気持ちを持つということは、自分という存在に
バツをつけるということです。

1番の味方であるはずの自分の行動を、厳しく
チェックしていじめ抜いてしまうんです。

夫の場合もこの傾向があり、結局休職して
5〜6ヶ月くらい経ってようやく
「俺が悪いわけじゃなかったな」と思えるように
なったと思います。

すなわち、しっかりストレスの原因から離れて
自分を休息させてあげることで、はじめて冷静な
判断ができるようになるんです。

今は精神的にきつくても、きっと休んで後から考えると
「自分もよく頑張ってたな」と思えるはずです。

家族ができるサポート

まずわたしが妻として行ったサポートは、

不安な気持ちや感情をただ聞き、辛い気持ちを
受容しました。

夫の場合(男性あるあるかも)、あまり
弱音を吐かず悩みも自分の中で抱えることが
多かったと思います。

女性は、悩みや悲しいことがあれば基本的に口に出して
ストレス発散する生き物なので問題ないのですが、

男性はそのような習慣がないため、頭の中だけで
ぐるぐるモヤモヤしやすいかもしれません。

特に、メンタル不調時は頭の中が散らかってしまい、
不安な考えが頭を占めてしまうことも多いです。

自分の気持ちを話すことは、心を軽くします。
ただ、自分の感じたことや考えを話して、受け止めて
もらうだけでも気持ちが少し落ち着きます。

このようなメリットについて夫へ伝え、
自身の不安やきついことについて話してみることを
提案してみました。

メンタル不調に陥ると先の見えない暗いトンネルの
中を歩いている状況です。

そんな人に、
「いつになったら治るの?」
「もう復職できそう?」「がんばれ」というのは
酷ですよね。

支える家族は、
「この先、確実に今よりも状況は良くなる」と
信じることが大切です。
根拠なんてなくて構いません。

それでも、家族はそれを信じてあげるんです。

「大丈夫だよ、キツい状況はずっとは続かないよ」
「これまでよく頑張ったから、今は休憩期間なんだよ」とおおらかな気持ちで接してあげられると
いいと思います。 

具体的には、話を聞くときに
「それはマイナスに考えすぎだよ」
「こう考えたらいいんじゃない?」など
相手の話に意見を伝えるのではなく、

「あなたは〇〇と思うんだね」
「〇〇と感じていて、キツいんだね」と
相手の話をただ聞いてあげましょう。

専門用語で言うと、「傾聴」といいます。

話を聞くことってとても大きな力があります。
助言も、訂正も、必要ありません。

ただ、相手の感じていることを反射してあげる
イメージで聞いてあげると良いでしょう。

支える家族も先が見えず、暗い気持ちになることも
あるでしょう。それは悪いことではありません。

でも、全てのことには始まりがあれば終わりが
あるんです。

大丈夫!絶対にこれから良くなっていきますよ。
その確信が事態を良くしていくんです。

休職中の夫の状況について

まず、トータルで約9ヶ月の休職になりましたが
当初の予定では1.2ヶ月で復職する予定でした。

理由は、夫が長期間の休職に抵抗があったことが
大きいと思います。

また、仕事のストレスから離れれば体調はすぐに
回復するのではないか、という甘い読みもあり
わたしも「休職期間は1.2ヶ月で十分なのかな?」と
思ってしまっていました。

結論から言うと、2カ月の休職では、
全く体調は改善しませんでした。
そればかりか、なんなら悪化したのです、、、!

改善と悪化

休職前から不眠や不安感の症状があったため、
睡眠薬や抗不安薬を服用しており、睡眠はかなり
取れるようになっていました。

ただ、スッキリ起きられるわけではなく
昼近くまでなかなか起きられないことも多かったです。

休んでしばらくは特に変化なく過ごしていましたが
復職まで1ヶ月が近づいてくると、目に見えて
体調不良を訴えることが増えていきました。

具体的には、

  • ズーンと暗い気持ちになったまま回復できない

  • 不安で頭の中でぐるぐる考えて、落ち込む

などです。

なぜこのような状況になったのか、
個人的な考えをお話ししてみます。

体調悪化の原因


まず、夫の場合は「仕事のストレス」が原因で
メンタル不調となり、ストレスを取り除くために
休職していました。

ただ、予定していた休職期間が短かったため、
夫にとっては「休む期間」ではなく「復職までの
カウントダウン」が始まってしまっていたんです。

仕事をしていなくても、「あと〇週間で仕事だ」
「またあの日々に戻るのか」
と思うだけで
かなりの不安、焦り、動揺があったと思います。

このように、休む期間が少なければ
休んでいるはずなのに心は全く休めていない
という状態になりやすいです。

前回の記事でもお話ししましたが、できる限り
3ヶ月以上は「しっかりとストレスから離れる」期間を
作ることをお勧めします。

また、基本的に休職する前の人間は、限界の中で
どうにか頑張って日々を過ごしている状態です。

いわば、本人のHPは20なのに、気力で
80に見立てて動いているようなものです。

それが、休職して休むことにより気力が抜け
本来のHP20の状態になることで、
「休職前より状態が悪く」なったように見えることが
あるそうです。 

ただこれは、「休んだのに悪くなった」のではなく
「見せかけの頑張りが剥がれた」に過ぎません。

休んでしばらくの期間は、休む前よりも体調が
悪く感じると思います。

それによって不安になることもあると思いますが、
家族も本人もそこを理解しておけば

「ストレスから離れて休んでいるはずなのに、
より体調が悪くなってる!!」
と焦らなくて済むかもしれません。

適切な休息をとり、安心感を感じられるように
なれば、少しずつ少しずつ改善していくので
安心して欲しいと思います。

実際夫も、休職期間を延長したことによって
心の落ち着きを取り戻し、体調も少しずつ改善して
いったように思います。


今日のまとめ


◉メンタル不調時は「自分が悪い」という考えに
陥りやすく自分を責めやすい。

◉家族は、「必ず良くなる」と自信を持とう。
相手を励ますのではなく、良い未来を信じて
ゆっくり一緒に歩く姿勢を意識してみよう。

◉ストレスの原因が仕事の場合、休職するのであれば
最低でも3ヶ月以上必要。

◉ストレスの原因から離れても、一時的に見かけ上
休む前より状態が悪くなるように感じる。

次回は、
休職中の具体的な過ごし方の流れ
改善を感じた兆候などについて
お話ししようと思います♪

今日はここまで!ではでは👋

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