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【脳死は人の死ではない#4】「脳死が人の死ではない」ことを、脳死宣告4カ月後に意識を回復した青年が証明!

脳死が人の死ではない」ということがはっきりとわかる事件がありました。

それが、脳死を宣告されてから4カ月後、医師が移植のために彼の臓器を摘出しようとしたところで、ザック・ダンラップさんが意識を取り戻した、というニュースです。「エキサイトニュース」2008年3月26日の記事を引用します。

脳死宣告から4カ月後、意識を取り戻した青年

[オクラホマシティ 24日 AP] 脳死を宣告されてから4カ月、医師が移植のために彼の臓器を摘出しようとしたところで、ザック・ダンラップさんは意識を取り戻した。

 三輪バギーで交通事故に遭ったダンラップさんは、11月19日、テキサス州ウィチタフォールズのユナイテッド・リージョナル・ヘルスケア・システムで脳死を宣告された。彼の家族は彼の臓器を提供することに同意した。

 親族が最後の別れを告げにきたとき、彼は足と手を動かした。彼はポケットナイフによる足や爪への刺激に反応を見せ、48日後、家へ帰ることができた。現在も自宅で回復中だ。

 24日、彼と家族はニューヨークでNBCの番組『トゥデイ』に出演した。
「気分はたいへん良いです。ただ、たいへんです・・・忍耐力がないので」と、彼はNBCに述べた。

 21歳のダンラップさんは、事故の記憶は何もないと発言している。
「事故が起こる1時間のことは少しだけ覚えています。6時間前のことは、ちゃんと覚えています」と、彼は言った。

 ダンラップさんは、自分が死んでいると医師が宣告したのを聞いたのを覚えているという。
「そのとき起き上がってしたかったことをできなくて良かったです」と、彼は言う。
 起き上がって生きていると知らせたかったのかと聞かれ、彼は「窓を突き破ってしまったでしょうね」と答えた。

 CTスキャンの結果を見た父親のダグさんは、「活動が全くありませんでした。血流も」と証言している。

 ザックの母親パムさんは、彼がまだ生きていると発見したときは、「人生で最も奇跡的な感じがしました」と語っている。
「私たちは親として感じるどん底の気持ちに落ちてから、また頂上にのぼったのです」と、彼女は言う。

 パムさんは息子が「驚くほどよい調子」だというが、まだ脳外傷の回復に伴う記憶傷害が残っているという。
「彼が完全に回復するには1年以上かかるかもしれません。でも、それは構いません。 どれだけ長くかかろうと、私たちは彼がここにいることを感謝しています」と彼女は語った。

 ダンラップさんは、最初に反応をみせるきっかけとなったポケットナイフを持っている。
「感謝の気持ちでいっぱいになります、彼らがあきらめなかったことに対して。早死にするのは善人ばかりだから、僕は死ななかった」と、彼は語った。

 ザック・ダンラップさん、あと少しで生きながら臓器摘出!というところ、本当に殺されないでよかったです。

このニュースで重要なのは、次のくだりでしょう。

 ダンラップさんは、自分が死んでいると医師が宣告したのを聞いたのを覚えているという。
「そのとき起き上がってしたかったことをできなくて良かったです」と、彼は言う。
 起き上がって生きていると知らせたかったのかと聞かれ、彼は「窓を突き破ってしまったでしょうね」と答えた。

ダンラップさん、「ぃゃぁ、起き上がることができなくてよかったよ。起き上がってたら、窓をぶち破っていたからねぇ」なんてジョークを飛ばしてますが、これは意識回復したから言えることで、脳死宣告をはっきりとそのとき聞いていたという事実は、途轍もなく大きなものがあります。

これは明らかに、脳死のとき人は意識がしっかりとしていて(つまりアウトプットができないだけで、インプットはできている)、「脳死が人の死ではない」ということを示しているからです。

このザック・ダンラップさんの意識回復のニュースは、脳死と臓器移植に完全なる回答を突き付けています。つまり、脳死は人の死ではなく、臓器移植は“殺人”に他ならないということです。

どんな議論も、たった一つの事実には及びません。ザック・ダンラップさんの事実・真実が、脳死と臓器移植の問題をすべて明らかにしているのです。

見出し画像は、ia19200102さんの画像をお借りしました。ありがとうございます。

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