【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第8弾(京都⇒出雲大社)
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前回書いた「絶景雪見列車の旅」が注目記事にピックアップされ、多くのアクセスをいただきました。ありがとうございます。
さて、シリーズでお送りしています「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を今のダイヤで行ってみたらどうなるかの検証をやってみます。
今回の検証は第8弾。京都・三条大橋から山陰道を通って出雲大社まで、マドンナは川上麻衣子さんでした。ロケ日は東日本大震災の直前とされ、放映も2011年3月の終わりでした。それもあってか、エンディングで、ナレーションのキートン山田さんが「人と人とが絆を結べば、乗り越えられないことはない」ということを仰っていて、縁結びの神様・出雲大社の映像とともに印象的な回でした。
実際ルートでは、各人がそれぞれ絶対に寄りたいところに寄っていくということになり、途中、桂離宮と鳥取砂丘に寄っています。今回の検証では、それは考えず、ひたすら前に進んでみたいと思います。
第8弾の実際ルート
3日目の夜の米子駅で最終の松江行に間に合うなど奇跡の乗り継ぎが続き、最終日は大雪の中、ヒヤヒヤしながらではあったものの、見事に成功しました。桂離宮や鳥取砂丘で観光する余裕すらあった回でした。
さて、今回検証するにあたって、ネックとなってきそうなのは一行が3日目に乗車した「ゆめぐりエクスプレス」の廃止でしょうか。鳥取まで直通するバスがなくなりましたので、これがどう影響してくるか心配です。
2022年のルート検証
それでは、2022年2月のダイヤで行ってみるとどうなるでしょうか。
1日目は実際ルートと同じ福知山までの旅程となります。
実際ルートでは8時34分発のバスに乗っていましたので、今回の検証でも同じ時間帯に出る8時33分のバスで向かうことにします。一行は桂離宮で途中下車しましたが、ここではそのまま乗り通すことにします。福知山には16時過ぎに到着しますが、ここから先、夜久野方面へ行っても宿が少なく、実際ルートと同じく、1日目は福知山泊まりとなります。
2日目は湯村温泉を越えて鳥取駅まで行くことができます。
実際ルートでは、上夜久野から道の駅へと移動したところにある金浦バス停から和田山へと乗り継いでいますが、現在、この金浦線は予約制となっており、バス旅ルールでは利用することができません。これは同じルートを取ったZ第4弾でも明かされていました。Z第4弾では、そこから和田山方面へと歩き、途中、イオンのそばでバスを乗り逃し、それが結果として湯村温泉でゴール断念という結果になったのですが、国道9号を和田山へ歩いていくと、梁瀬小学校入口というバス停で和田山方面に向かう全但バスの路線とぶつかることができます。
ただし、これが最速ではありません。国道9号から少し北に離れたところに白井という集落があり、そこから本数は少ないですが全但バスが出ています。上夜久野から一番近いバス停は宮村で、上夜久野到着からちょうど1時間後に宮村から和田山へと向かうバスが出ています。
このバスに乗ることができると乗り継ぎがよく進み、最終的には実際ルートよりも先にある鳥取駅まで進むことができます。なお、湯村温泉から鳥取駅に直行するゆめぐりエクスプレスは廃止されましたが、県境近くまで行くバスがあり、そこから県境だけ徒歩で越えれば、鳥取駅行のバスがあるので、先に進める形になります。
3日目は実際ルートと同じく松江まで。
実際ルートで最長の歩きとなった赤碕から下市までですが、現在でもここはバスがありません。赤碕駅からは西方向へ、ことうらバス上中村線というコミュニティバスがあるのですが、予約制になっていてバス旅ルールでは乗ることができません。
また、実際ルートでは米子に19時に到着して、同時刻発の松江行最終バスに飛び乗っていますが、この日ノ丸自動車米子松江線は2020年9月30日で廃止となってしまいました。そこで、米子空港連絡バスを乗り継いで松江に向かうルート取りになります。この日は鳥取空港、米子空港と、空港連絡バスをうまく使って進むことになります。
4日目も空港連絡バスが大活躍。出雲空港から出雲市駅へと抜けていくと、何と9時半前に出雲大社に到着することができます。過去最速の記録ですね。
実際ルートでは大東経由で進んでいきました。こちらのルートだと三刀屋でかなりの待ち時間が発生して、15時ごろの出雲大社到着となります。
ちなみに、前日、松江近郊の温泉地である玉造温泉まで進んで、そこで宿泊すると、朝方に一本、玉造温泉から出雲大社までの直通バスに乗ることができます。到着時間は9時27分ですので空港、出雲市駅経由と数分差ですが、一本で行けるので、こちらのルートも捨てがたいと思います。
まとめ
というわけで、4日目の朝早くに到着することが可能となりました。ポイントは空港連絡バスでしょう。鳥取空港、米子空港、出雲空港と、これらの空港への連絡バスをうまく乗り継ぐことによりかなり早いペースで進むことができました。山陰地方は小規模ながらも空港が点在しており、それが功を奏した形になります。
バックナンバー
第1弾(横浜⇒富山)
第2弾(東京・日本橋⇒京都・三条大橋)
第3弾(函館⇒宗谷岬)
第4弾(京都⇒広島・宮島)
第5弾(日光⇒松島)
第6弾(松島⇒竜飛岬)
第7弾(青森⇒新潟)
(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使わせていただいております)
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