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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第5弾(日光⇒松島)

近々、Zシリーズの最新作が放映されるようですが、久しぶりに「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の「今でも行けるか検証」をやってみたいと思います。

今回は第5回。2009年9月に放映されました。世界遺産・日光から、日本三景の松島まで行くルート。マドンナは藤田朋子さん。終始テンションが高く、楽しそうに旅をしていたのが印象的です。途中で卓球をしたり、温泉施設で地元の人と触れ合ったり、藤田朋子さんの明るさが際立った回だったと言えます。3泊目の宿で蛭子さんと藤田さんがプチバトルをしたのも面白かったです。

第5弾の実際ルート

まずは第5弾でメンバーが実際に旅をしたルートを振り返ってみます。

1日目
JR日光駅→日光市営バス→下今市駅→(散策)→住吉町→日光交通→新高徳駅→藤田合同バス→矢板駅→矢板市営バス→土屋北→(徒歩)→野崎中学校前→大田原市営バス→大田原市役所→大田原市営バス→那須塩原駅→那須塩原地域バス→黒磯駅→那須町民バス→追分→(送迎) →白河泊
2日目
白河の関→福島交通白河・白河の関線→白河駅前→福島交通→天栄村( ※フリー乗降区間につきコンビニ前で下車し次便に乗車)→福島交通→須賀川駅前→福島交通→郡山駅前→福島交通旧国道経由高倉線→木の下→(徒歩)→太郎丸→本宮市街地巡回バス→本宮駅前→広域生活バス→岳温泉→広域生活バス→若宮二丁目→福島交通二本松線→福島駅東口
3日目
福島駅東口→福島交通藤田線→国見役場→(徒歩、途中直売所に立ち寄り越河清水まで送車)→越河清水→白石市民バス越河線→白石駅→ミヤコーバス白石遠刈田線→蔵王町役場→ミヤコーバス永野線→村田営業所→(送迎) - 谷山温泉泊
4日目
谷山温泉入口→宮城交通→川崎→宮城交通秋保線→仙台駅前→仙台市営バス210系統岩切線→岩切駅前→利府町民バス西部路線→利府駅前→利府町民バス→二本椚→(徒歩)→三十刈町営駐車場前→松島町営バス→松島普賢堂

上記のとおり、見事に成功しました。渋滞でヒヤヒヤしながらも最後は夕陽を浴びる中でのゴールでした。黒磯から追分へ抜け白河に至るルートはその後の第16弾でも利用しています。

2021年のルート検証

それでは、2021年のダイヤで行くとしたらどうなるでしょう。放映は12年も前ですから、いろいろと変わっているところがあるかも知れません。なお、参考とした時刻表サイトは一部10月1日のダイヤ改正を反映していないとのことで、もしかすると変更があるかも知れませんが、いったんは確認できた最新のものであるとご理解ください。

1日目
日光駅812→日光交通・日光線→842下今市駅1010→日光交通・鬼怒川線→1031新高徳駅1355→しおや交通→1441矢板駅1614→矢板市民バス・沢線→1633佐藤病院前→(徒歩1.4km・20分)→野崎中学校前1747→大田原市民バス・野崎循環線→1808大田原市役所1823→大田原市民バス・那須塩原線→1850那須塩原駅東口

実際ルートと照らすと、新高徳から矢板へと向かうバスが、藤田合同バスからしおや交通に変わり、かつ本数が大幅に削減されていて、新高徳で3時間待ちとなり、矢板でも1時間半待ち。実際ルートでは追分線の最終便に間に合って車の送迎もあって白河の関のそばで宿泊しましたが、追分線に乗ることができる黒磯駅にすらたどり着けない結果となりました。

なお、別ルートでは黒磯駅にたどり着くことができます。ただ、追分線の最終便に間に合わないことに変わりはなく、翌朝の追分線始発も同じ時間なので、結果としては変わりませんが、一応ご紹介しておくと以下のとおりとなります。

1日目(別ルート)
JR日光駅前807→関東自動車・01系統→930JR宇都宮駅西口/JR宇都宮駅1259→JRバス関東・水郡西線→1351市塙1415→那須烏山市営バス・市塙黒田烏山線→1451JR烏山駅1535→那珂川町コミュニティバス・馬頭烏山線→1614那珂川町役場前1653→関東自動車・馬頭線→1749西那須野駅東口/西那須野駅西口1810→ゆーバス・西那須野線→1921黒磯駅

別ルートでは、いったん宇都宮まで出て、そこで3時間半待ちとなりますが徒歩を挟むことなく黒磯駅まで進むことができます。

2日目
那須塩原駅西口605→関東自動車・板室線→620黒磯駅754→那須町民バス・追分線→844追分→(徒歩9.4km・2時間)→古関1102→JRバス関東・白棚線→1128白河駅前1245→福島交通・新白河石川→1328石川駅前1515→福島交通・竜崎経由→1614須賀川駅前1714→福島交通・旧道経由→1752郡山駅前1845→福島交通・玉川経由→1934太田熱海病院

追分から白河を抜けるルートは第16弾でも利用していますが、この時は始発が11時で一行は難儀しました。しかし、今は朝方に1本あるようです。しかし、それを利用しても、県境を越えてすぐのところにある白河の関バス停は夕方まで便がなく、第16弾と同様、古関まで歩く必要があります。石川で2時間近く待つほか、白河や須賀川、郡山でも1時間近くの待ちを挟みますので、この日は磐梯熱海温泉のある太田熱海病院までしか行けません。実際ルートでは福島まで進んでいますのでかなりの遅れとなっています。

3日目
太田熱海病院815→本宮市営バス・下樋熱海線→859戸崎→(徒歩9.0km・2時間)→二本松駅入口1318→福島交通・医大経由→1423福島駅東口1455→福島交通・藤田線→1544国見役場→(徒歩5.9km・75分)→越河清水1737→白石市民バス・きゃっするくん・越河線→1806白石駅1914→ミヤコーバス・白石遠刈田線→1932宮小学校前→(徒歩6.1km・90分)→大河原町(宿泊)

実際ルートでは福島から出発し、越河清水での歩きを挟んで、蔵王町役場から村田営業所へ進んで、そこから少し行った谷山温泉に宿泊していますが、既に遅れがみられる今回の検証ルートでは白石に着くのが18時過ぎとなります。こうなればミヤコーバスの白石遠刈田線で名湯として名高い遠刈田温泉に宿泊するのもいいのですが、翌朝、遠刈田温泉から出発するとうまく乗り継げずに詰んでしまいます。そこで、途中の宮小学校から6kmほど歩いて大河原へ向かうことが到達への近道となります。国道沿いにビジネスホテルがありますのでそこで宿泊ができるかと思います。

4日目
栄町726→ミヤコーバス・川崎線→806川崎中央→(徒歩250m・5分)→かわさきまち840→タケヤ交通・秋保川崎仙台西部ライナー→956仙台駅前1013→仙台市営バス・210系統→1048岩切駅/岩切駅前1132→りふっと・西部路線→1212利府駅前1313→ミヤコーバス・葉山赤沼線→1332二本椚→(徒歩1.0km・15分)→三十刈町営駐車場前1514→松島町営バス・松島西線→1528松島普賢堂

大河原で宿泊すると、翌朝のバスで、仙台へと直行しているバスがある川崎に一気に行くことができ、夕方前に松島に着くことができます。

もし遠刈田温泉に泊まってしまうと、実際ルートのように蔵王・村田・川崎へ抜けようとしても、村田で長時間の待ちが発生して利府駅で打ち止め、大河原まで出て徒歩を何度か挟みながら岩沼、名取と抜けていくルートでも二本椚から先、三十刈からの松島町営バスの最終便に間に合いません。

というわけで、結果としては、途中では実際ルートより遅れを取りながらも4日目を大河原から出発することができたことにより、実際ルートよりも早く松島に到着することができました。とはいえ、3日目は徒歩の合計が20km以上にも及びますので、相当しんどい旅程になりそうです。

【バックナンバー】

第1弾

第2弾

第3弾

第4弾

(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使わせていただいております)


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