見出し画像

【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第7弾(青森⇒新潟)

こちらも併せてご覧ください。過去の検証バックナンバーを集めたマガジンです。

年明けに『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第18弾』の放映がありました。その正解ルートはプロの「タビリス」さんにお任せすることにして、私は引き続き、昔のバス旅を、今のダイヤで行ってみたらどうなるか検証しようと思います。

今回の検証は第7弾、青森から新潟・萬代橋まで。2010年9月に放映されました。マドンナは中山エミリさん。
バス旅は第2弾の失敗の後、第3弾から第6弾まで4連勝していましたが、この回は失敗しています。途中、台風接近で強風に疲れた蛭子さんがパチンコ屋で休憩したことが原因でバスを逃し、それが失敗に繋がったとネタにされていますが、果たしてどうでしょうか。

第7弾の実際ルート

一日目
青森駅前-(弘南バス青森 - 黒石線)-黒石駅前-(弘南バス弘前 - 黒石線)-弘前バスターミナル-(弘南バス弘前 - 大鰐・碇ヶ関線)-岩渕公園前-(徒歩)-陣場駅入口-(秋北バス陣場線)-大館秋北バスターミナル-(秋北バス鷹巣線)-鷹巣駅前-(秋北タクシーリムジンバス)-大館能代空港-(秋北タクシーリムジンバス)-能代バスステーション
二日目
能代バスステーション-(秋北バス)-五明光-(秋田中央交通潟西線)-荒町-(徒歩)-天王橋-(潟上市マイタウンバス塩口線)-二田-(潟上市マイタウンバス二田・大清水線)-天王グリーンランド-(秋田中央交通船川線)-秋田駅西口-(羽後交通急行 本荘・秋田線)-本荘営業所-(羽後交通本荘・象潟線)-象潟駅前
三日目
象潟駅-(象潟合同タクシー鳥海ブルーライナー)-鉾立-(庄内交通)-酒田庄交バスターミナル-(庄内交通)-鶴岡駅前-(庄内交通)-あつみ温泉駅- (あつみ交通平沢線)-鼠ケ関駅前-(徒歩)-府屋中町-(宿による送迎)-〈あつみ温泉泊〉
四日目
(宿による送迎)-府屋中町-(新潟交通201大毎線)-北中-(新潟交通211-1北中線)-村上営業所-(新潟交通221桃川線)-下関営業所-(関川村バス)-坂町病院前-(徒歩)-平木田駅前-(新潟交通)-中条営業所

というわけで、新潟まで30km近く離れた胎内市の中条営業所で打ち止め。失敗に終わりました。
それから10年以上が経っていますのでいろいろとルートも変わっているかも知れません。また、昨年秋に放映されたZ第17弾では酒田から新潟県村上市を目指して進んでいますので、こちらも参考になるかも知れません。

2022年のルート検証

それでは、2022年1月時点のダイヤで行ってみるとどうなるでしょう。

1日目
青森駅前646→弘南バス・黒石青森線→714浜町812→弘南バス・弘前黒石大川原線→850弘前バスターミナル900→弘南バス・弘前大鰐碇ヶ関線→1000岩渕公園前→(徒歩4.9km・60分)→上陣馬1240→秋北バス・陣馬矢立ハイツ線→1308大館駅前1325→秋北バス・鷹巣大館線→1425鷹巣駅前1541→秋北バス・七座薬師山スキー場線→1609薬師山スキー場前→(徒歩2.2km・30分)→道の駅ふたつい1659→二ツ井コミュニティバス→1710二ツ井駅

実際ルートでは鷹巣駅から大館能代空港へリムジンバスで移動し、そこから能代までもリムジンバスで移動していましたが、今では大館能代空港から能代へ向かうバスは乗り合いタクシーに変わってしまっており、現行バス旅ルールでは利用できません。そのため、Z第3弾でも利用していた薬師山スキー場へ行って、徒歩で二ツ井駅へと行く形になります。しかし、二ツ井駅から能代までの最終バスは16時30分発。16時09分に薬師山スキー場に着いてそこから二ツ井駅まではさすがに20分少々では歩くことはできません。この日は二ツ井で泊まることに。駅前に旅館が1軒だけあるようです。

2日目
二ツ井駅645→秋北バス・二ツ井真名子線→739能代ステーション820→秋北バス・能代八竜線→850八竜ふれあいセンター900→三種町巡回バス・鹿渡線→914鹿渡駅1039道の駅ことおか1117→三種町ふれあいバス・鮭川線→1202湖東厚生病院1417→南秋地域広域マイタウンバス→1425五城目バスターミナル1430→秋田中央交通・100五城目線→1540秋田駅西口1610→羽後交通・急行本荘秋田線→1727本荘営業所1735→羽後交通・本荘象潟線→1848象潟駅前

実際ルートでは能代から五明光へ向かい、男鹿市の方を抜けていきますが、現在、能代から五明光へのバスは廃止され、途中の三種町までしか行けません。なお、道の駅ことおかから湖東厚生病院へと行くバスは月・木限定運行です。それ以外の曜日だと8.7km歩いて八郎潟駅まで行き、そこから五城目へと向かう必要がありますが、結果としては変わらず、実際ルートと同じく象潟泊まりとなります。

3日目
象潟駅前905→羽後交通・小砂川線→926三崎公園前→(徒歩13.8km・3時間)→遊佐駅前1503→遊佐町スクールバス→1513石辻→(徒歩2.7km・40分)→八幡総合支所1650→庄内交通→1717酒田庄交バスターミナル1834→庄内交通→2010鶴岡駅前

実際ルートでは夏季限定の季節運行である鳥海ブルーライナーで鳥海山の麓の鉾立を経由して歩きなしで県境を越えますが、現在、このバスは完全予約制となっています。一応、現在のバス旅ルールだと予約制のバスは乗れないことになっているようですので利用は断念。なお、象潟からバスに乗って御崎公園へと行き、そこから歩いて県境を越えた女鹿というところから遊佐駅へと向かうバス路線がありますが、残念ながら朝方7時台の1本しかなく、象潟の始発バスに乗っても間に合いません。14km近く歩いて夕方に遊佐駅を出るスクールバスに乗って進みます。なお、スクールバスとありますが、一般客も利用できるバスのようです。

4日目
鶴岡駅前1108→庄内交通→1213あつみ温泉→(徒歩13.6km・3時間)→府屋中町1636→新潟交通観光→1702北中1703→新潟交通観光→1755村上駅前1843→新潟交通観光→1854瀬波温泉前

鶴岡から先は先日のバス旅Z第17弾で利用したルートと丸かぶりですが、違うのは、現在の田中さん・羽田さんご一行が3時間待ったあつみ温泉から府屋までを歩いて移動し、最終の瀬波温泉行に乗ることです。
しかし、瀬波温泉で終了。3泊4日のバス旅ルールでは新潟はおろか、前回の断念地点である中条にすら辿り着けない結果となりました。
せっかくですので、翌日、瀬波温泉から新潟までのルートは下記のとおりとなります。

5日目
瀬波温泉前655→新潟交通観光→707松喜和→(徒歩20km・5時間)→次第浜1153→聖篭エコミニバスはまなす号→1230西園町一丁目西1241→新潟交通・E46大形線→1348万代シティ

実際ルートで一行が途中で断念した中条のある胎内市ですが、実はロケ後の2015年に中条営業所が廃止されており、この区間は全くバスがありません。聖篭町まで20kmを歩く必要があります。
なお、村上から新発田までは下関営業所を経由して国道290号線の上荒沢から新発田を目指すルートもあるのですが、12kmの山道歩きを挟むのに加え、バスの乗り継ぎが異様に悪く、1日だと辿り着けません。

というわけで秋田県内、山形県内、新潟県内共に多くのバス路線が廃止されてしまっており、3泊4日では辿り着けないことがわかりました。しかも、今のルートでは5日間で56kmも歩きが必要です。2日目が月木でない場合はさらに8kmの歩きが加わります。これでは健脚で知られるバス旅Zメンバーが仮に旅をしたとしてもさすがに難しいと思いますし、当時の太川さん・蛭子さんご一行ではなおさら歩ける距離ではないと思います。

バックナンバー

第1弾

第2弾

第3弾

第4弾

第5弾

第6弾

(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使わせていただいております)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?