【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第7弾(青森⇒新潟)
こちらも併せてご覧ください。過去の検証バックナンバーを集めたマガジンです。
年明けに『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第18弾』の放映がありました。その正解ルートはプロの「タビリス」さんにお任せすることにして、私は引き続き、昔のバス旅を、今のダイヤで行ってみたらどうなるか検証しようと思います。
今回の検証は第7弾、青森から新潟・萬代橋まで。2010年9月に放映されました。マドンナは中山エミリさん。
バス旅は第2弾の失敗の後、第3弾から第6弾まで4連勝していましたが、この回は失敗しています。途中、台風接近で強風に疲れた蛭子さんがパチンコ屋で休憩したことが原因でバスを逃し、それが失敗に繋がったとネタにされていますが、果たしてどうでしょうか。
第7弾の実際ルート
というわけで、新潟まで30km近く離れた胎内市の中条営業所で打ち止め。失敗に終わりました。
それから10年以上が経っていますのでいろいろとルートも変わっているかも知れません。また、昨年秋に放映されたZ第17弾では酒田から新潟県村上市を目指して進んでいますので、こちらも参考になるかも知れません。
2022年のルート検証
それでは、2022年1月時点のダイヤで行ってみるとどうなるでしょう。
実際ルートでは鷹巣駅から大館能代空港へリムジンバスで移動し、そこから能代までもリムジンバスで移動していましたが、今では大館能代空港から能代へ向かうバスは乗り合いタクシーに変わってしまっており、現行バス旅ルールでは利用できません。そのため、Z第3弾でも利用していた薬師山スキー場へ行って、徒歩で二ツ井駅へと行く形になります。しかし、二ツ井駅から能代までの最終バスは16時30分発。16時09分に薬師山スキー場に着いてそこから二ツ井駅まではさすがに20分少々では歩くことはできません。この日は二ツ井で泊まることに。駅前に旅館が1軒だけあるようです。
実際ルートでは能代から五明光へ向かい、男鹿市の方を抜けていきますが、現在、能代から五明光へのバスは廃止され、途中の三種町までしか行けません。なお、道の駅ことおかから湖東厚生病院へと行くバスは月・木限定運行です。それ以外の曜日だと8.7km歩いて八郎潟駅まで行き、そこから五城目へと向かう必要がありますが、結果としては変わらず、実際ルートと同じく象潟泊まりとなります。
実際ルートでは夏季限定の季節運行である鳥海ブルーライナーで鳥海山の麓の鉾立を経由して歩きなしで県境を越えますが、現在、このバスは完全予約制となっています。一応、現在のバス旅ルールだと予約制のバスは乗れないことになっているようですので利用は断念。なお、象潟からバスに乗って御崎公園へと行き、そこから歩いて県境を越えた女鹿というところから遊佐駅へと向かうバス路線がありますが、残念ながら朝方7時台の1本しかなく、象潟の始発バスに乗っても間に合いません。14km近く歩いて夕方に遊佐駅を出るスクールバスに乗って進みます。なお、スクールバスとありますが、一般客も利用できるバスのようです。
鶴岡から先は先日のバス旅Z第17弾で利用したルートと丸かぶりですが、違うのは、現在の田中さん・羽田さんご一行が3時間待ったあつみ温泉から府屋までを歩いて移動し、最終の瀬波温泉行に乗ることです。
しかし、瀬波温泉で終了。3泊4日のバス旅ルールでは新潟はおろか、前回の断念地点である中条にすら辿り着けない結果となりました。
せっかくですので、翌日、瀬波温泉から新潟までのルートは下記のとおりとなります。
実際ルートで一行が途中で断念した中条のある胎内市ですが、実はロケ後の2015年に中条営業所が廃止されており、この区間は全くバスがありません。聖篭町まで20kmを歩く必要があります。
なお、村上から新発田までは下関営業所を経由して国道290号線の上荒沢から新発田を目指すルートもあるのですが、12kmの山道歩きを挟むのに加え、バスの乗り継ぎが異様に悪く、1日だと辿り着けません。
というわけで秋田県内、山形県内、新潟県内共に多くのバス路線が廃止されてしまっており、3泊4日では辿り着けないことがわかりました。しかも、今のルートでは5日間で56kmも歩きが必要です。2日目が月木でない場合はさらに8kmの歩きが加わります。これでは健脚で知られるバス旅Zメンバーが仮に旅をしたとしてもさすがに難しいと思いますし、当時の太川さん・蛭子さんご一行ではなおさら歩ける距離ではないと思います。
バックナンバー
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第2弾
第3弾
第4弾
第5弾
第6弾
(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使わせていただいております)
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