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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第3弾(函館⇒宗谷岬)

何だか緊急事態宣言が出て遠出がしにくい状況になるとこのシリーズを執筆している気がしますが、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の検証第3弾を書いてみます。ちょうど先日、BSテレ東で再放送をやっていましたね。

第3弾の実際ルート

「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」第3弾は2008年10月に放送されました。マドンナは伊藤かずえさん。個人的には数あるバス旅の中で最も好きな回です。蛭子さんのボケっぷり、バス旅史上ナンバーワン美人とも称される旭川駅前案内所のお姉さん、そして何よりも雄大な北海道の自然など、多くの名シーンがあった回でした。

1日目
函館駅→函館バス函館・長万部→長万部駅→ニセコバス黒松内・長万部線→寿都ターミナル→ニセコバス雷電線→岩内ターミナル→北海道中央バス神恵内線→盃海水浴場
2日目
盃海水浴場→北海道中央バス神恵内線→神威岬→北海道中央バス積丹線→小樽駅→JR北海道バス札樽線→宮の沢駅→JR北海道バス札樽線→札幌駅→札幌ターミナル→北海道中央バス札江線→江別駅→北海道中央バス江別2番通線→野幌駅
3日目
野幌駅→夕鉄バス栗山系統→栗山駅→北海道中央バス栗山線→岩見沢バスターミナル→北海道中央バス岩見沢美唄線→美唄駅→北海道中央バス滝川美唄線→滝川ターミナル→北海道中央バス滝深線→深川→空知中央バス→旭川ターミナル/旭川駅→道北バス名寄線(急行)→名寄駅
4日目
名寄駅→名士バス興部線→興部→北紋バス雄武線→雄武→宗谷バス音標・雄武線→枝幸バスターミナル→宗谷バス→浜頓別→宗谷バス天北線→稚内バスターミナル→宗谷バス宗谷岬線→宗谷岬

第20弾の洞爺湖⇒羅臼で抜かれるまでは最長距離だったこの回ですが、結果は成功。宗谷岬できれいな夕陽を眺めながらのゴールでした。日本海沿いに進めずにオホーツク海側に出るなど、予想だにしなかったルート取りも含め、大変印象的な旅となったと思います。

2021年のルート検証

今ならなんと3日で到達可能に!

放映当時はまだ第3弾ということもあって、ルールがしっかり確立していなかったと思いますが、実際ルートでは高速バスと聞いて乗るのをあきらめたシーンがいくつかありました。しかし、今のルールでは、高速バスの下道区間は乗れることになっています。今回の検証で、この高速バス下道ルートを取った場合、何と、3日で稚内まで到達できることがわかりました。

1日目
函館駅前728→函館バス・310函館長万部線→1029長万部駅前1200→ニセコバス・長万部線→1302寿都ターミナル1420→ニセコバス・雷電線→1528岩内ターミナル1545→高速いわない号(下道区間)→1715小樽駅前1822→JR北海道バス・手65小樽線→1915手稲駅南口1938→JR北海道バス・55手稲線→2033札幌駅前バスターミナル2040→JR北海道バス・1新札幌線→2128新札幌駅

実際ルートでは、岩内から高速いわない号に乗ることをせず、積丹半島を大回りするルートを選択、盃温泉に宿泊していましたが、高速バスの下道区間を利用すると小樽駅前まで行くことができます。そこからバスを乗り継げば、その日のうちに新札幌駅まで到達することができます。ちなみに、実際ルートで宿泊した盃温泉、今では泊まれる宿泊施設はないそうです。

2日目
新さっぽろ駅640→夕鉄バス→802栗山駅815→北海道中央バス・25栗山長沼線→856岩見沢ターミナル1120→北海道中央バス・24岩見沢美唄線→1159美唄駅前1220→北海道中央バス・滝川美唄線→1322滝川駅1350→空知中央バス・滝深線→1440深川市立病院前1600→空知中央バス・深旭線→1655旭川駅前1820→道北バス・1急行名寄線→2036名寄駅前

実際ルートでは積丹半島を大回りするバスでかなりの時間を取られ、札幌から江別への乗り継ぎにも苦労して野幌まで行ったところで2日目を終え、名寄に到達したのは3日目でしたが、2021年の検証では、2日目の時点で名寄まで到達することができます。ちなみに、朝イチの夕鉄バスは平日限定で土休日だと出発が2時間近く遅れますが、岩見沢で上記のルートに追いつくことができます。なお、この栗山から滝川へ抜けるルートは、昨夏放映されたZ第14弾でも使っていましたね。

3日目
名寄駅前540→名士バス・興部線→725興部745→北紋バス・雄武線→818雄武国保病院前838→宗谷バス・音標雄武線→950枝幸ターミナル955→宗谷バス・浜頓別線→1040浜頓別ターミナル1259→宗谷バス・天北宗谷岬線→1455宗谷岬

名寄から先のルートは、実際ルートで4日目に一行が辿った道のりをほぼ踏襲することになりますが、大きく異なるのは最後の宗谷岬への区間です。実際ルートでは、浜頓別からのバスは浜鬼志別から内陸へ向かって稚内駅へと向かい、そこから宗谷岬方面のバスに乗り換えてゴールしましたが、現在はバス路線が再編され、旧天北線の代替バスが宗谷岬を回って運転されていますので、稚内駅を経由せずに宗谷岬に到着することができます。

まとめ

このように、この900㎞以上の長距離にも関わらず、何と3日目で到達できることがわかりました。長距離バスの多い北海道のバス、中でも高速バスの下道区間を利用することがポイントとなります。

宗谷岬には3日目の15時前に到着します。なお、この宗谷岬14時55分着のバスは稚内駅方面の最終バスです。この宗谷岬で降りてしまうと、その先、宿泊施設が多い稚内に行くルートがありませんので注意が必要です。まぁ、このバス旅ルートを実際に旅する人はいないでしょうが、何もない宗谷岬に放り出されても困っちゃいますね。

【バックナンバー】

第1弾

第2弾

(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使わせていただいております)


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