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【検証】ローカル路線バス乗り継ぎの旅第4弾(京都⇒広島・宮島)

シリーズでお届けしている「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の検証ですが第4弾をお届けします。(これまでの検証は一番下に貼ってあります)

第4弾は京都から広島・宮島まで。2009年3月に放映されました。マドンナは根本りつ子さんです。姫路城を見たり、播磨学園都市のSpring-8を見学したり、この回までは使えたタクシーの予約がうまく行かずにギリギリのバス乗り継ぎとなったりと、多くの見どころがある回でした。個人的には、竜野で立ち寄った喫茶店の雰囲気や、赤穂の観光案内所での「ルイルイ」がお気に入りのシーンになっています。

ちなみに、この中国地方・山陽道を辿るルートは、バス旅のゴールデンルートとも言ってよく、元祖第17弾や第24弾、最近放送されたばかりのZ第16弾でも何度も通過しましたね。

さて、このシリーズは、今のバス旅ルール、今の時刻表で行くとしたら辿り着けるのかをテーマにしていますので、今回の検証では、この回まで使えたタクシーは当然利用しません。

第4弾の実際ルート

まずは、第4弾で一行が実際に辿ったルートを見てみましょう。

1日目
三条京阪前→京都市営バス・5系統→京都駅→京都市営バス・81系統→中書島/京阪中書島→京阪シティバス・25号経路→近鉄大久保→京阪宇治バス・54A経路→国立病院→京阪宇治バス・62号経路→近鉄新田辺→京阪バス・31号系統→樟葉駅→京阪バス・39号経路→枚方市駅→京阪バス・枚方茨木線・3号経路→JR茨木駅→阪急バス・92系統→阪急石橋→阪急バス・96系統→西宮北口→阪急バス・23A系統→JR西宮→阪神バス・西宮神戸線→三宮駅前
2日目
三ノ宮駅→神姫バス・西脇急行線→社→神姫バス・71系統→姫路城大手門前/姫路駅→神姫バス・39系統→龍野→神姫バス→相生駅→神姫バス→スプリング8→神姫バス→テクノ中央→上郡
3日目
上郡→ウエスト神姫バス→播州赤穂駅→ウエスト神姫バス→居村→(徒歩)→槙→(タクシー)→福浦峠→備前バス→片鉄片上/片上→宇野バス→岡山駅→両備バス→倉敷駅/倉敷駅北口→井笠バス→矢掛→井笠バス→笠岡駅→井笠バス→井原バスセンター→井笠バス→福山駅
4日目
福山駅→トモテツバス・尾道線→尾道駅→おのみちバス・市内本線西行き→登山口→トモテツバス・三原福地線→三原駅→芸陽バス→竹原駅→芸陽バス→栄町→芸陽バス→広島バスセンター→広島電鉄バス・阿品台線→阿品台西→広島電鉄バス→阿品駅→おおのハートバス→宮島口(宮島口桟橋→(JRフェリー) →宮島桟橋)


というわけで成功です。夕陽を見ながら宮島へと渡る3人の表情は晴れ晴れとしていました。福山から尾道、三原、竹原、西条、広島、阿品台へと抜けるルートはバス旅ファンにはおなじみですね。

2021年のルート検証

さて、この回まで使えたタクシーが使えなくなった今のルールではどんな旅程になりますでしょうか。また、一行が途中で利用した井笠バスは放映後の2012年に破産し、井笠バスカンパニーとして生まれ変わりましたが、その過程でいくつかの路線が廃止になっています。このあたりも心配です。

1日目
三条京阪前733→京都市営バス・5系統→754京都駅前803→京都市営バス・81系統→833中書島845→京都京阪バス・中書島大久保線→855まちの駅イオン久御山店前913→京都京阪バス→942松井山手駅951→京阪バス・67D系統→1020樟葉駅1039→京阪バス・39系統→1112枚方市駅北口1140→京阪バス・7系統→1222JR茨木1230→阪急バス・92系統→1330阪急石橋1412→阪急バス・96系統→1500西宮北口1533→阪急バス・24系統→1547西宮市役所前/阪神西宮1620→阪神バス→1712三宮駅前/神姫バス三宮バスターミナル1730→神姫バス・西脇急行→1902社営業所1935→神姫バス・71系統→2047姫路駅北口

実際ルートでは近鉄大久保の方へ大きく迂回しながら進んだこともあって三宮に何とか到達した感じでしたが、今は久御山乗換で進むとスムーズにバスが繋がり、わずか1日で姫路まで行くことができます。

2日目
姫路駅北口720→神姫バス・急行→832テクノ中央849→神姫バス・10系統→916相生駅1037→神姫バス・65系統→1051佐方→(徒歩4.8㎞・65分)→田端集会所1408→赤穂市ゆらのすけ高野ルート→1454赤穂駅1503→神姫バス→1510居村→(徒歩6.3km・90分)→福浦峠1725→備前市営バス・日生線→1747片鉄片上/片上1855→宇野バス・国道2・250号線→1914八日市2110→宇野バス・国鉄2・250号線→2148岡山駅前

実際ルートでは三宮から姫路を通って、テクノ中央付近で大きく時間をロスして、何とか上郡に到達するという苦しい行程となっていましたが、今のダイヤでも上郡行は夕方までなく、今回の検証ルートでは使用しません。相生駅から途中徒歩を挟んで赤穂市に直行するのが最も近いルートとなります。こうするとその日のうちに岡山まで到着することができます。この日の徒歩距離は11kmを超えますのでかなりハードな旅程になります。

3日目
岡山駅前711→両備バス・岡倉線→753中庄駅913→下電バス・77中庄線→935倉敷駅前945→両備バス・倉敷小溝車庫線→1018倉敷芸科大学1050→両備バス・新倉敷芸大線→1102新倉敷駅1140→井笠バスカンパニー・寄島新倉敷線→1220寄島総合支所前→(徒歩3.2km・45分)→乗時1420→井笠バスカンパニー・笠岡乗時線→1442笠岡駅前1510→井笠バスカンパニー・福山笠岡線→1608福山駅前1625→中国バス・中国病院経由市線→1754クロスロードみつぎ1845→中国バス・尾道バイパス甲山線→1908甲山営業所

実際ルートの3日目は上郡から福山まで進みましたが、今回の検証では岡山からの出発です。実際ルートでは倉敷から矢掛、笠岡、井原と抜けて福山へと向かいましたが、倉敷から矢掛へのバスはすでに廃止されており、ここでは先日のZ第16弾でも利用していた寄島から徒歩を挟んで乗時を抜けていきます。また、実際ルートでは、福山からは尾道へと進んでいきますが、現在のダイヤでは14時台が最終で尾道には行くことができません。クロスロードみつぎへ行けば、そこから尾道行に乗ることができますが、実はここで尾道に行って尾道で宿泊してしまうと、翌朝の三原行の始発が遅いため、4日目中に宮島口に到達することができません。ここは尾道へ進まずに、Z第16弾で通った甲山へ抜けるのが正解になります。甲山は世羅町の中心地、旅館くらいはありそうです。

4日目
甲山営業所620→中国バス・甲山三原線→708三原駅前715→芸陽バス・三原竹原線→818竹原駅830→芸陽バス・西条竹原線→931西条駅1020→芸陽バス・西条広島線→1150広島バスセンター1230→広島電鉄・彩が丘団地線→1306佐伯区民文化センター前→(徒歩8.6km・2時間)→広電阿品駅1553→おおのハートバス・東ルート→1619宮島口

甲山を朝早くに出る三原への直行便に乗ることが成功のポイントです。というのも、宮島口に行くバスは少なく、最終は広電阿品駅を15時53分に出るバス。それに間に合うためには尾道を経由しないことが成功のカギです。三原を出てからは今やバス旅のゴールデンルートである竹原・西条を通って広島バスセンターへと向かいますが、ここで困ったことに、バス旅で何度も利用した阿品台行が夕方までなく、これでは間に合いません。そこで、別のバスで佐伯区まで向かい、そこから阿品まで歩いてしまうのが正解となりそうです。なお、途中の廿日市市内にもコミュニティバスがありますがちょうどいい時間にバスはなさそうです。

まとめ

というわけで、いくつかバス路線が廃止されていて、実際ルート通りに進むと宮島口には到達できないため、尾道を通らず、また阿品台も通らずに進む必要がありますが、それでも何とか宮島に到達することができそうです。

【バックナンバー】

第1弾

第2弾

第3弾

(トップ画像は「CraftMAP」様の白地図を使わせていただいております)

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