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人生のどん底にいた高校2年生の私へ、BUMP OF CHICKENを見つけてくれてありがとう。

SHElikesライターコミュニティ(※通称ライコミュ)の #リハビリnote テーマ「 #影響を受けた音楽 」について書きたいと思います!素敵なお題をありがとうございます💕

以前、「私と音楽」にまつわる記事は書いたことがありまして👇

ここ数ヵ月は、BUMP OF CHICKENのライブ参戦noteも書いていまして👇

そのほかにも、記事の最後に推しMVを紹介するnoteをいくつか書いていまして。

これまでの人生で影響を受けた大好きな音楽たちは山のようにあって、正直言って全然選びきれない~~!!選びきれないなりに、一応根拠を持って(?)基準を決めて(?)書きたい。ここ最近ハマってる推し曲!というよりは、大学生になる前くらいまで10年ほど遡って、「影響を受けてる期間が比較的長い音楽」を選ぼうかなあと。

…となると、必然的に「高校時代の私」が救われてきた音楽になる。今では遠征してライブ参戦するほど大好きなBUMPも、ハマったのはやや遅めで私が高校2年生のときだった。2011年…時の流れぇ…。それまで、テレビ・ゲーム・漫画・音楽・映画といった文化的な娯楽(言い方が語弊あったら申し訳ない)にかなり疎い人生だった。読書だけは昔から好きだったけど。私の世代だと、中学生くらいのタイミングで、BUMP派閥とRAD派閥が分かれてるような感じだったはず、たぶんね。いまはどっちも好きでライブも行くけど、当時は有名な曲ですら知らなかったんよね。

そして、いま振り返っても、圧倒的に「人生のどん底期」だった高校生活、音楽が救いだった。学校にいるときも、家に帰ってからも、それなりに取り繕ってたけども。ちっちゃくて真四角のiPodを握りしめ、ビビッドピンクのイヤホンをして、行き帰りの電車に揺られてるときだけは、誰にも邪魔されない自分ひとりの世界だった。調べたらiPod shuffleって名前だった、親に誕生日かクリスマスのプレゼントでもらったんだよね。そういえば、iPod派閥とウォークマン派閥も分かれてたよね。通学路は、家の最寄り駅まで自転車、高校の最寄り駅まで電車、高校まで自転車(たまにバス)という謎なやつ(笑)。

懐古してたら前置きが長くなり過ぎちゃった~。本題に入ります!そして、どうしても1曲に絞れなかったので、「高校時代の私を救ったBUMP OF CHICKENの音楽5選」として5曲紹介します!出会ってから10年以上、いまでもとっても大事な音楽です。自分語りがとっっっても長くなる予感。

高校時代の私を救ったBUMP OF CHICKENの音楽5選

「sailing day」

私がBUMPに出会った曲です。16歳?17歳?の私、見つけてくれてありがとう!!!吹奏楽部に所属していた当時、文化祭の候補曲に「天体観測」があった。友達の口から「バンプオブチキン」というバンド名を初めて聞いて、天体観測という曲も初めて知って、なんとなく記憶に突っかかる感じがしたままで。結局、天体観測は演奏しなかったんだけどね。

どんな流れでYouTubeの「sailing day」のMVに辿り着いたのかは思い出せない。けど、MVを観たときの「金髪のボーカルかっけえええ!!!」「勝ちを取れって言ってる!!!」って衝撃はいまでも鮮明に覚えてる。いまだから思うけど、BUMPは決して顔ファンから入るポジションのバンドではない(笑)し、「勝ちを取れ」も空耳で、「舵を取れ」が正解(笑)。

当時の感覚としては、逆境に立ち向かう雰囲気がいちばん刺さってた記憶。高校受験失敗という大きな挫折を引きずったまま、大学受験こそは「絶対見返してやる」って悔しい思いだけをバネに踏ん張って生きてた時期だったから。(大学受験もなんやかんやあって挫折する話はまた別の機会に)

当時の私にぶっちぎりで刺さった歌詞はこちら👇

精一杯 存在の証明
敗北も 後悔も 自分だけに意味のある財宝

どうにかまだ 僕は僕を 辞めないで 生きている
たった一度 笑えるなら 何度でも 泣いたっていいや

歌詞にでてくる「危険・不安・過ち・間違い・哀しみ・絶望・敗北・後悔」「眩しさ・財宝・照らし出す・灯台」の比例が美しすぎて(?)綺麗すぎて(?)うまく伝えられないんだけどさ~。

「sailing day=出航の日」という意味で、ワンピースの映画主題歌にもなっている曲。初めての映画タイアップだったらしい。私が空耳した「舵を取れ」や「帆を張った」といった歌詞も何回か登場するけど、唯一「船」って言葉を伝えてるのがこの部分👇

誰もが皆 それぞれの船を出す
それぞれの見た 眩しさが 灯台なんだ

おそらく、航海を人生になぞらえている曲で、人によって目指すべき灯台は違うんだな~、じゃあ自分の人生の舵取りは自分次第なんだな~って、たくさん勇気をもらって励まされた。私にとって応援歌みたいなポジションの曲。

いつかライブで聴きたいなあ、想像するだけで号泣不可避~~!!!


「同じドアをくぐれたら」

「sailing day」でBUMPにハマり、他の曲ももっと知りたい!聴きたい!って思って、とりあえずsailing dayが含まれるアルバム「ユグドラシル」をTSUTAYAでレンタルした。

「ユグドラシル」の中の人気曲は、おそらく「スノースマイル」「車輪の唄」「ギルド」あたりなのかな?ライブ演奏曲で言えば「fire sign」もかな?

その中で、私が救われた曲は「同じドアをくぐれたら」です。

語りかけるように歌う藤くんの声に、胸の奥底をぎゅっと掴まれたような感覚だったかな。

イントロとアウトロに共通する歌詞はこちら👇

もう 気付いたろう 目の前のドアの鍵を
受け取れるのは 手の中がカラの時だけ

「君」「繋いだ手を離す」「それぞれの鍵」という歌詞も出てくるので、この🤲ポーズで鍵を受け取ろうとしてるわけではないことは確かなんだけど。当時はそこまで意識して聴いてなくて、この後に紹介する別の歌詞がぶっ刺さっていたのね👇

手に入れる為に捨てるんだ 揺らした天秤が掲げた方を
そんなに勇敢な選択だ いつまでも迷う事はない

説明不要なくらい意味はそのままだけど、人生の選択において背中をそっと押してくれるような曲。「簡単な選択」を「勇敢な選択」って言ってくれるところも好きだし、当時の私にとって「手に入れる為に捨てる」という考えもかなり衝撃だった。全部手に入れたかったのに、なんにも手に入らないじゃんって思ってたし、この先も手に入らないのでは?って悲観してたから。未来のために、いつか手に入れたいドアの鍵を受け取るために、すでに私は切り札を捨てたのか…?って都合のいい解釈もしてた。

「涙」「記憶」と引き換えにって歌詞も出てくるので、そう簡単に選べるのものでもないし、きっと天秤の重さだけで比べられるものじゃないんだよね。でも、それもひっくるめて称えてくれる感じ。

ライブでの演奏頻度がめちゃくちゃレアなんだけど、いつか聴きたいなあ。個人的にはライブ化けする曲だと思ってるよ。


「銀河鉄道」

TSUTAYAでアルバムを借りまくり、聴き漁る日々。アルバム「present from you」から「銀河鉄道」を紹介します。人気曲は、「ラフ・メイカー」「真っ赤な空を見ただろうか」あたりかな?

2022年7月、幕張メッセにて2daysで行われた「Silver Jubilee」のライブ音源を。熱量も歌詞変えもめちゃくちゃやばいのでぜひ聴いてほしい…。2019年の「aurora ark」ツアーを最後にコロナ禍に入り、25周年のお祝いも過ぎてしまって、2022年2月の結成記念日にやっとライブができると思ったらまた延期になってしまって。私も幕張メッセ初日に参戦して、初めてライブで聴けた「銀河鉄道」に泣きまくった思い出。

さて、当時高校生の私に「銀河鉄道」の何が刺さったのか。日常の些細なことをものすごく丁寧に描写されてるストーリーで、実際に体験したわけじゃないのに、鮮明に想像できてしまって。「同じドアをくぐれたら」同様、語りかけてくれる藤くんの優しい歌声にすごく惹かれた。

すでに紹介したように、「sailing day=航海」「同じドアをくぐれたら=天秤」を人生になぞらえてるけど、「銀河鉄道」は「切符」が軸になると思ってる。電車に乗って進んでいく時の流れをそのまま人生に反映してるような。

過去から未来へと少しずつ進んでいくサビの歌詞はこちら👇

今までの物語を 鞄に詰めてきたのだろう

荷物の置き場所を 必死で守ってきたのだろう

今までの物語を 鞄に詰めてきたのだろう

荷物の置き場所を 必死で守ってきたのだろう

これからの物語を 夢に見てきたのだろう

私の語彙力でうまく伝えられなくて悔しいけど、「切符・鞄・荷物の置き場所」という日常生活に溶け込んだものに対して、ここまで人生を投影させられるストーリーが成り立ってるのほんとにすごいんだよね。それぞれの生き様や歩みを肯定してくれるような温かい言葉たちに救われる。決して明るい歌詞ではなくて、でも誰もひとりぼっちにしないって想いが伝わる曲。必死にもがいていた当時の私は、誰にも邪魔されたくない自分の人生を生きたいなって思えた。

そんな思い出の詰まった曲を、ライブで聴けたのだから、そりゃ涙腺やられるよね。2022年7月、退職して4ヵ月ほど。前職で5年間「必死に守ってきた荷物の場所」を離れた後、これからどこに向かう「切符」を手に入れたらいいのか、「鞄」に詰めてきた思いはどれだけ手放して、どれだけ新しく詰めたらいいのか。感情移入しすぎてしまった。

ラスサビの歌詞変えを紹介👇
感情こもりまくりのアレンジも含めてラスサビはほんとに刺さるので、ライブ音源ぜひ聴いてほしい🙏

【元の歌詞】
荷物の置き場所を 必死で守ってきたのだろう

【歌詞変え】
荷物の置き場所を ひとりで守ってきたのだろう


「ハルジオン」

アルバム「jupiter」より「ハルジオン」です!BUMPの代名詞「天体観測」や「ダイヤモンド」が有名ですね。

「ハルジオン」は、紹介する5曲の中だと「sailing day」や「才悩人応援歌」に近しい系統なんだけど。

こんなに「絶望」に寄り添ってくれる曲はあるのだろうか。日の当たらない存在に救いの手を差し伸べてくれる感じ。「虹・夢・希望」というポジティブな言葉はたくさん出てくるのに、どうにも暗い曲、BUMPらしくて大好き(笑)。

すでに書いた通り、高校受験に失敗して滑り止めの女子高に通う当時の私。人生終わったなってほんとに思ってた、もうこの先どうやってもうまくいかない、第一志望がすべて、人生ハードモードじゃんって、めちゃくちゃ卑屈だった。拡大解釈がひどかったので、「自分の人生に価値なんてない=自分は価値のない人間」ってほんとに思ってた(笑)。そんな私の支えになった曲。

大好きなラスサビの歌詞を一部抜粋👇

生きていく意味と また 出会えた
自分の価値が 今 生まれた

枯れても 枯れない花が咲く
僕の中に深く 根を張る

1番のサビで「生きていく意味を 失くしたとき」と唄ってるのに、ラスサビで希望の光が差した感じ。「ハルジオン」という曲を通して、花が枯れたり、新しい芽が出たりする様を、人間の生死にもなぞらえて伝えてくれてるようにも感じる。

ライブでは、2017年「PATHFINDER」ツアーの幕張メッセと、2022年「Silver Jubilee」ツアーのZepp Sapporoで聴いたことがあって、特に札幌公演は私の28歳のお誕生日でして。ライブで歌われるハルジオンの破壊力ね…。BUMPに出会えたことが、私の生きる意味になったよ。


「才悩人応援歌」

最後の曲です。

アルバム「orbital period」より、「才悩人応援歌」です!含まれる人気曲は「花の名」「カルマ」「supernova」でしょうか。

「銀河鉄道」に続き、2022年7月、幕張メッセにて2daysで行われた「Silver Jubilee」のライブ音源を。オラオラでシャウトしまくりの藤くんの歌声を聴いてほしい~!!私が参戦した日は演奏してなくて、今やってる「be there」ツアーの長野で初めて聴けた曲、生まれ育った地元で聴けたの奇跡すぎる。ありがとう。

「ハルジオン」とはちょっと雰囲気の違う絶望を綴ってる曲。「死にたくなるよ」ってもう言っちゃってる。「才能」ではなく「才悩」なの天才すぎるでしょ。

卑屈モードの高校時代の話は、もう読み飽きたと思うけど(笑)。藤くんが「私のため」に歌ってくれてるんだって錯覚してた。そう思わせてくれるBUMPがすごいだけど。私の気持ちを全部代弁してくれてる感じ。藤くんが言葉を紡いでくれることで、こんな自分でも生きてていいんだって肯定してもらえるような。今でもずっとずっと心の支えになってる曲。

刺さりまくった歌詞たち👇

ずっと前から解ってた 自分のための世界じゃない

痛い程解ってた 自分のためのあなたじゃない

世界のための自分じゃない 誰かのための自分じゃない

ストーリーを追うごとに、「自分」が主語になる感じ、伝わりますかね。自分なんて…って思ってるところから、「自分は自分のために生きればいい」って思わせてくれる。

ちなみに、ライブ音源(2:30~)で藤くんのシャウト爆発する部分の歌詞はこちら👇

隣人は立派 将来有望 才能人
そんな奴がさぁ 頑張れってさぁ
怠けて見えたかい そう聞いたら頷くかい
死にたくなるよ 生きていたいよ

世界のための自分じゃない 誰かのための自分じゃない
得意な事があった事 大切な夢があったでしょう

僕らは皆解ってた 自分のために歌われた唄など無い
問題無いでしょう

「死にたくなるよ 生きていたいよ」って葛藤をぶつけてるところ、相反する言葉の紡ぎ方が最高すぎる。そして歌詞変えで、「大切な夢があった事」を「大切な夢があったでしょう」って肯定的に訴えてくれてる。ライブで聴く「才悩人応援歌」は、本当に人生まるっと救われた感覚。


最後に

6,000文字弱!思った以上に長文になっちゃって、自分でも驚いてる(笑)。
最後まで読んでくださってありがとうございます!!!

BUMP OF CHICKENは、ずっとずっと私の「居場所」で、「生きる意味」そのものです。高校2年生の私に感謝してるよ。

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