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教育効果のあるゲーム #1

BOX OUTの開校以降、子供たちには色々なボードゲーム・カードゲームに取り組んでもらっています。3年生は、そもそも授業内容に組み込んでおり、6年生も長時間に及ぶ自習教室の息抜き等に取り組んでもらっています。その中で、少しずつ分かってきたことをまとめていきます。

これまで、一番多く取り組んでいるゲームは、幻冬舎から発売されている『エルカミノ式 理系脳をつくる計算・図形ゲーム』です。

これは、そもそも理数教育に取り組んでいるエルカミノさんが開発したもので、いまさら教育効果を宣伝する必要は無いのかもしれません。

ですが、とりあえず私たちの取り組みから見えてきたことを書かせていただきます。

【計算ゲームについて】

〇「式」を作るのに苦戦する
子供には、「式」になっていない計算が難しいようです。無秩序に数字を与えられ、決められた数字を四則演算で作るように指示されても、なかなか作ることができません。3年生はもとより、6年生も苦戦していました。この演算能力は、算数の成績とリンクしているように思われます。このゲームの成長と算数の成績向上は比例しています。「式」になった問題を解き続けるのであれば、このゲームに取り組んだ方が良いと考えます。

〇視点を変えることが難しい
特定の数字を作るのに、「式」は一つではありません。しかし、子供は一度自分が思いついた「式」に固執するようです。別の「式」で答えを作れる場合も、自分が考えた「式」に執着して、考え方を変えることができません。その思考の柔軟性の無さが、こどもの特徴であると感じています。やはり、算数が得意な子になればなるほど、柔軟に「式」を変えていけるように見えます。

【図形ゲームについて】

〇図形の認知能力が乏しい
指定の図形を作るゲームになりますが、こちらは計算以上に苦戦しています。3年生は、「できた!」といって提出したカードで、図形が出来ていないということが多発しました。別々の形を組み合わせて、特定の形を作り上げるのは、子供たちに難しいようです。特に、実物を操作して形を作るのでなく、カードに書かれている形をもとに、頭の中で図形を作るのは、相当困難なことなのでしょう。

このゲームは、シンプルですが奥が深く、算数に必要な処理能力や認知能力を高めてくれる印象です。実際に、3年生の子達は、このゲームの成長が、そのまま算数の成長に繋がっていると感じています。
高学年になると、中学受験生は本来の受験勉強が忙しくなると思いますが、算数が苦手な子は、このゲームに取り組んでも良いと感じます。

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