しゅん

都内で豚肉専門の印象店を2店舗やっています。もうすぐ4才の娘を持つ42才既婚者です。

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都内で豚肉専門の印象店を2店舗やっています。もうすぐ4才の娘を持つ42才既婚者です。

最近の記事

我々が作る中華そばとは

「10年以上豚肉だけにこだわってやってきた店」 一言でぼうず・こぼうずの特徴を表すと、こう表現する人も多いと思います。 豚肉は創業時からのお付き合いである「秋田県産・桃豚」という品種を、産地直送で仕入れています。 そんな我々が作る中華そばは、やはり豚が美味しい、つまりチャーシュー麺です。 ですが、ただのチャーシュー麺ではなく、豚肉を味わうために麺とスープがある。そんな一杯を作りました。 優先順位は チャーシュー > スープ > 麺「チャーシューが乗ったラーメン」では

    • 2021年の夏

      もはや「毎度お馴染み」の緊急事態宣言がまた発令されました。今回もキーワードの1つになっているのが「お酒」。 お酒が直接悪い訳ではなく、会食などの飲酒環境が懸念されてのことだと思います。その結果、我々飲食店は営業時間の短縮と合わせてお酒の提供が制限されました。 飲食業を生業にしている僕としても想う事は色々ありますが、ネガティブなことを言ってても状況は何一つ変わりません。 僕は失ったものに囚われ続けるのではなく、まだやれることに目を向けて顔を上げるカッコいい男なのです。

      • 値引きではないスペシャルコース

        先日とある広告業者さんと打ち合わせをしました。 その業者さんはテレビ番組で取り上げる商品の「枠」を持っており、例えばクイズで正解した人がご褒美で食べられるグルメ商品の決定権などを持っているそうです。 また、インフルエンサーと呼ばれる人達のグループとコネクションがあり、その人達に店や商品を宣伝してもらう事もできるそうです。 ここまで読んで「やらせ」や「ステマ」という言葉が頭を過ぎった人もいると思いますが、確認したところ一応ちゃんとした形や方法を取り、その上でしっかり広告効

        • 【番外編】オートファジー

          皆さんは「オートファジー」という言葉を知っていますか? 断食によって摂取する栄養素がなくなると、細胞は体内の悪玉タンパク質を食べて良質なタンパク質を作り出し、免疫力の向上やダイエット、さらにはアンチエイジングといった効果が期待できるというものです。(ニュアンス間違ってるかもしれないので自分でも検索してみてね) 僕がそのことを初めて知ったのは、オリラジ中田あっちゃんのYou Tubeを見た時でした。 現状太っているわけでもなく、そこそこ肌艶も良く、そこそこ健康的な僕には当

        我々が作る中華そばとは

          実店鋪での新たな試み

          新型コロナウイルスが日本で猛威を振るうようになり始めてからもう1年が経ちますね。 感染拡大終息に向けて様々な専門分野の方々を始めみんなができることを頑張っていると思いますが、私個人としてはだいぶ前から「コロナと共存」していくことを前提で物事を考えるようになりました。 少し前まで「コロナが落ち着いて、また以前のような状況にさえ戻れば・・・」という気持ちがどこかにありましたが、その考えはもうやめました。 自分の力で変えられない事を僕は考えなくて良いと思うようになり、それより

          実店鋪での新たな試み

          こんな風に食べました!の声をご紹介

          ぼうずこぼうずのネット販売をご利用頂いた方々から、さまざまなツール経由で嬉しい感想を頂いております。 なかでも今回は「肉みそ」のアレンジメニューをご紹介したいと思います。 やはりシンプルに「炊き立てごはんに乗せて」や「湯豆腐」「きゅうり」などは間違いないところですが、日々の献立のレパートリーやあまりがちな食材の消費のお役に立てれば嬉しいです。 【厚揚げ 肉みそのせ】 湯豆腐が美味しいんですから、これも間違いなしですね。厚揚げの表面をフライパンなどでカリッと焼いて、お醤

          こんな風に食べました!の声をご紹介

          お肉のネット販売がついに公開です!

          2020年春から始まった一連のコロナの影響によって生活環境が大きく変わり、我々飲食店を取り巻く環境も大きく変わりました。 営業中の看板を出してるだけでは来客は期待できず、このnoteにも綴って来たように、様々もがいてみたものの、なかなか状況は好転せず。。 そんな中、夏頃からずっと準備にもたついていたお肉のネット販売を、ようやく開始することができました! まずは「塩麹漬けバラ肉」と「豚肉みそ」の2種類でのスタートです。 これを見て、なぜそんなに準備時間がかかったのか?と

          お肉のネット販売がついに公開です!

          【番外編】「ちょっと、なあに、これ。」

          少し前のことですが、熱々の油が手にかかり、火傷をしてしまったことがあった。 場所は右手の中指の手の甲側。 2〜3日後には大きな水疱になり、妻や娘やスタッフも「指輪みたいだね」と面白がっていた。こんな感じ↓ 今は湿潤療法というのが主流らしく(諸説あり)、水疱を割らないように気をつけていたが、気が付けば割れてしまった。 仕事柄、時には水仕事もするので、色々考えて「傷パワーパッド+医療用指サック」の組み合わせで日々を過ごすことにした。こんな感じ↓ そして時は過ぎ、42歳の

          【番外編】「ちょっと、なあに、これ。」

          ふわとろ和風オムレツの作り方

          手探りで始めたこのnoteも、気が付けば毎回だいぶエモい長文が続いたので、今回は少しテイストを変えて「人気料理の秘密を大公開!」ということで、提供時にテーブルからひときわ歓声が上がる、ぼうずの「ふわとろ和風オムレツ」と取り上げてみようと思います。 このメニューを作ったのは約10年前。まだまだお店を1人手探りでやってる頃でした。 当時作っていた卵料理は、和風居酒屋の定番メニュー「出汁巻き玉子」。作った事のある人ならわかると思うんですが、作り始めるとずっとそれに付きっきりにな

          ふわとろ和風オムレツの作り方

          いぶし銀のルーキー、相澤さん

          10年以上豚を焼き続けた僕に代わり、2020年から「ぼうずの2代目店長」に就任した相澤さん。八王子出身で、現在は埼玉県の川口で妻と息子の3人暮らし。彼もまた若い頃からずっと飲食業界に携わってきたタイプだが、20代の頃はバイクで世界を旅をしていたりと珍しい経験も持っている。何気にスポーツマンだか、今はもっぱら観戦専門。仕事終わりの一杯をいかに美味しく飲むかにストイックで、夕方からは水分補給を控えている程の酒好きだ。 相澤さんとは2019年の秋に、ある求人媒体を通じて出会った。

          いぶし銀のルーキー、相澤さん

          若きサムライ、こうた君

          僕にとっての2店舗目「豚と創作料理の店 こぼうず」。2016年のオープン以来、料理を中心に店を取り仕切る店長の渡邊厚太、通称「こうたくん」。北千住生まれの29才で、既婚(嫁さん美人)。もうすぐ2才になる息子のパパ。趣味はゲーム、特技はギター。学生時代はなかなかの水泳選手だったらしいが、現在体重は推定80kg。それもそのはず、彼は美味しいものが大好きだ。 彼との出会いは約5年前。とある求職サイトに自分の個人情報を登録していた。「今は在職中だが、次のステップのため転職を考えてい

          若きサムライ、こうた君

          鶏と卵

          みなさんにとって飲食店・とかく居酒屋とはどんな存在だろうか。 出かけ先や自宅の近くにある店の中から、その日の気分や同伴者の意向などを踏まえて選択する。それが多くの人にとっての普通だと思う。 でも前回の記事で触れた人たちは、わざわざ僕の店を目指して電車に乗り、時に天候の悪い中ご来店してくれる。 本当に感謝しきれないし毎回とても嬉しいのだが、実は毎回少し照れている自分がいる。 よくその気持ちを隠すかのように、僕は嬉しくなるとすぐオマケとかサービスをしたくなってしまうが、果

          鶏と卵

          差し込んだ一筋の光

          テレビをつければ話題はずっとコロナ。日本中、いや世界中のメディアが日々の感染者数を報じていた。 目に見えない恐怖がすぐそこまで押し寄せているような日々を過ごす中、こないだ入った西野亮廣オンラインサロンの新たな取り組みとして、「鍵垢Twitter」が始まった。 (今回はこの話が中心になります。当事者でない人には退屈かもしれませんが、僕の近況を説明する上で重要な部分なので、ぜひ最後までお付き合いお願いします。なるべくわかりやすく書きますので。僕にとっては結構凄い内容です。)

          差し込んだ一筋の光

          コロナ襲来。その時僕は

          僕はこの一連のコロナによる影響を少し甘く見ていた。 政府の緊急事態宣言を受けて、4月11日から5月31日までの約1ヶ月半、店の営業を休んだ。 仮に営業してもお客さんはほぼゼロだし、何より僕とウチの店長2人は皆既婚者で、家族と暮らしている。 既婚者にとっての仕事は家族の支えがあってこそだ。 その家族にとって安心して日々送り出せる職場でないといけないと思った。 当然お金の心配はあったが、あの時点で国や都からの休業補償や諸々の助成金等の話も出ていたので、ザックリ計算し、秋

          コロナ襲来。その時僕は

          【番外編】 西村さきこ さん

          文字を書くことに慣れて来たので、ちょっと小話。 先日とある夜。我が家でこんな事があった。 僕は仕事中のため、妻とまもなく4才になる娘が2人で夕食や入浴を済ませ、寝る時間までしばしくつろいでいた。 ちょうど女優の石原さとみさんが結婚を発表されたばかりで、妻はスマホでその記事をたまたま見ていた。 そこへ娘がすっと近寄って来て、スマホを覗き込み、そこに映る石原さとみさんの写真を見ておもむろにこう言った。 娘「あっ、西村さきこさん。」 妻「えっ、誰? 西村さきこさんて。」

          【番外編】 西村さきこ さん

          挑戦か撤退か

          田町で10年以上営業して来た「ぼうず」と「こぼうず」。この2店舗をこれからどうしていくか。ここ数ヶ月ずっとそんなことを考えていた。 そして色々考えた末、今年の残り3ヶ月間を精一杯やり切り、その手応えを踏まえて年明けに今後の事業判断をすることに決めた。 当然状況によっては「2店舗とも閉店」という選択もありえる。 もちろん今は全力で明るい未来を掴み取りに行く決意で強くチーム団結している。 このnoteではオーナーである僕・しゅんの頭の中を言語化し、3ヶ月間の奮闘を中心に赤

          挑戦か撤退か