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チョコレートで得られる健康効果

手軽に食べられて、子供から大人まで、世界中で愛されるチョコレート。最近ではチョコレートの原料であるカカオが持つ健康効果が注目され、甘さを楽しむことに加え、健康を意識した高カカオチョコレートも人気が高まっています。

チョコレートの歴史

まずはチョコレートの歴史を簡単に見ていきましょう。

古代メキシコ
カカオは神様の食べ物され、お金の代わりになるほど大変高価なものでした。

1528年
フェルナンド・コルテスがメキシコからカカオを持ち帰ったことで、ショコラトル(チョコレートの先祖)はスペインから、ヨーロッパ全土に広まっていきます。

1828年
オランダ人のヴアン・ホーテンがショコラトルを飲みやすくするため、カカオに含まれているココアバターをしぼり取りました。これがココアの始まりです。

1877年
猪口令糖(チョコレート)が日本に登場

カカオによる健康効果

カカオは食べ物というより、スーパーフードとして大切にされてきました。アステカのモンテスマ王は、1日50杯のショコラトルを飲んだと伝えられています。そんなカカオに含まれる健康成分はこちら。

・ポリフェノール
血管を広げて血圧を下げる作用、活性酸素の働きを抑えて老化を防ぐアンチエイジング、さらに脳の血流をよくして脳の働きを活性化する効果があるとされています。また、血液中の悪玉コレステロールを吸収されにくくすることで、善玉コレステロールを増やす作用があります。血管に脂肪が貯まることを防ぎ、血管の老化や動脈硬化を防ぐ働きも期待されています。

・リグニン
リグニンは食物繊維の一種です。腸内でほとんど消化されないため便秘の予防や、発がん物質を吸着させて大腸がんを予防する作用があるとされます。

・テオブロミン
テオブロミンには血流を促進し、集中力や思考力を高める働きがあります。また、自律神経のバランスを整え、ストレスの解消、心身をリラックスさせる効果があります。

カカオはこれらの健康効果をもたらしてくれます、カフェインよりも緩やかな興奮作用があり、仕事や勉強に疲れた時にチョコレートを食べるとよいと言われるのは、このためです。

1日の理想的な摂取量

優れた健康効果を持つカカオですが取り過ぎには注意が必要です。カカオには脂質が多く含まれているため、過剰なカロリー摂取となってしまいます。厚生労働省と農林水産省が定めた食事バランスガイドでは、「お菓子などの嗜好食品・飲料は1日に200kcalを目安とする」としています。

つまり、1日に食べられるブラックチョコレートの量は35gということになります。これはチョコレートだけでなく、他のお菓子やアルコールなども含めた1日の嗜好食品・飲料摂取量になります。

また、カカオにはカフェインに似たテオブロミンという成分が含まれています。お子さんや妊娠中の方、授乳中の方は過剰摂取に注意するようにしましょう。

まとめ

食べすぎには注意が必要なチョコレート。小分けにされたものなどを持ち歩き、小腹がすいた時間に適量食べることを心掛けると良いでしょう。カカオの割合が80%以上のチョコレートですと、少ないカロリーでポリフェノールをしっかり摂ることができるためオススメです。自分の生活に合わせたチョコレートを選んでみてください。

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