休みの日には病院へ
最近、月1回病院に行くことにしている。
電車で20〜30分かけて、東急線沿いのちょっと開けた駅の近くの精神科に通っている。
きっかけは、気分にムラのある上司からの叱責や、生理前のPMS、不機嫌な夫の態度などで、希死念慮が高まってしまったこと。
文章にするとだいぶ落ち着いているようだが、この時はかなり気分が荒れて、ベランダから飛び降りるだとか、部屋に火をつける、お皿やグラスを全部床に叩きつけてめちゃくちゃにしたい衝動に駆られていた。
これはまずいと思い、ひたすらGoogleで調べて、それなりに口コミ評価がよく、先生の頭数もいる精神科のクリニックを探し出して翌日電話をしたら、あっさり次の週の予約が取れた。
HPから問診表をダウンロードしてコンビニでプリントアウトして、受診理由や年齢、家族構成なんかを書いていたら、自分で思っていたよりも、なかなか理不尽な目に合っていたような気がしてきた。
とにかくすんなり病院の予約が取れて、問診表を書いたことで頭の中が整理されたのか、私の気持ちは安らぎつつあった。
実際に初めてこの病院を訪れた時は駅が大きくて迷ってしまい、たどり着くのに難儀してしまったけれど、待ち時間も少なく、診察もスムーズだった。
処方箋と会計を待つ間、木の絵を描いたり漢字の読みがなを当てる心理テストをやるのは楽しかったし、待合室には自分とそう変わらない年齢の人がいて、自分だけではないのだと劣等感がいくぶん和らいだ。
そう強くはない抗うつ薬と、生理前に飲む薬を処方してもらって、来月の予約を入れクリニックを後にした私はすっかり晴れ晴れとしていて、駅ビルに入っているファッション雑貨や、スヌーピーのキッチングッズを見ることばかり考えていた。
次に来る時は、どのレストランでランチを食べるか、ゴンチャで新作タピオカを試すか、そんなことが病院の行き帰りの楽しみになりつつある。
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