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ぱるぱる/村山悠
2021年1月5日 21:10
人の言葉はときどき、たやすく残酷で、ことばの行き先を決めてしまいます。人はときどき簡単に、自分が見ているドラマの意味を決めてしまいます。いつだって青いまるの中に、人がひしめいているだけなのに。
2021年1月3日 15:10
私はときどき夫に短い手紙を書いて、それはきっと奪われた時間を取り戻そうとしているのだと感じる。夫はときどき私を傷つけて、ほんとうは ほんとうのことなんて知りたくない。風景だけが真実だ。いつか、寝ている夫の絵を描こう。そう思ったら生き続けられる気がする。
2020年11月27日 09:44
風の あかるくないカラスウリはがらんどうで私もまたがらんどうでしかしなぜ重くつまっているのかわからないのです。私は老いていつか忘れ去られるのに朽ちゆくさまを誰も見ないでしょう。それで私はずっと空の下 世界を見ているのです。ときどき世界を見た気になってはまたカラスウリの世界に戻るのです。