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真風景

風の

あかるくないカラスウリはがらんどうで

私もまたがらんどうで
しかしなぜ重くつまっているのかわからないのです。

私は老いていつか忘れ去られるのに
朽ちゆくさまを誰も見ないでしょう。

それで私はずっと空の下 世界を見ているのです。

ときどき世界を見た気になっては

またカラスウリの世界に戻るのです。

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