
女性活躍の鍵は男性?
こんにちは。Boundless Creative Studiosの大岡です。
私たちのチームでは、SDGs x Creative Techという視点で、どのようなTechnologyやCreativeを用いて、社会課題の解決やSDGs達成のために何ができるか、という点を重視して日々業務をおこなっています。
先日「国際女性デー」に関するウェビナーに参加したので、女性活躍に関する情報を少し共有できればと思います。
※女性のための「国際女性デー」は、毎年3月8日。 国際婦人の日、国際婦人デー、国際女性の日などとも呼ばれる。 なお、国連が定める少女のための国際ガールズ・デーは10月11日である
<筆者プロフィール>
横浜生まれ、東京育ち
マーケティング支援、コンテンツ企画制作を担うブランドスタジオ「Boundless Creative Studios」の企画制作チームのプロデューサー
趣味は登山、社寺仏閣巡り
DE&Iへ取り組むべき理由
2030年、人手は644万人不足すると言われています。
推計の結果、2030年には、7,073万人の労働需要に対し、6,429万人の労働供給しか見込めず、「644万人の人手不足」に直面します。

そこで「女性活躍の機会を増やす」動きとして、内閣府が発表した「ESG投資における女性活躍情報の活用状況に関する調査研究」というレポートによると、7割近くの機関投資家が、女性活躍情報を活用する理由として「企業の業績に長期的には影響がある情報と考えるため」と回答しています。
女性活躍推進の背景

機関投資家は、生産年齢人口が減りゆく中であるからこそ、今後ますます女性は男性とともに重要な労働力になっていくという認識を持っています
既存人材の定着にもつながり、企業をさらなる成長へと導くと考えられています
機関投資家は、均質な人材プールが集団をグループシンク(同質思考)に導き、物事を多様な視点から評価した り判断したりする能力を失わせ、大きな危機を招くこと があると考えています。
女性も男性も生きづらい
XTalent株式会社と株式会社Enbirthがダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進に意志ある企業とwithwork登録者を対象とした下記の調査リリースによると、その傾向が見てとれます。
「なぜ、男性も女性も生きづらいのか?日本の職場が「脱・男性」できない意外な理由」
女性活躍推進のためには、管理職を目指したい13%が鍵」

このデータでは、育休を契機に「昇進機会」が大幅に下がっており、何らかの理由で、次のキャリアをあきらめてしまったりということが考えられます。

さらに深堀ってみると、育休前と比べて、育休後に昇進意欲が下がってしまった人は13%。

育休明けの男性は、キャリア志向よりもライフを重視する傾向ですが、女性目線でみると、男性はこうだろうという、無意識のバイアス(アンコンシャス・バイアス)が働いてしまい、ライフよりキャリア重視ではないかという結果になっています。

前述のアンコンシャス・バイアスの問題を解決していくためにも、そもそも男性が長時間労働が当たり前という前提におかれていたり、突発的に対応することが評価(しかし、女性の家事負担が増えることが前提にある)されることが、結果的に女性の「昇進意欲」を削いでしまっているようです。
ですから、男性中心の職場という当たり前から、女性も男性も公平に仕事や家事に取り組める制度作りがあってはじめて、女性が活躍できる環境が整うのだと思います。
*Boundless株式会社(バウンドレス)は、米国に本社を置くYahoo Inc.の日本法人です。
Boundless Creative Studiosでは、DE&Iな視点や公共性の高い事業やブランド・サービスを「より良く」する支援を、Boundlessのプロダクトを通じて、行っていきたいと考えています。
サステナブルな世界やイノベーションを実現させるための取り組みにご一緒できれば幸いです。お気軽に、お問い合わせください。
