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元Veeva Japan代表取締役の岡村氏がアドバイザーに就任/日本発のサステナビリティグローバルSaaSを目指して急成長(対談インタビュー)

元Veeva Japan代表取締役の岡村氏がbooost technologies(以下、当社またはbooost)のアドバイザーに就任しました。今回、当社取締役COOの大我と対談を行い、booostの事業やこれからの成長についてディスカッションしました。

~booost technologiesは「より持続可能でNET-ZEROな未来を実現する」をミッションに掲げ、大手企業等のTechnologyパートナーとして「booost Sustainability Cloud」を提供し、NET-ZERO、サステナビリティの推進をbooost(加速)させています。~


経歴について

― 次世代のSaaS企業の力に

岡村:
一昨年まで約11年間Veeva Japanにおり、代表を務めさせていただきました。退任して昨年から、日本国内のスタートアップのSaaS企業を支援しています。Veevaにジョインする前はSAPにおり、大我さんとも一緒に仕事をしておりましたけれども、いよいよサラリーマンを卒業して、自分が経営者でいるというより、次世代の経営者を育成してできるだけこれまでの自身の経験を活かしたいという想いから、アドバイザーという形で関わらせていただいております。

― 非財務情報もone fact、one placeでマネジメントする時代

大我:
昨年1月にbooostにジョインして、ちょうど1年経ったところです。それまでは、オラクル、外資系コンサルファーム、SAPという形でずっと外資企業にいました。SAPでは、主にERPを活用した企業のグローバル化、イノベーションの創出といった変革に15年くらい取り組んでいましたが、ERPの時にやっていたグローバルで財務情報をone fact、one placeで管理するということが、現在booostで取り組んでいるサステナビリティ領域および非財務情報でも全く同様に求められています。サステナビリティ経営を、データドリブンでマネジメントしていくためのデータの一元化を実現していきたいと思っています。


アドバイザー就任の背景

― 世界一のバーティカルSaaSの成長過程を追って大飛躍を目指す

大我:
我々booostがサステナビリティというテーマに取り組む際に、マス向けにやるというよりはやはり特化型の戦略が必要になります。バーティカル(業界特化の)SaaS世界一のVeevaで長きにわたってご活躍されていた岡村さんに、ご知見をお借りできればと思いアドバイザー就任についてお声がけさせていただきました。

岡村:
これまでも数社のアドバイザーを請け負っておりますが、今回のbooostのアドバイザーに関しては、これまでにないくらいガッツリと関わらせていただいています。直近では、マネジメント会議にも楽しく参加させていただきました。booostの現状を肌で感じられたと同時に、重責を担う皆さんのディスカッションは私自身にとっても非常に為になるものでした。

大我:
現在は、10年前にVeevaでやられていたことを実施し、成長の過程を追っているという段階ですね。

岡村:
年数で考えるとひと昔前のようですが、人がやるビジネスであり、SaaSクラウドのビジネスであるという基盤は同じなので、それほどやることは変わらないように感じました。バーティカルになればなるほど、市場は限られ、専門性がより高まるというところは普遍的です。最終的なゴールに向けて、自身の経験や知見をそのまま活かせる部分は多いと思っています。

とはいっても、アドバイザーとしての経歴はまだまだですので、自身が代表を務めていたころに、部下や同僚とお互いにメンタリングし合いながら培ってきたものを、組織のカルチャー面も含めてbooostの皆さんにお伝えしていければという想いで、今回の話を受けさせていただきました。すでに大きなやりがいを感じています。


booostの事業への印象

― SXに不可欠な「データの見える化」に挑む

岡村:
私にとってサステナビリティ領域というのはとても新鮮でした。エンタープライズアプリケーションに関してはこれまでも経験してきましたし、SAP時代はバックオフィス、Veeva時代は特定の領域のいわゆるフロントオフィス向けのビジネスを見てきました。ただ、実際に人類や地球にポジティブな影響をもたらすソフトウェアは、この世になかなかないのではないでしょうか。その点が非常に興味深いですし、取り組んでいても気持ちが良いだろうなという印象を抱きました。

また金融機関のレポートを見ていると、ESGはグローバルなトレンドとして取り組まなくてはならない要素になっています。投資家そのものに限らず、顧客や従業員までもが企業の選択をする指標になりつつあると感じます。その見える化を可能にするソリューションは非常に魅力的です。

大我:
就任して1年が経ちましたが、サステナビリティは企業にとって喫緊の課題だと再認識しています。今までの経済第一主義から、地球の限界を考慮したビジネスにシフトする岐路に立っている状態です。その中で、booostは企業のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を支援する事業を行っているわけですが、その「変革」を起こすにはまずデータがないと多くのステークホルダーを納得させることができません。いろいろな施策を効果的に実施・検証するためにも、やはり根拠となる「データ」は欠かせないですよね。見える化に取り組む重要性や意義を改めて感じているところです。

岡村:
データドリブンというのが核となる着眼点ですよね。

大我:
そうですね。データがないと、現状の立ち位置もなかなか把握できません。測れないものは改善できませんので、すべての土台作りを支援している感覚でやりがいは大きいです。


booostのカルチャーについて

― サステナビリティ感度が高く、まとまりのある組織

大我:
booost はミッションとして「より持続可能でNET-ZEROな未来を実現する」を掲げています。これに対して何らかの共感を持っているメンバーが必然的に集まっている印象です。サステナビリティ関連事項に感度の高い方が多く、個人的に生活の一部でもサステナビリティに前向きなアクションを取り入れているという話をよくしています。このようなベースがありながら、自分たちが事業としていかに貢献していくべきなのかを日々考えて取り組んでいますね。

岡村:
仕事柄同じようなステージのスタートアップと関わりますが、booostのすごいと感じたポイントの一つとして、組織としてかなりオーガナイズされていることがあります。組織としてこだわらずにゆるくフラットに、やりたいことをやるというスタートアップが多い中、booostは組織らしい組織としてかなりまとまりがあり、私としては好印象を持ちました。


booostの成長戦略

― 世界に羽ばたく日本発のサステナビリティSaaSへ

岡村:
すでにbooostが変革されているのを肌で感じています。Veevaのやり方の応用や5年のグロースプラン等も早速取り入れて、ある程度トーンセッティングができていると思っています。ここができれば、部署ごとメンバーごとの年単位でのPDCAサイクルが回ってきますし、売り上げにも繋がるでしょう。

なかなか日本発でグローバル展開することは難しいと言われますが、日本に限らず、世界中でもbooostのプロダクトが使われる未来が来るのではと考えています。自動車業界を筆頭に、Veevaでやっていた製薬業界等、世界的に強い業界が日本企業には多数あります。ここで、ESGを達成できれば、まずはアジアから展開しグローバルに波及していくことも十分可能であると思います。

大我:
私がSAPからbooostというスタートアップにジョインした背景として、日本から世界に羽ばたけるスタートアップを作りたい、スケールをさせたいということがあります。SAPでは、イノベーション事業の立ち上げ等も経験しましたが、やはり日本を元気にするためには新しい産業を作っていくしかないと思います。

現在は、自ら実際にbooostで取り組んでいます。やってみると一筋縄ではいかないこともたくさんあるのですが、日本発のスタートアップ、新しい産業の創出の実現を目指して、日々前進しているところです。


booostへこれからジョインするbooosterへのメッセージ

― ミッションに共感し、ともに世界のサステナビリティを実現するbooosterへ

大我:
booostのメンバーをbooosterと呼んでいますが、booosterに求められる要素は大きく3つあります。①サステナビリティに関する共感、②専門性(スキル)、そして③スタートアップ企業で挑戦するというマインドです。新しい領域ということもあり、すべてを満たす方と出会い、ジョインしていただくことの難しさに直面していますが、2028年で300名規模の組織を目指して採用強化しています。

ミッションに共感してくださり、専門性を存分に発揮していただきながら、ともに挑戦して事業を推進していただける方であれば、間違いなくやりがいや達成感を持って日々業務に取り組めると思います。

岡村:
booostはまだ若く成長中の企業ですが、非常によい組織、よいプランを持っています。また、毎月着実にメンバーが増えており採用力にも驚いています。どのスタートアップも直面する課題なのですが、特にbooostは既存プレイヤーの少ない新しい業界に属していることもあり、100点を満たす方にジョインいただくのは難しいと思います。
私がVeeva時代に最も重視していたのは「なぜこの仕事をやりたいのか」という「Why」の部分です。ここがしっかりしていれば、モチベーションも保たれますし、専門性の向上も望めます。ぜひbooostやbooosterの魅力を、面談や採用コンテンツなどで知っていただき「Why」について掘り下げて考えてもらえればと思います。


アドバイザーとしての抱負

― バーティカルSaaSの先駆者として中長期的な視点のアドバイスを

岡村:
私がVeeva時代に一番苦労したのは、先駆者の存在がいなかったことです。先行事例はおろか、バーティカルSaaSという言葉すらまだなかったように思います。ある程度の成功事例があれば、参考にしたり違いを調整したりしながら進めるのですが、当時はありませんでした。ですので、私自身の過去11年の経験をある意味先行事例とし、傾向やパターンをアドバイスすることで、booostを前進させていければと思います。

また、ビジネスの現場ですと必然的に目の前の数字やプロジェクトを追いかけます。それは必要なことではあるのですが、私は少し引いた視点から中長期的なアドバイスを行えればと考えています。

大我:
岡村さんにはすでにたくさんのアドバイスをいただき、booostとしても進むべき方向性がより明確化してきました。これからさらに飛躍していきたいですね。改めて、これからよろしくお願いいたします!


プロフィール

岡村 崇
明治学院大学 法学部を卒業後、日本NCR株式会社、SAPジャパンでの勤務後、2011年4月にVeeva Japan 株式会社 代表取締役に就任。                           
US Veeva Systems Inc の子会社として日本でのチームの立ち上げ、Veevaの拡大に貢献。    
2022年退任後、現在は日本発のSaaSスタートアップ企業のアドバイザーに従事。        
大我 猛 booost technologies株式会社 取締役COO
元SAPジャパン常務執⾏役員チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー。          
⽇本オラクル、外資系コンサルティング、SAP を経て2023 年1 ⽉からbooost technologiesに参画。
SAPでは、サステナビリティソリューション事業、⼤企業とスタートアップの共創事業など複数の新規事業を⽴ち上げて統括。また、⾃社の中期変⾰もリード。                                                           

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