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最低限知っておきたいソクラテスによる中国動画配信事業者のまとめ

こんばんは。先日ライブ配信事業者について取り上げさせていただきましたが、本日は第2弾として下記のテーマについてまとめさせていただきます。

中国の動画配信プラットフォーマー

言われてみれば当たり前なのですが、中国ではYoutubeやNetflixのように私たちが当たり前のように使っている配信サービスがございません(もちろんVPNとか使えば抜け道はありますが)。そこで今更ですが、すぐ出てこない人向けに中国の代表的な動画配信プラットフォームとその内訳及び主要KPIであるMAUをまとめさせていただきました!

Youtube/netflix に相当する動画配信プラットフォーム

>> iQIYI(爱奇艺)、Youku(优酷)、テンセントビデオ(騰訊視頻)、ビリビリ(哔哩哔哩)

SHOWROOM, 17live等のショート(+Live)動画配信プラットフォーム

>>TikTok(抖音)、Kuaishou(快手)、weibo(微博)

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※上場企業の開示資料と照らし合わせた上でQuest Mobileの2019年9月の数値を使用

それぞれについて補足します。

中国3大動画プラットフォーム

・iQIYI(爱奇艺)x 百度(バイデゥ)

・Youku(优酷)x 阿里巴巴(アリババ)

・テンセントビデオ(騰訊視頻)x 騰訊(テンセント)

いずれのプラットフォームも中国を代表する巨大企業のユーザーベースを強みに展開しております。中国のyoutube/netflixと言われていますが、印象としてはいずれも映画・ドラマ・バラエティ・スポーツハイライト等を中心にPGC(pro generated content)が中心な印象です。それに加えて個人ユーザーが配信できるような仕組みも用意しているのでUGC(user generated content)も楽しめます。しかし、中国はどちらかと言いますと、UGCは中国のニコ動と言われますbilibiliやライブ配信プラットフォームに偏って、両者は住み分けされている印象です。

UGCとショート動画配信プラットフォーム

・ビリビリ(哔哩哔哩)

ビリビリは中国版のニコニコ動画です。主なコンテンツがCGA(コミック・ゲーム・アニメ)となっており、同社の収益の半分以上を生み出しているゲーム事業とシナジーを生みだす形になっています。


TikTok(抖音)

・Kuaishou(快手)

weibo(微博)

いずれも10秒-60秒程度をレンジとするショートムービーの共有サービスです。最も知名度が高いTiktokについては中国のみならず世界で展開しており、直近の売上は1.65兆円・時価総額は8兆円程度といわれます。一方でKuaishouは中国の内陸都市を中心に人気を集め、発展途上エリアを中心に急伸しているサービスとなっています。テンセントも出資しており、直近の時価総額は1.8兆円程度と推定されております。Weiboは中国最大ともいわれるソーシャル・メディア・プラットフォームで、いわゆる日本のTwitterに該当するサービスです。

最後までお読みいただいた方はありがとうございました。動画配信プラットフォームではWinner takes allが起きるか?PGCとUGCで住み分けが起きるかどうか?など様々な議論がございますが、中国は中国で独自路線を辿りそうですね。皆さんのご意見・感想・質問お待ちしております!!

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