雨の中の読書会

好きな本を紹介する読書会を行っています。居酒屋や温泉宿で、美味しいお酒を飲み、美味しい…

雨の中の読書会

好きな本を紹介する読書会を行っています。居酒屋や温泉宿で、美味しいお酒を飲み、美味しい料理を食べ、ゆっくりと語り合いましょう、という会です。読書会の案内&レポートを中心にUPしていきます。 長く長く読書会を運営していました。そうした読書会とその周辺の話も書いていきます。

マガジン

  • 編集者K氏の想い出

    ある文章を書く「講座」に関わっていたことがあります。読書会ではないのですが、この「講座」を通して、読むことと書くことを学びました。この時、教えられたことが、今の原点になっているような気がします。講師を行っていたK氏のことを、何らかの形で書いてみたいと考えていました。

  • 読書会レポート/居酒屋・温泉宿などで飲みながら

    読書会で紹介された本について、文章、写真など、詳細にレポートしています。

  • ひとり一杯やりながら/読書についての徒然

最近の記事

  • 固定された記事

雨の中の読書会/東京・初台オフ③2024.1.20 レポート

== 雨の中の読書会 == 東京・初台オフ③2024.1.20 レポート ■ 場所: 「コズミックダイニング・ガイラ」(京王新線初台駅下車) https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13009248/ ■ 日程:2024年1月20日(土)18時~ ■参加者:10名(男性6、女性4/初参加1) (参加者) 〇フジイ 〇オシツオサレツ 〇アンドウ 〇まりこ 〇岡田誠 〇penguin-blue 〇ヨッシー 〇ハナモゲラ 〇エモリ 〇今村洋

    • 編集者K氏の想い出⑤/村上春樹の文章

      講座や雑談の中で、村上春樹の名前の出ることもあった。K氏自身は、直接関わったことはないようだったが、吉行淳之介と親しかったことで、デビュー当時のことなども詳しく知っているようだった。 しかし、K氏は村上春樹の文章が嫌いで、よくそうした話をしていた。嫌いとは言え、後に中国の大学で日本文学の講座を行うときに、村上春樹を取り上げるなどはしていた。 「プロの作品を読む」という講座で取り上げられる作品は、K氏が担当したりした本が多かった。しかし、色々な作家を取り上げてきたこともあり

      • 編集者K氏の想い出④/中国の作文テキスト

        K氏は、中国語を勉強している人だった。その関係もあり、中国の大学で日本語、日本文学を教えるということになる。 最初は短期だったこともあり、2回ほど、そのテキスト作りを手伝わせてもらったことがあった。 送られてきた中国の受講生の作文について、細部までの「書き直し例」を作ったものを、テキストにする作業である。 作文は約1,800文字くらい。主に日本について書かれていた。タイトルを見ると、「日本人と謝りの言葉」「日本の女性言葉」「敬語」「人の呼び方のいろいろ」「日本人の社会規範

        • 編集者K氏の想い出③/ラストの一文

          確か、K氏の講座の最初の回だったと思う。ある文章のラストの一文について、これは必要が、必要でないか、という問いがなされた。こうした問いは、あとにもずっと続いていくことになる。 ラストの一文が必要か必要でないか? これは、答えのあるものではない。 大切なことは、「説明をしない」ことの方が、より良い文章になる可能性がある、ということだろうか。文章を書いたときに、どうしても最後に結論的な文章を加えたくなる。しかし、それは、時として2重になってしまう。必要か必要でないかではなく、作

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        雨の中の読書会/東京・初台オフ③2024.1.20 レポート

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        • 読書会レポート/居酒屋・温泉宿などで飲みながら
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          編集者K氏の想い出②/雨の中の猫

          「プロの作品を読む」という講座の中で、一番印象的だったのが、ヘミングウェイの『われらの時代』についてだった。間章を含め、かなりの時間、この本と向き合った。 そして、その中心となったのは、「雨の中の猫」についての授業だった。 この「雨の中の猫」については、短編小説として高い評価がある、その解釈についても、数多く語られている。 ほんの数ページの話なのだが、この話だけでも読めるし、間章を含めても興味深く読める。『われらの時代』全体の中で読んでも、より味わいが増してくる。 書かれ

          編集者K氏の想い出②/雨の中の猫

          雨の中の読書会/東京・初台オフ①2016.8.27 レポート

          == 雨の中の読書会 == 東京・初台オフ①2016.8.27 レポート ■ 場所: 「コズミックダイニング・ガイラ」(京王新線初台駅下車) https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13009248/ ■ 日程:2016年8月27日(土) ■ 参加者:10名(男性4、女性6) ・今村(主催) ・エモリ ・アヤカ ・たこちゃん ・たかはし・ナカノマン ・MI ・やぎねえ ・ユカカ ・まりこ ============ 【1】東京・初台オフ

          雨の中の読書会/東京・初台オフ①2016.8.27 レポート

          雨の中の読書会/米沢温泉オフ②(小野川温泉)2023.6.10~11 レポート

          ■■ 雨の中の読書会 ■■ 米沢温泉オフ(小野川温泉)2023.6.10~11 レポート ◆ 場所:山形県米沢市小野川温泉 「宝寿の湯」 ◆ 日程:2023年6月10日(土)~11日(日) ◆ 参加者:5名(男性4、女性1) ・アンドウ ・むらて ・JACK ・まりこ ・今村(支配人) =========== ◤1◢ 静かに語り合った温泉オフこの「温泉オフ」について、レポートで報告することは無かった。単にサボっていただけだったのだが。ごめんなさい。 2日間の読書会の終りく

          雨の中の読書会/米沢温泉オフ②(小野川温泉)2023.6.10~11 レポート

          雨の中の読書会/米沢温泉オフ①(小野川温泉)2014.12.13~14 レポート

          ■■ 雨の中の読書会 ■■ 米沢温泉オフ(小野川温泉)2014.12.13~14 レポート ◆ 場所:山形県米沢市小野川温泉 「寿宝園」(現「宝寿の湯」) ◆ 日程:2014年12月13日(土)~14日(日) ◆ 参加者:9名(男性5、女性4) ・オシツオサレツ ・はなもげら ・アンドウ ・エモリ ・まりこ ・むらて ・Kuu ・しゅうかい ・今村(支配人) =========== 【0】少しの断りと、伝説となる温泉オフ2014年に行われたレポートとなる。 この頃は「ブック

          雨の中の読書会/米沢温泉オフ①(小野川温泉)2014.12.13~14 レポート

          編集者K氏の想い出①/プロの作品を読む

          この文章は、ほとんど独り言のようなものとなる。 自分の中で「文章として残さなければ」という想いがあり、それをどこに書いたらいいのだろうか、と少しの悩みがあり、読書会というものに少しばかり関係するこの場所に書いてみようと思った。 ほとんど、人に話をしたことのないエピソードである。読んでもらったからと言って、面白いものではないかもしれない。 読書会と直接の関係はないけれど、「どうして読書会を行うのか」という理由のようなものについて、その土台になっていることは確かだ。  ※ ※

          編集者K氏の想い出①/プロの作品を読む

          雨の中の読書会/東京・初台オフ②2020.2.15 レポート

          == 雨の中の読書会 == 東京・初台オフ②2020.2.15 レポート ■ 場所: 「コズミックダイニング・ガイラ」(京王新線初台駅下車) https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13009248/ ■ 日程:2024年1月20日(土)18時~ ■ 参加者:11名(男性6、女性5) ・今村(主催) ・フジイ ・奈緒 ・エモリ ・むらて ・kuu ・MS ・JACKこと天野 ・ネギシ ・アンドウ ・まりこ ===============

          雨の中の読書会/東京・初台オフ②2020.2.15 レポート

          雨の中の読書会/東京オフ(御徒町)2024.1.21 レポート

          == 雨の中の読書会 == 東京オフ(御徒町)2024.1.21 レポート ■ 場所:「磯丸水産 上野6丁目1号店」「羊香味坊」 ■ 日程:2024年1月21日(日)11時~ ■ 参加者:3名(男性2、女性1) 〇むらて 〇kuu 〇今村洋一 ====================== ◤本の紹介◢◆<1人目>◆ 1. むらて 2. 『戦争の法』佐藤亜紀 伽鹿舎QUINOAZ 「1975年N県独立宣言!ソ連軍進軍!」と云う架空戦線での、ゲリラに身を投じた少年の回顧録の形

          雨の中の読書会/東京オフ(御徒町)2024.1.21 レポート

          役に立たない本について、語りませんか?

          読書会を行っていく中で、「どういう本を紹介したらいいのか?」という悩みはあるのだろうと思います。 どこの読書会でも、特徴のようなものはあるはずです。   僕は、「役に立たない本を紹介してください」というあいまいな話で、説明することが多いです。   たぶん、ピンと来る人は、読書好きの中でも10人に1人とかしかいないのかもしれません。 役に立たないのであれば、本を読む意味、紹介する意味はないのでは?と思う人も多いでしょう。正直言って、そうした「役に立つ・役に立たない」ということで

          役に立たない本について、語りませんか?