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役に立たない本について、語りませんか?

読書会を行っていく中で、「どういう本を紹介したらいいのか?」という悩みはあるのだろうと思います。
どこの読書会でも、特徴のようなものはあるはずです。
 
僕は、「役に立たない本を紹介してください」というあいまいな話で、説明することが多いです。
 
たぶん、ピンと来る人は、読書好きの中でも10人に1人とかしかいないのかもしれません。
役に立たないのであれば、本を読む意味、紹介する意味はないのでは?と思う人も多いでしょう。正直言って、そうした「役に立つ・役に立たない」ということで考える人とは、話が合わないような気がします。

実際に、対面で(20人くらいのメンバーがいたかな)読書会を行ったときのことです。あるメンバーは、本の紹介のときに、「この本を読んだからといって、全く、何の役には立たないです」と話をしました。そのとき、大拍手が起こりました。

最近、本の紹介などでは、「役に立つ・役に立たない」という視点での話が多いように感じます。もちろん、「調理の仕方」というようなジャンルの本であるならば、具体的で、わかりやすく、つまり、役に立つという視点は大切です。しかし、読書会で語って欲しいのは、料理についての愛情とか、そうしたものです。
 
何のために本を読むかとか、そういう話をすると、難しいものがあります。
しかし、そんなに簡単に語ることのできるものではありません。答えを求め、追及していくと、本一冊の分量になった、というのが読書の世界なのではないかと思います。

また、ひと言で表現されるような言葉があったとしても、それを受け取れる自分があるのか、というと、それもまた問題です。そんなことを、色々と、だらだらと、考えていると、本を読むことと、酒を飲むこととは、実に似ていることなのでは、と思ったりします(ここ笑って欲しいとこです)。

酒の飲み方は、ひとりで飲むときもあれば、数人でぼそぼそと語り合うような飲み方もあるでしょう。読書、読書会も、同じようなものではないかと。そんなわけで、役に立たない本について、語りたいと思うのでした。

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