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広報部〜同じ月を見上げて〜

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本を読んで、日記を書いて、思いを巡らせている。言葉にならない思いを抱きしめている。日記は10年以上。書くことが好きです。コメント嬉しいです。フォローお気軽にどうぞ。
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#読書日記

【広報日記】 読むこと書くこと、自分と出会うこと。今日も同じ空を見上げて。

 皆さん、こんにちは。広報である私の思い・考え・学び・気づき、読んだ本のことを、今日も書き記しております。文章を通して繋がること、これもまた意味深いことであり、新しい出会いであると思います。大切にさせてください。今日もお越しいただきありがとうございます。 前回の記事から二週間ほど経ちまして、GWのお休みをあいだに挟み、日常に戻ってきました。朝ランニングしていますと、目に映る緑が濃くて、また鮮やかで。うっとりするほど美しい。そして何をするにも気持ちいいです、読書にも昼寝にも最

【本とわたし】 あなたは静かに生きることができるはず。

 本を読んでいるとき、立ち止まってちょっと考え巡らせたいな、そう思える言葉と出会えるとうれしい。読書体験がより深まるから。 冒頭の『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた/著者・若松英輔』の中にあるこの言葉が、私の胸に響いてる。 自分自身を読者に真剣に言葉書くこと、それはきっと・・・魂にふれる言葉なんだ。私自身から発せられる言葉が、わたしを救うのかもしれない。 つい先日読み終えたばかりの、こちらの本が良かった。付箋がたくさん付いて正直まとめるには時間もかかるし、note

【本とわたし】 読み終わらない本。

あなたにも読み終わらない本はありますか。 読了したあとも、時々開いてはまた付箋をつけたり、日記に言葉を書き綴ったりしている本が3冊あります。 何度も読み返そうとするのはなぜだろう。 何でこんなにも求めてしまうのだろうと思ったとき。 今のわたしが、どうしても見つめ直したいことがあること。 必要としている言葉がここにあること。 この文章を通して考えておきたいことがある。 そういう気持ちがあるから。 答えを急がずに、考え続けたい。 シンプルに、そういう思いがある。 時間をか

【本とわたし】1月の読書記録

『運が良いとか悪いとか言う前に、運は天から降ってくるものではなく、自分自身が運ぶものであると認識する。』 偶然に見かけた記事の言葉に、目が留まった。 運は自分自身で運んでくるもの。私もそう思います、、と心の中でつぶやいた。もっと言うと『そう思えるようになりました』という方が正確な表現かもしれない。 運は、私自身のこの手に委ねられている。本質を見ようとするならば、それは自分自身の心=人格にあるということ。  一月も振り返ってみると、心豊かな一ヶ月だったと思う。それはけして

【本とわたし】 絶望の淵にある人を救うのは、「ことば」です。

 二月に入った昨日、一通の手紙が届きました。手紙は、本を贈ったAさんから。そこには便箋五枚にわたって綴られた文章、御礼の言葉とともに、その言葉が綴られていました。私は、静かに泣きました。  私の話す言葉ではなく、本が静かに伝えてくれる。その人に、そっと気づかせてくれる。本は、人を救う。言葉は、人を救う。自分も救われた経験から、そう強く信じていたけれど。こういう手紙をもらうと、やっぱりそうなんだと確信する。  生きていこうと思える、力のある、一筋の光のような言葉は、一体どこ

【本とわたし】 素直なことばで、本当のことだけを語りたい。

 先日東京に雪が降った翌日。その日もともと親子でデイキャンプに参加予定で、思いがけない空からのギフトに私たち親子も、参加した皆さんも大喜びでした。  見上げれば、冷たく澄み切った青空。鼻に入る空気の冷たさ。吐く息の白さ。目に映る一面の雪景色。太陽に照らされた森は、きらきらと輝いて眩しい。それはそれは美しかったです。  1月に入ってからnoteを綴ろうと思っても、何を思いを気持ちを書けばよいのか迷ってしまいずっと手が止まってしまいました。これまでも手が止まることは何度もありま

【本とわたし】 今日は読書の日、前編。

 10月27日は読書の日。1947年に、出版社・取次会社・書店・公共図書館・マスコミなどが共同で制定されました。日付の由来は、10月27日〜11月9日までと定められている「読書週間」の初日であるということ。新しい本を手に取ったり、読書の習慣をはじめたりすることで、知識を増やしたり語彙力あげたり、またストレスの軽減など、多くのプラスを得ることができます。 読書は知的な活動であり、豊かな人生を送るための一つの鍵とも言えます。 ▼読書の10のメリット 読書習慣を持つことは、さまざ

【本とわたし】 暮らしと台所と、人生と。

 深夜0時をまわった。本を閉じ、そろそろ寝ようとベッドに入る。冷房の効いた涼しい寝室。子どもの小さないびきが聞こえる。さっきまで読んだ本の影響なのか、なかなか眠れない。天井の常夜灯を見つめる。今こうして生きていること呼吸していること自体、奇跡なんだよなぁとぼんやりと思う。     「それでも食べて生きてゆく」(著者:大平一枝) を読んで泣きそうになった。胸が苦しくなった。自分は今恵まれていることに感謝した。みんな、みんな、色んなこと抱えて生きているんだよ、と当たり前をこと

【本とわたし】 “アムリタ”を読み終えて。 人生の美しさと残酷さを見つめる。

 雨の週末。こんな日は読書がすすむ。 吉本ばななさんの「アムリタ」は、物語としてもよかったけれど、心に響くことばが多くて付箋がいっぱいになった。今日雨の音を聞きながら、付箋を付けたことばをノートに書き記した。自分が見たもの、感じたことを受け止めてゆく。さらに書くことで、それがほんとうの意味で「深く読む」ことに繋がる。 ▼戻れない あの日にはもう戻れない。けれど、あの日を思い出す。それは悲しい記憶。時は止まらない。前に進み続けている。季節が変わっていく。毎日目が覚めて、生活が

【本とわたし】5月の読書記録 ①

5月に読んだのは、詩集、小説、そしてエッセイ。10冊ほど読みました。 意識して何冊読もうとか決めずに、 流れに任せている。 本を読み続けている暮らしを していくうちに 分かったことなんだけど、 読書には個々の 「流れ」とか 「リズム」があって わたしは それを大切にしている。 とくに、寒暖差から 心身にも影響が出ていた5月。 それでもちゃんとわたしの「今」を 見つめられていたのも 「本」を読んでいたお陰だった。 ▼世界はうつくしいと 長田弘長田さんの詩集が好き

【本とわたし】 3月の読書記録。

◆水中の哲学者たち 永井玲衣「だが、そうだとしてもわかりあおうとしあいたい、とわたしは願う。完全に通じ合わなくてもいい。わかりあうことはゴールではない。わかりあうのではない。わかりあおうとしあうこと。互いに空を飛ぶことを夢見ること、それだけでいい。」(P31) 3月に開催した読書会『水中の哲学者たち』を持ち寄ってシェアしあった。再読。哲学内容だとやはり、時間内のトークだけでは物足りなかった。「もっと話したかった!」「もっと聞きたかった!」というのが本音。何度も再読しているけど

【本とわたし】  「人生の冬は姿を変えた“春”」という言葉に出会えて思うこと。

本を読んでいると、ある言葉が「光って見える」とき ということがある。 人生の中にも季節がある。あなたは今、どの季節を生きていますか。自分の人生を振り返ってみると、 ーー 私にもっとも大事なことを教えてくれたのは「すべて冬」であったと憶う。 今日は私が経験した3回の人生の冬についてのお話。どうぞお付き合いください。 ◆20代 働かなければという焦りの冬。 1回目にそれがあったのは20代半ばのころ。航空会社を退職したあとだった。憧れて叶えた職業を手放すことへの気持ちもあっ

【本とわたし】 2月の読書記録。

2月に読んだ本は全部で9冊。(1冊入れるのを忘れてしまいました。) ◆月の立つ林で 青山美智子 まさか、泣くとは思ってもみなかった。誰もが心の奥で抱えているであろう、それを心の奥深くで感じている。ひとつひとつの物語が繋がっている。月に関する語りに心を寄せる。連作短編集なので読みやすさもありつつ、物語は繋がっている。人は繋がりあっている。気づかないところできっと誰かの力になれている。 ◆詩集 愛について 若松英輔買ったのは昨年の12月だったと記憶している。友達からの『買った