マガジンのカバー画像

コラム街

92
ここはコラムしかない場所、「コラム街」。 コラムコラムコラム……どこを見てもコラムしかありません。なぜでしょう?  企画力をみがく講座「企画でメシを食っていく」で、 受講生… もっと読む
運営しているクリエイター

2019年3月の記事一覧

「客単価をあげるために」は、禁止します

飲食店の売上の仕組みは、意外と単純です。 客数 × 客単価 × 月の営業日数 =月間の売上 1日に来てくれたお客様の数が、客数。そのお客様が使ってくれたお金が、単価。この2つの数字をいかに上げれるかを考えています。 だから、飲食店を経営していると、ついつい「お客様に一円でも多くのお金を使ってもらうこと」を考えてしまいがちになります。こう考えるのが当たり前で、これが「正解」だと思い込んでしまう。 でも、それは違う気がするんです。「売上や利益を増やすこと」を目的にしたくな

第二回「ダンスって見ていて本当に面白いのかな。」

2020年はオリンピックだ。 人々がスポーツに熱狂する理由は分かる。ルールがあってゲームのようで、どちらかを応援して、勝ったり負けたりする。 芸人が面白いのも分かる。ネタをやるたびに笑えたり笑えなかったり。 演劇や小説が面白いのも分かる。笑えたり泣けたり、架空の物語で私たちの心が揺さぶられる。 「ダンスって見てて面白いのかな。」 たまにそんな身も蓋もないことを考えてしまう。 大学生の時にふとそんなことを考えていた時、その当時一緒に劇場インターンをしていた東大生の先輩が

「広告目線な日本ステキ発見!」#2 福島県

#2 : 福島県 あっという間に3月。まだ肌寒い日が続くものの、日差しがなんとなく春めいてきた今日この頃。季節の変わり目を前に、今回は雪を求めてふらっと福島県を旅しています。 とにかく、福島県は広い。北の福島市には花見山公園。南のいわき市にはスパリゾート・ハワイアンズ。中部には猪苗代湖、五色沼といった大自然。数ある行き先候補の中から、たまたま去年末にテレビ番組で見かけた宿場町・大内宿に立ち寄った。 じつは福島県を旅する中で、こんな言葉のポスターや手ぬぐいを見ることが多か

片隅の百葉箱

百葉箱を覚えているでしょうか? 百葉箱 気象観測のために設置する温度計などの観測機器を日射から遮蔽するとともに雨や雪から保護するための装置。 小学校の片隅にひっそりと佇んでいたあれです。 記憶の片隅にひっそりと、けれど確かにある百葉箱。 私は百葉箱を思い出した時、 当時の記憶や感情が連なって溢れ出てきました。 覚えている必要のないものだけど、 覚えているから思い出せる記憶や感情がある。 私にとって百葉箱は必要ではないけど、 時々、思い出したい記憶や感情の鍵なのです

#勝手にブレスト 第2回

どうも、🐣ひよっこプランナー🐣です。 新人プランナーである自分は、企画の基礎体力を付けるべく、勝手に世に出ている企画をブレストする遊びをこのコラムではしています。早速、今回も勝手に #勝手にブレスト していきます~ 第2回目となる今回のお題を考えていたところ、思い出したのがこちらのマガジン。 そう、自分が情報収集のためにしている、PRやプロモーションなどの事例で気になったものを1週間に1回発信しているやつです!(決して宣伝ではないので、見ないでよ。本当だぞ。) この事例の中

年表を眺めながら#2「語り継がれる作品」

1999 高校生のころ、学校を休んで家で映画『東京物語』を観た。当時のぼくにとって学校はとてもつまらなくて退屈な場所だったから、この映画を観ることのほうが、学校へ行くよりも大事なことだと思っていた。 『東京物語』は刺激の少ない映画だった。それまで自分が観たどの映画とも違う、のんびりとした時間の流れ。棒読みのように淡々と話す役者たち。動きのないカメラ。刺激の少なさは逆に「考えながら観る」ことを促す。僕はその後、何度もこの映画を観て、反芻しては新たに感動するポイントを発見する。

オンナは回すよ 経済を。〜生理貯金で海外旅行〜

「女は金がかかる」これは男性と女性、どちらの発言だと思いますか? 「男は仕事、女は家」という時代であれば、男性の発言と捉える人がほとんどだったと思います。だけど、そんな時代とうの昔に終わってる。女性の社会進出が進み、単身で生計を立てていたり、結婚しても働きに出ている女性ばかりだ。 今回は奨学金の返済のように、心を無にして支払ってる女性の出費について考えてみます。 まずは、生理用品。生理がある時点で、男より人生ハードモードだなと思っている。女性が生理と共に過ごす日数は、単

時間について

春です。 ついこないだまで朝の4時なんて真っ暗だったのに、最近はうっすらと地平線に光が指すようになりました。そう、朝4時に起きなきゃならない。あーあ、鉄道事業の辛いとこね、これ。 さて、今回は鉄道業界において、鉄の掟である『時間』についてです。 日本の電車の運行ダイヤは世界一精密、なんて言われていますが、それは鉄道会社のこの『時間絶対主義』が大きく関係しています。 まず、始業時間。 1分遅刻したらアウトです。 上司による事情聴取が始まります。 昨日はどんな活動をして、

「おいしいね」言葉だって鮮度が命だ

鎌倉に住む3歳と6歳の姪は、じいじとばあばの住む富山県が大好き。 食べ物がおいしいからだそう。やんちゃな3歳の妹の方が「富山はバナナがおいしいからね」と言う。思いがけない食べ物に、「え、そうなの!?」と聞き返すと、すまし顔の6歳の姉も「そうだよ。富山はバナナがおいしいんだよ」と自信たっぷりに答える。 「おいしい」の基準は人それぞれ。 だからこそ、誰かがそう言い切る瞬間は愛おしい。「きっとあなたもそう思うはずだよ」と言われているようで、うれしくなる。 それは文章でも同じ。

「イツモアリガトウ」を言ってほしくて「ヒマラヤ」 第2回

先日お客さんに嫌味を言われる。 「こういうの(こういう仕事)、初めてですか?」と嘲笑しながら帰りがけに。言われても仕方がない不甲斐なさに自覚があった。 理不尽なことを言われた方がただムカついて終われたかもしれないが、100%自分が悪い。 でもモヤモヤや疲れを感じる権利くらいはあるはずだ。 自分への苛立ち、指摘された事実。誰かにぶつけるには理不尽すぎる気持ちを抱えていた。 そんな時私が行くのは「ヒマラヤ」。 インド料理屋さんだ。店員さんは全員ネパールの方。(インド料理は

福岡文化人類学〜第2回『カフェ発文化圏を味わう。その1』

「カフェを中心としたカルチャー圏〜」なんて言葉を当たり前に聞く様になったのはいつからだろうか。(多分今では仕事中の「おつかれさまですー」より...軽い!) とは言え、どの街にもそれは確かに在っただろうし、とりわけ福岡ではとても濃く、しかも今も続いている。その現象を「おしゃれ」や「美味しい」にもの足りず何周もグルグルとコーヒー体験を続けた末に、ネジを回し続ける様に深堀りしてしまった僕なりの考察をまとめてみた。 【1. 呼ばれる前からサードウェーブ〜ハニーおやじ】 サードウェ

はじめての〇〇! スノボ編

このコラムは、僕の初体験を文字と絵で説明し、皆さまの初体験のハードルを下げようという企画である。第2回にして申し訳ないが、スノボの初体験は9年前だ。しかし楽しみを知ってほしいので記事にする。 初スノボは、とにかく不安だ。寒い?持ち物は?本当に滑れる??これらが「はじめて」の壁だと思う。大丈夫、意外と簡単にスノボは始められる。スノボウェアはすごいよ!寒くない! 持ち物 ジャージ上下、ヒートテック上下、靴下(厚手)、ニット帽、ネックウォーマー、ゴーグル、お金 上記以外は