マガジン

  • コラム街

    • 86本

    ここはコラムしかない場所、「コラム街」。 コラムコラムコラム……どこを見てもコラムしかありません。なぜでしょう?  企画力をみがく講座「企画でメシを食っていく」で、 受講生に出た課題は、ずばりコラムを書くこと。 サーフィン、日本語、旅、プロダクトデザイン、アニメについて…… 個性的なコラムがたくさん生まれました。 連載の第1回目だけを提出するという課題でしたが、「1つ書いただけじゃもったいない!」ということで、みんなでこの「街」をつくりました。 だから、ここにはコラムしかないのです。 コラムの良さは、サクッと読めること、連載の途中から読んでも大丈夫なこと。 ここにあるコラムはすべて800文字以内。どれから読んでも「読んで良かった」と思えるコラムがこの街にはあります。

  • 電父の出発は進行?

最近の記事

枷と幸とフレームと

大人になってからというもの、100パーセントの力を出す機会がめっきり減りました。 部活の頃のように、それさえやっていれば何もいらない、そんな訳にはいきません。 特に家族が増えたり、年齢が上がるにつれて課されるタスクはどんどん増えていきます。 やるべきタスクから逆算して余力を配分する。その術を身につけることこそが、大人になる、ということなのかもしれません。 とここまで考えてみて、自分は大人になってから一度も本気を出したことがないかというと、そんなことはありません。 電車

    • 自分の信号 他人の信号

      鉄道にも『信号』がある、ってみなさん知ってました? 私は鉄道会社に入るまで知りませんでした! だって信号って交差点にあるものでしょ!? 線路に交差点なんてないじゃない!(あります) 車にしろ電車にしろ、みんな信号に従って運転します。 信号とはつまるところ、「安全を保障する担保」なわけですから、それを信じて行動するわけです。 もちろん信号に従っているだけでは不十分なわけで。 高速の合流だったり、車線の変更だったり。 電車だったらホーム上のお客さまの流動が危険でないか瞬時に見

      • 運転士って

        1830年9月15日、イギリスはパークサイド駅。 「絶対に降りないでください!」 案内係がアナウンスを繰り返しているにもかかわらず、線路に降りちゃったヤンチャ系国会議員、ウィリアム·ハスキソン。 彼がロケット号に引かれたのは鉄道の父、ジョージ·スチーブンソンが作り上げた世界初の営業鉄道、マンチェスター·リバプール鉄道開業記念式典の真っ最中でした。 世界初の鉄道人身事故は、世界初の鉄道が開業したその日に起こったのです。 鉄道の歴史は、事故との戦いでした。 列車の衝突を

        • 夢は見るもの作るもの

          電車の運転士だけど、プライベートは基本車の運転しかしない電父ひろたです。 電車と車、やっぱり運転するにも違いはあります。 電車はアクセルとブレーキしかなかったり、交差点がないので基本的に青信号オンリーだったり。そういう意味では、運転の仕方は車よりも電車の方が単純かもしれません。 それでも電車を運転しているときにしか味わえないという点も、もちろんあります。 それは小さな観客の存在です。ホームで、沿線で、はたまた跨線橋の上から。 小さな体を精一杯動かして、大きな呼び声と共に

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        記事

          時間について

          春です。 ついこないだまで朝の4時なんて真っ暗だったのに、最近はうっすらと地平線に光が指すようになりました。そう、朝4時に起きなきゃならない。あーあ、鉄道事業の辛いとこね、これ。 さて、今回は鉄道業界において、鉄の掟である『時間』についてです。 日本の電車の運行ダイヤは世界一精密、なんて言われていますが、それは鉄道会社のこの『時間絶対主義』が大きく関係しています。 まず、始業時間。 1分遅刻したらアウトです。 上司による事情聴取が始まります。 昨日はどんな活動をして、

          時間について

          略語について

           もういくつ寝ると、メリクリあけおめことよろー。12月は楽しいイベントが目白押しですね!私は全部仕事です。  さて、日本人は言葉を略すのが好き、というのをどこかで目にしたことがありますが、私の働く鉄道業界はそれはもう略すのが大好きです。  よろしくは『ヨロ』。取り消しは『トケ』。運休は運転休みから『ウヤ』等々。  鉄道はかつて送信文字数の限られる電報で通信していましたから、送信文字数を減らすために「電報略号」として何でもかんでも略す文化が産まれたのですね。  電報略号以外でも

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