Kilarla Akiyama

1991年生まれ。ダンスプロデューサー見習い。横浜住み。仕事はネット広告代理店を経て現…

Kilarla Akiyama

1991年生まれ。ダンスプロデューサー見習い。横浜住み。仕事はネット広告代理店を経て現在アート系。余暇はコンテンポラリーダンスを中心に創作活動しています。1番の興味関心は身体表現。 検索しても出てこない、その人の実感に基づく話を聞くのが大好き。すべてのモノゴトは繋がっている…。

マガジン

  • 山口(からの)きらら(による)便り

    2024年4月に山口は湯田温泉に引っ越しました!

  • super reflection[ver.1.1]稽古場日記

    2022年11月26日(土)・27日(日)に、神楽坂・セッションハウス「ダンスブリッジ2022 3つのバーチャルリアル」企画にて上演される、中屋敷南による『super reflection[ver.1.1]』に際して、それまでの稽古場の日記を、観察者の秋山きららが記述した日記集です。

  • 私だって生活をしている

    最近生活をしていたら気付くのは生活をしていると時間がなくなっていると言うことです笑。仕事や創作で身をすり減らすんじゃなくて循環させるにはどう言うことをしていったらいいのか…毎月ふりかえりつつ些細なメルマガのようにお届けしたい。

  • 浪漫色情研究會

    • 7本

    古き良き日本の色情文化を研究する会です。 ※新コンテンツのアイデアを随時募集しております。

  • 耽美さの練習

    • 1本

    生活に耽美さを足らす練習のため、私たちは写真に詩を付け投稿していくことにしました。

最近の記事

湯田温泉(山口)って(東京から)どう行くの?

こんにちは、4月からこっちに移住してきました。おかげさまで元気にやっております。 すでに結構な回数を東京から行き来しているので、一番よく聞かれる「湯田温泉(山口)ってどう行くの!?」という疑問に、便利手帳的にまとめておきたいと思います。 *間違っていたら教えてください!2024年4月8日時点の私の所感です。 この記事が第一号となりそうですが、今後ももろもろレポしていこうと思うのでコメントくださいー!(元気が出ます) そして山口いいとこ!ぜひぜひこれを機会に私に会いに来てー!

    • グッバイ2023|振り返ることと集まることと遠くにいくこと

      気付いたら大掃除後のピカピカ綺麗な部屋で、ひとり目を覚ました年越しでした。(一回起きたら実家に行こうかなとも思っていた) 家族愛の類の引力にどうにかしようと思ってた訳じゃないんだけども、結果的に紅白や実家への帰省も年越しそばやおせちなんかを遠目に、小原庄助さんの歌を口ずさみながらフレンチトーストの元旦です🥞 振り返ってテキストを書くのが億劫で、私が今年の出来事を主観で振り返ることに意味あんのかなって私の中の斜に構え侍が鯉口を切り始めたけれど、いや待て。あるのよそれが。 ち

      • 御歳99才の私のおばあちゃんが死んだ。

        おばあちゃんの顔が曖昧だ。思い出せない。 でも、私の中でのおばあちゃんの象徴である、カルキの抜けていない水で作ったお味噌汁の味や、年越しの寒い時期の高級な羽毛布団にくるまってもくるまっても尚あったまらない手足の先や、オニヤンマを追いかけて走った砂利道、洗濯物を畑まで干しにいく丸まった背中、些細なことでずっと笑いの止まらない私と母親とおばあちゃんの酸欠になりそうな笑い声、おじいちゃんの介護のための簡易便器や吸引機の音、お仏壇からする線香の匂い……みたいなものはいくらでも思い出せ

        • 2022/10/16(日) 感覚と認知と表現の交差点

          この日はちょっと狭い稽古場でのいつものクリエーション、という空気。 稽古場のちょっと変な位置にベタベタ養生テープで貼り付けられたカレンダーが設置してあって、絶対にその位置につけたかったんだろうなという意思を感じたりした。 この日はメンバー間での会話も多く、前回稽古の映像を見て振り返ることもあって、3回に1回くらいしか稽古場に顔を出さない私でも今、全体の創作過程のどこにいて、お互いに何を確認しあっているかがよく分かった。 ちょっと趣向を変えてこの日に出てきたそれぞれのセリフた

        湯田温泉(山口)って(東京から)どう行くの?

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        記事

          2022/09/09(金) ただ稽古場にいる存在として

          この日のお茶会で11月の本番のことを聞く。あぁまたあの作品が再演されるのかととても楽しみに。 不思議なただ稽古場にいる存在として、何か書かせてください、多分積極的に動いたり写真撮ったり映像撮ったりはしないです。と相談して、ちょっとやってみましょうと言っていただいた。 そこで早速作品について何か書けないか考え出す。南さんが以前にあげていたこの作品のテキストはこうだ。 タイトルになっている「スーパーリフレクション」って、なんなのだろうか =リフレクションを超えたリフレクション

          2022/09/09(金) ただ稽古場にいる存在として

          2022/10/12(水) ゆったりもっちり境界のなさ

          この作品の基本になっている点対称のコンタクトワークは、「相手にどこか触られたら、もう一人の人に同じことを伝授していく」いわば身体での伝言ゲームのような形で成り立っていて、やってみようとするととても脳を使う。それどころかそれだけではとてもゆっくりだし、あまり見ていて綺麗なフォルムとも言い難い。でもそれを中屋敷南は選んでいる。 「振付」は言わばどう見えるか、どう見られたいかの自意識の塊で。例えば悲しくて泣くはずなのに、悲しいと見られたいから泣く、というような逆転が起きてしまうも

          2022/10/12(水) ゆったりもっちり境界のなさ

          2022/11/10(木) これは完全に形の話なんですけど

          「豆苗の上に低い天井があって、こうやって(曲がって)生えちゃった感じ。切ない感じ」「はい、触れられたら豆苗〜」 振付家はいろんな言葉で動きの質感を伝えたりするが、中屋敷南の場合お手本のような動きを繰り返し見せるでもなく、何度も踊らせてみるでもなく、 こういう言葉を使って絵をつくっていくんだなと。いろんな言葉が出てくる。今日の稽古場は畳ということもあって、なんだかいろんな匂いのある空気があったように思う。 再演ということもあり、振付を再考しながら構成をほぼ作り替えているようだ

          2022/11/10(木) これは完全に形の話なんですけど

          2022/11/12(土) ちょっと一回ほどけよう

          衣装を合わせる日。髪の毛や下着についても細かな意見が交わされる。この日も、いい風が入ってくるとても日差しの気持ちいい稽古場だった。 インスタレーションではなく今回はパフォーマンスなので、「見た感」を出さないといけない。それは私のしごとなのかなと思う。と中屋敷南さんが言っていた。 話を単純化してしまうようだが、なんとなく稽古を見ながら「見た感とは、その一つが動作の初速なのかもしれない」ということを思って言ってみた。初速の速い動きは、等速のゆっくりな動きよりも、ダンス感がある。

          2022/11/12(土) ちょっと一回ほどけよう

          2022/11/22(火) 画面から飛びだしてくる

          今日がスタッフ見せ、ということはもう今週末は本番。 初めて本番のスペースで、カメラをバトンに取り付け、スクリーンにリアルタイムで真俯瞰から捉えた映像をプロジェクター投影していく。 彼女は身体で柄をつくっている、と思った。今までダンス作品を見てそんなことを感じたことはなかったが、彼女は確実に心地よい柄をつくりにいっている。 そして、体験として「すごく画面から飛びだしてくる感じのある作品に仕上がったな」と思った。 良くも悪くも、どう見えたいか、どういう感想を持って帰ってほしい

          2022/11/22(火) 画面から飛びだしてくる

          2022/11/25(金) さてどちらが本物なんだろうか

          本番の前日。明かりが入ったことで、前回のスタッフ見せの時より随分と作品の印象が変わっていた。 稽古場で見ていた時までは、いつまでも見ていられる「インスタレーション作品」だと思っていたものが、見た感のある「舞台作品」に化けてきている。やはり構成力、最後の最後での作品の調整力がある作家がこの中屋敷南という振付家なのかもしれない。振付も変わっていたのでダンサーの対応力の賜物でもあると思う。 「作品は、空間と照明と音楽が入った時に初めて完成するようにつくらないといけない」なんて聞い

          2022/11/25(金) さてどちらが本物なんだろうか

          TANZ says “This is dance” ─綺麗にパッケージされた「不快」

          秋山きらら フロレンティナ・ホルツィンガーによる『TANZ(タンツ)』は、これこそがダンスであるとでも言うように、ダンスを取り巻く様々な構造、印象、特徴を剥き出しにし、時に真逆のことをすることで強く観客に印象付ける作品である。そのためにホルツィンガーは、ロマンティックバレエの形式を乗っ取り、アクロバティックなワイヤーアクションや、不揃いな女性の裸体の露出、放尿、破壊といったイメージを次々に、そして丁寧に積層させる。そしてそのミルフィーユを、極めて現代的で洗練されたセノグラフ

          TANZ says “This is dance” ─綺麗にパッケージされた「不快」

          2022年7月はなんだか憂鬱でした💫

          なんか最近元気じゃないですねぇ。 気が滅入ることばかりじゃないですか? 物価上昇、元首相の暗殺、政教癒着、医療の逼迫、猛暑…。報われてないなんて思い出したらキリがないし、こう、これまで息をするように手に取っていたさまざまなことが急に色がなく面倒に感じてしまって、何もしない方が疲れないしマシなんじゃないかって。 歳…?か……!? いや、それと判断コストが高い場にずっといるせいかもしれません。責任が増えるのは面白いことでもあるんだけれど、ここずっと屈強な壁に向かって斜めの角度で

          2022年7月はなんだか憂鬱でした💫

          2022年6月はなんだか忙しくなってきたなぁ

          なんとまぁ6月号がこのタイミングになってしまいました✍️ 私は働くようになってからも毎月のように新しい友人、気の合う仲間と出会えているように思うのだけれど、「40代男性の友達いない問題」のニュースを見たりして、そうか遊ぶ時間や習慣がないと、遊ぶ繋がりって普通ないものなんだなと妙に実感していたりしました。 つまり、暇でありたいものです。なのに、なんか忙しくなってきたなと思う近頃。 あと夢の中で、超それっぽい、架空の現代アーティストのグループ展を見てからというもの(本当にそれっぽ

          2022年6月はなんだか忙しくなってきたなぁ

          "言葉"の賞味期限の長さを"身体"の濃縮還元につかえるか

          言葉の得意分野は細かい概念を伝えていくことだ。あなたの知っている「りんご」と、私の知っている「りんご」は同じではないかもしれない。むしろ、言葉に紐づく経験や知識や理解というものは、それを使う人毎に微細に違っているのが当たり前だ。それでもその言葉を重ねていくことで、比較的早いスピードで大体のことを共有して限りなく認識を近づけていくことを可能にしている。そして言葉によって、人間の社会的活動はますます盛んになってきたので、みんながとても便利だと思い、重宝している節がある。 一方で

          "言葉"の賞味期限の長さを"身体"の濃縮還元につかえるか

          私のセウォル、ケダゴロの『세월』

          「たしか修学旅行の船だったよね、先生の言うことを聞かずに甲板に出ていた生徒の方が助かったっていうなんともいじわるな話」というのが、セウォル号の事件覚えてる?と母親に何の気なしに聞いたときに返ってきた答えである。あぁ、なんか救われた、と直感した。そんな覚えられ方もあるのか。もう少し私はケダゴロの『세월』という作品について考えられるかもしれない、と思った。 一方で私は、2014年に起こったこの事件に関して驚くほど何も覚えていなかった。その頃たぶん大学生。おそらく一番社会のことに

          私のセウォル、ケダゴロの『세월』

          2022年5月は異物を許容するための傷を受け入れたな🗡

          人とまっこうから喧嘩するのが苦手っぽいということに気づきました。なので、それほどこだわらないことで平穏を保ってきたというか。自分とは如何にも合わないなということがあっても、ずらして、だまして、距離を取って、みたいなことをやってきたように思う。私はどうも、雑で、鈍感で、強くて、という方にいがちなので(なんでだろう)、本質的にアート的な活動と実は相性は悪くて、それを社会とつなぐ側の性質の人だと思うんだけど(これ自体にも非常に雑な話だ)、自分よりそこらへんの触覚が敏感な種類の人に嫌

          2022年5月は異物を許容するための傷を受け入れたな🗡