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ビジネス書を読んでも読んでもちっとも頭に入らなかった、あの頃の自分へ。

『BOOK婚』『ぶくとも。』運営スタッフのばっしーです。

今日は「10年前の自分」にあてた手紙風エッセイ記事をお届けします。

どうぞお付き合いください…




10年前の自分へ


20代も後半になり、もうまもなく30代が見えてきた頃ですね。
あなたはきっと焦っていることでしょう。

「起業したいのに、何から始めていいか全然わからない、何のきっかけもつかめない!」と。

そう、20代前半から「会社員じゃなくて自分で仕事がしたいな」と思いはじめて、早5年。なんの手掛かりも見えてこない中で、焦る気持ちが止まらないよね…

そんなあなたに伝えたいのは…
ビジネス書を読みなさいということ。
あなたが起業できるきっかけは、きっとそこにあるから。

え?ビジネス書とは何かって?
ビジネス書とは、自己啓発や経済、経営、またビジネスに活用できるノウハウなどをテーマとした書籍のこと。
え?それならもう読んでるって?
あ~、そうだったそうだった。
本屋さんに行くのは好きだし、その頃からよくビジネス書も買って読んでいたっけ。
でもこう思っているんじゃないかな…

「読んでも読んでも、なんか気持ちだけは高まるけど、結局何も変わる気がしない」と。

でもしばらくしてそのことを忘れて、また本屋さんで新しい本を買ってくるんだけど、またしばらくしたら部屋の片隅に積み上げられていて。
「また身にならなかったな…」と感じて、そのうちビジネス書自体を読むのがイヤになっていくんだよね。
「どうせ変わらないし」と。

そんなあなたにもうひとつ伝えたいのは…
ビジネス書を小説のように読んではいけないということ。
ここに気づくまで、本当に身にならない読み方をしてたんだよね。

きっと、あなたの今の読み方はこんな感じでしょう。

本屋さんでインパクトのあるタイトルの本を手に取って買う。
(『読むだけで今日から稼げる自分に変わる!30の方法』みたいな)

これを読めば自分も変わるぞ!と意気揚々と読み始める。(★)

数十ページ読んで「おー!なるほどー!」とテンション上がり、初日を終える。

なにかと忙しい毎日で続きを読みそびれる。(※)

しばらくして続きを読もうとするも、前の内容を忘れているのでまた最初から読む。

でも一度読んでるから感動は薄い。

(※)に戻っての繰り返し。

そのうち本に手が伸びなくなって「積読」状態になる。

本の存在を忘れていく。

一か月後、またテンション高く新しい本を買ってくる。

(★)に戻っての繰り返し。

っていう流れだったりしない?
もちろん、中には最後のページまで辿り着くやつもあるんだけど…
「やった〜!最後まで読めたぞ!いや〜面白かったな!!」
で満足してしまって
「ええっと…でも、何を学んだんだっけ?」
とあんまり残ってる感じがしないみたいな。
これ、ビジネス書あるあるだと思うんだ。

なので、ビジネス書のオススメの読み方を伝えます。

小説みたいなストーリーを楽しむものは、最初から最後までの「流れ」を楽しむものです。
いわゆる普通に「読む」感じでOK。

ところがビジネス書はそうはいきません。

ちょっと想像してほしいんだけど…
高校とかで使ってた数学とか世界史とかの教科書って、数時間かけて一度ザーッと読み通したら、頭に入っただろうか?

答えは、NOだと思う。
だからこそ、小分けにして授業を受けて、小テストをして、定期テストを受けて、ようやく少しずつ頭に定着していく感じ。
ビジネス書は普通に教科書に近しいので、本来ガッツリ吸収しようと思ったらそれぐらいのことが必要になると思うんだ。

でも、そこまでできないのであれば…
ビジネス書は「飴食い競争」みたいなものだと思ったほうがいい。
ほら、運動会とかであった、白い粉(片栗粉)の中に顔を突っ込んで飴を口で掴むアレ。
あれをイメージしながら…

読み始める前に「目次」を見つめて、ここが飴(要点)なんじゃないか!?をいくつか見つけて、そこだけ吸収できればよしとする。

そんなスタンスで臨むといいです。
「30の方法」が解説してあったとしたら「30」全部吸収しようとするのではなく「3〜4」個学べたらよしとする。
それぐらいのスタンスで読むのがオススメ。

ビジネス書は「読む」のではなく、情報を頭に「入れる」のが目的。
ザーッと読むだけで入る量には限界があるのだから、あらかじめ削りに削って臨んだほうがいい。

そして「3〜4」個学べたら、そっと本を閉じて、一旦読了できたことにする。
それから「学んだことを人に話したり、ブログやSNSなどで自分の言葉で書いてみる」こと。

これでスラスラ出てきたらちゃんと学べている証拠だし、出てこなかったらもう一回本を読んでリトライ。
そうやって「3〜4」個吸収できたら、もう十分元を取ったと判断。

そうしたら、また同じジャンルの別の本を買ってくること。

そして上記の手順を繰り返す。
そうやって同じジャンルの数冊をまたぎながら読んでいくと…
「あれ、この内容、前の本にも目次で書いてあったな?」
という項目が見つかってくる。

これがこのジャンルでの「真に押さえるべきポイント」だったりする。

本来ビジネス書というのは「著者の思考のクセ」が強かったりして、別に「正解」が書いてあるわけではないのだけれど…
でも、不思議と同じジャンルの別の作者たちが同じことを言ってる部分に出くわす。
これはそのジャンルでの「普遍の真理」だったりするので、そこはあらためて重点的に読んで吸収して、そしてまた書き出してみる。
これらを繰り返すと、おそろしく頭に入るからオススメです。

小説のようなストーリーものは、その読書の「プロセス」を楽しむもの。
ビジネス書のようなノウハウものは、読後の「結果」に意味があるもの。

これを踏まえると、本を読むのがとても楽しくなってくるから、どうか忘れずに。

さて、そうやって過ごした、10年後のあなたは、どうにかこうにか起業してなんとか毎日を送っていますよ。
毎日のように本を読みながら、まだまだ自分の知らない世界があることを知りながら、いくつか仕事を掛け持ちしながら…
本好きさんのための結婚相談所でカウンセラーをしたり、本好きさんのためのオンラインサロンで運営に携わっていたり。
本に関わる仕事をしています。

本によって広がったあなたの道は、これから本を通じて誰かの道を新しく広げていくことにもなるのでしょう。
でもそのためには、まだまだ学びが足りません。
ビジネス書、あらゆるジャンルの本、そしてまだまだ知らないこの世界のこと。
たくさん学んで、たくさん書いて、たくさん伝えて…
いつかその足跡が、また誰かへの手紙になるような、そんな道を歩んでください。
でもまぁ、とりあえずは、本を読んで切り開いた10年後の未来は、結構悪くないですよ。
では、お元気で!


10年後の自分より





…なんて書いてみました、今回の手紙風エッセイ記事。

こちらは、読書好きさんが集まるオンラインサロン『ぶくとも。』の中で、毎月スタッフがリレー形式で執筆してお届けしているエッセイの中からセレクトしてお届けしました。

『ぶくとも。』では過去のエッセイ記事もすべて読めるようになっていますので、ご興味ある方は下記より覗いてみて下さいね!


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