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芥川賞 | 受賞作一覧
第1回 『蒼氓』 石川達三 |読了
第3回 『コシャマイン記』 鶴田知也 |読了
第3回 『城外』 小田嶽夫 |読了
第4回 『普賢』 石川 淳 | 読了
第4回 『地中海』 富沢有為男
第5回 『暢気眼鏡』 尾崎一雄
第6回 『糞尿譚』 火野葦平
第7回 『厚物咲』 中山義秀
第8回 『乗合馬車』 中里恒子
第8回 『日光室』 中里恒子
第9回 『あさくさの子供』 長谷 健
記念すべき第一回芥川賞受賞作|ブラジル移住に希望を賭けた者たち|石川達三『蒼氓(そうぼう)』
史上初めての芥川賞受賞作。それが、石川達三の『蒼氓』である。
芥川賞は1935年(昭和10年)にその歴史が始まった。同時に大衆文学作品向けの直木賞も始まったが、芥川賞は純文学作品への賞である。
第一回芥川賞受賞作と聞くと、古めかしく、読みづらいのではないか、と私は思っていた。だが、読み始めてすぐにその世界観に没頭してしまった。現状への諦め、新しい異国の地への希望、田舎から出てきた家族、人生の波