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9.巨大シナモンロールとの戦い

フィンランドといえば、シナモンロール。
いつから北欧への憧れを持つようになったのか正確に覚えていない。
数年前、京都で「フィンレイソン展」がやっていた。
北欧フィンランドで、1820年に創業したテキスタイルの会社「フィンレイソン」の色鮮やかで可愛いらしいデザインを堪能できる展示だった。

その展示のチケットで、近くの「CAFE AALTO」でコーヒーとシナモンロールを味わえるというものがあった。
(フィンランドで人気のカフェが京都にあったのだが、現在は閉業してしまったようだ)
当時、映画「かもめ食堂」に憧れた私はこれを購入し、展示を楽しんだ後でカフェへ向かった。メニューに載っていたサーモンスープにも心惹かれたが、少しお値段がしたのでやめておいた。

さぁ、でてきたシナモンロール!
…ん?思っていたより大きいなぁ。
手に持ってみると、私の顔を埋め尽くすサイズ。
まぁでもきっと食べられると思い、
フィンランドの香りに包まれながらコーヒーを啜り、口に運んだ。

美味しい、のだけれど…とっても甘い。
いや、私には苦いコーヒーがある。これでなんとか…
半分食べ進めたところで手が止まる。
ダメだ、苦しくなってきた。
1人だし、半分こしてくれる人もいない。
でも今日の私はフィンランドガール気分。
絶対にこれを食べ切ってみせる!
気合いを入れ直しかぶりつく。
かなりの時間をかけ、私は巨大シナモンロールを完食した。
ざらざらたっぷりのお砂糖とシナモンで私のおなかはいっぱいに満たされたのだった。

いつか北欧旅に行く時、シナモンロールには注意しなければ。
ちなみにフィンランドではコーヒー、ビール、サウナが愛されているが、全て私の苦手なものである。

フィンランドガールへの道は険しい。

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