修行!
前回、『体験』をしたが、ほんとにさわり部分だけ。本気で、木を切り、枝を払い、長さを出して玉切りをし、山からおろすという丸太として製材所に出せるレベルまでを自分でやりたい!と思い、岡田さんに足手まといなのを承知で、週一くらいで修行させてもらうことになった。
ほんま、ありがとうございます!
とりあえず、まずは木の見分け方。どの木を切っていくか。この2枚の写真のように間伐がされていないと真っ暗な森。かたや間伐されていると下まで光が差している。この間伐後の状態にしていく。その為には選木をする目が必要になる。ただ、一朝一夕でできるものでは、当然ない。まずは、木こりとして木を切り、それを下ろすことを中心にまずは修行する!
とにかく木を切り倒せないと話にならない。けど、
「めっちゃむずいんよ、これが!」
受け口を作り、追い口を入れる、そして楔を打って叩くだけのはずが、1本として同じ木がないので、まあ、なんやかんやのトラブルに巻き込まれる。『受け口が浅すぎて倒れない、楔を打つタイミングが遅くてチェーンソーが挟まれる、倒したい方向に倒れない』などなど。そもそもチェーンソーにやはり最初はビビってしまっていて、余計な力が入り、切断面が湾曲することもある。
習うより慣れろ!
よく聞くこのワード。思いっきり現在進行形で体験中だ。修行3回目くらいまでは、次の日にわけ分からんところがめっちゃ筋肉痛だった。最初は、腕がかなりキツイ。チェーンソーの重量も5kgくらいある。それをずっとではないが、色々な体勢で使用していく。ここがまずは慣れる第一番目なのだろう。
ただ、実は一番苦戦しているのは、玉切り。伐倒した木を採寸して、適度な長さに切っていくのだが、倒れた状況によって上から切り進めて大丈夫なのか、最後は下なのかが変わってくる。要は、テンションがどうかかってくるかの見極めだ。
「ま〜、挟まれる挟まれる」
自分のセンス問題が大きいんやろうけども。今回はしっかり両端が乗っているから上から半分いかないで、下からやな、と思ってやっても「あれ?」みたいなこと多数。
そして、枝はらい。これはそこまで技術的に困ったことはないが、なんせ数が多く、様々な方向に生えているので、文字通りチェーンソーを振り回しながら切っていく。これが一番筋肉痛の原因なのだと思う。師匠に言わせれば、木にチェーンソーを這わせてしまって、力なんか入れないで次から次に切っていけばいい、と。簡単そうにやっている人を見ると、「なんや簡単やん」と思うが、事実、そうはならない。なんとか腕の痛さと腰の痛さに耐えやり切る感じだ。これこそ慣れと忍耐かな〜。
一通りの作業を何度かやり終えて、ようやくチェーンソーに少し慣れ、筋肉痛があまりなくなってきた。成長はそのくらいなんちゃうかな、と思うくらい迷惑をかけっぱなしている…。なかなか情けない…。成長していると師匠は言ってくれるし、最初はそんなもんだとも。しかし、なかなか実感がない、というのが現実だ。
しかし、最近倒したい方向には大体行くようになってきた。これ自体はなんか成長なんかもな〜と。そして、調子に乗っていると、受け口に対して並行に切っていくところをゆっくりと回り込んで確認することを忘れて切り進むと案の定、ズレる。我ながら困ったもんだ。詰めが甘い。
ある程度の太さの木も一連の作業をアドバイスを頂きながらも行えるレベルにはきた。あとは、師匠になにも言われずにトラブルにも対処し、できることがまずは目標!
しかし、倒したい方向へ倒せた時は、めっちゃ気持ちええ!
いや〜、ほんまに自分の山ほしい〜!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?