読書習慣#15 新規事業・ベンチャーの立ち上げが学べる本10冊
今週は新規事業の開発やベンチャーの立ち上げに役立つ本をご紹介します。
ベンチャーの理論を学ぶ
■リーンスタートアップ
ベンチャーを立ち上げる。その場合どうすればいのだろうか?
よくある従来手法は以下
ところが新しいビジネスでは調べられない。例えばネットビジネスは成功するのだろうか?そんなことが2005年頃にはまだまだ言われていた。スマートフォンが世界を制する?夢だろう。(2006年頃)。
EVは成功するのだろうか?(2015年頃)。もちろん前例はない。そんな疑問に答えられない。ところが成功する企業が生まれてきている。それを分析すると以下の手法であることが分かった。
要するに「試す」当たり前だが、わからないときに決めうちしない。しらべるために「試す」仮説ができても「試す」。。そして全貌がわかり始めてから投入する。その前は「仮説検証」。しかも科学的に。
その手法が解説されている。
この「仮説検証フェーズ」を入れることは、スタートアップだけではなく、新サービスや新規事業の開発などにも応用できる。参考にしたい。
日本では偉い人がなんとなく言うと、それに遮二無二従うということが時々ある。
しかし「最初のアイディアはいろんな仮説が混じっているしそれを明確にしながら(データに基づき)プランは変えてもいい」というパラダイムのほうが変化の激しい今の世の中の新しい常識。
■Running Lean ―実践リーンスタートアップ
成功したスタートアップの3分の2は、プロジェクトの途中で当初の計画を大幅に変更しているらしい。
最初のプランが良かったからではなく、リソースを使い果たす前に、うまくいくプランを見つけ組み立てている。
本書の「ラニング・リーン」は、最初の計画から、リソースを使い果たす前にうまくいく計画へと繰り返し移行する体系的なプロセスを説明、
顧客が必要とするMVPを構築する方法、構築-測定-学習のループを加速する方法、製品/市場適合を達成する方法について解説する。
リーンキャンバスと顧客インタビュー手法を用いた具体的な内容もあります。
■ビジネスモデル・ジェネレーション
ビジネスモデルを設計するときの手引書。様々なプレーヤーとその関係を整理するフレームワーク「ビジネスモデルキャンバス」を提唱する。
5Fよりもよりわかりやすくビジネスプレーヤーの関係を描くことができる。わかりやすく使いやすいためかなり普及したフレームワーク
■アントレプレナーの教科書
アントレプレナー=起業家。
中心的な考え方は、「製品開発」と「顧客開発」。スタートアップにはビジョンが必要。ただ、顧客開発をしないと「単なる空想」で終わる。
特にビジョンが事実に基づいていることを確認する。プロセスが大事だという。
■起業の科学 スタートアップサイエンス
起業に関するフレームワーク等を網羅的にかかれた本。
ものすごくボリュームが大きい。
ビジネスを俯瞰的にチェックするのに役立つ。
■起業大全
こちらは上記本のパワーアップ版。さらに俯瞰的に書かれている。
ベンチャーファイナンス
■起業のファイナンス
様々なステージにおけるファイナンスの方法とそのメリット・デメリットを網羅的にまとめた本。
通常のファイナンスでは学べないシード、アーリーから成長ステージでの資金調達とその内容などがかかれている。
■起業のエクイティファイナンス
資金調達に関する上記の続編
■ベンチャー創造の理論と戦略
MBAでは教科書的存在。ただし古く、上記リーン等のアイディアはかかれていない。
ベンチャー企業の創出には、技術やアイデアだけでなく、まず必要な経営資源を調達するために、起業家による積極的な情報発信が必要、その基本をうまく解説する。
この手法はスタートアップだけでなく、企業が新規事業を企画・実行する際にも共通するもの。本書の内容は大いに参考になると思われる。
起業家が陥りやすい罠を学ぶ
起業家が陥りやすいパターンがあるのでご紹介します。
■起業家はどこで選択を誤るのか ― スタートアップが必ず陥る9つのジレンマ
本書は、起業家の周囲で起こりがちなジレンマについて書かれたもの。
共同創業者の選択、富と支配のジレンマ、株式配分のジレンマ等、起業家の周りで起こりがちなジレンマについて書かれている。
例えば。。
初めて起業する人は、最初の段階で必ず人手不足に直面する。知り合いに声をかけようとするが、安定した収入のある今の仕事を放り出してまで参加しようという人はいない。そこで起業家は、株式分割や金銭報酬という形でアメを提供する。経験の浅い起業家は、持ち株比率やそれに応じて付与される権利に注意を払わず、平等に株式を分割してしまいがち、ところが支配権が平等であるがゆえにコントロール不可能に陥ってしまう。。
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