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人が職場・組織を見限るとき。

相談者とお目にかかる際、
きっちり転職をしようと
スッパリ決めている人は、
10人に2人位の割合。

それでよいと思っています。

なぜならば、
私に会いたいとコンタクトしてくれる方は、
まず、自分の実情を知って欲しいと思っている。

自分が置かれている実情を
自分以外の私に話すことにより、
自分を客観視し、
転職を扱ってきている
私の視点を聞きたいと思っているから。

昨日もそんな相談がありました。

彼女の場合、大学病院を経て
訪問看護ステーションに勤務。

仲間にも恵まれ、
楽しくやっていると思っていた矢先
挨拶なしで、
「転職したいと思っている」とのSNSが。

気になります”(-“”-)”。

■  彼女の場合。

“辞めよう”という波が
きたのが二度目になります。

一度は持ち直し、
楽しく働いていた彼女が
なぜ、そんな気持ちになったのか。。。


■  不満が溜まっているだけでは人は辞めない。

相談者と話をしていると、
そりゃそうですが、
皆さん、不満"(-""-)"が溜まっています。

不満は溜まっていますが、
それだけで仕事を辞めようと
短絡的に決意する人はいません。

まだ、そういう方に
お目にかかっていません。

皆さん、考えに考えた結果、
退職を決意されています。

考えに考えた結果とは??

このまま不満を持ちながら、
仕事をしていても
この職場、組織は何も変わらない。

何も変わらないとは、
  職場、組織に希望が見いだせないとき
  未来が見いだせないとき、
  “ああ、ここにいても何も変わらない。”
と冷静な判断をし、愛想が尽きた段階で
職場、組織を去る準備を始め、
その職場・組織を去っています。

愛想が尽きたので、
退職の申し出をした際にも
ブレないです(笑)。

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■  人が組織・職場を見限るとき。

この組織・職場に留まっても
“これから”“未来”が描けない時に
人は腹を括り辞めていきます。

冒頭にでてきた彼女の場合、
彼女自身が何かされたワケではありません。

彼女と一緒に働いていた仲間に、
組織がとった対応に納得がいかず、
静観していたが、
やはり自分の心の声を聴いてみたら
我慢して、こんな組織にいる意味があるのか?
そんな疑問が沸き起こってきたから、
梅澤に云ってみようと、相談してくれたとのこと。

法改正が変わることで、
組織自体が大きな転換期を迎えることもあり、
この組織がこれからとる行動は
一概に責められません。

が、スパッと人を切っていく姿に
彼女は失望したそうです。

  “そっか、こういうときにスパッと切るのであれば、
  いつ自分もそうなるかわからない。“

 そういう不安を抱えながら、
 この職場に留まるよりは、
 これを良い機会と捉え
 違う職場にうつるのもありだなと。

 しかしながら、
 彼女と話していく中で、
 辞めて他の処にいったら
 ALL OKかというと、
 そうではない問題も見えてきて。。。

 現状は、頭の中を整理して
 貰う時間をとっています。


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■  職員はみています。

人が辞めていくときほど、
その中で働いている人は、
組織がどんな対応をとったかを
みています。

COVID-19 で
昨年から通常と違うことが
医療機関でも起きています。

COVID-19 で受診控えがあり
収益が減った医療機関が
アルバイト医師を減らし、
常勤医師だけで、
自分たちの医療機関を運営しようと
方針を打ち出したことは
致し方ないと思います。

致し方ないのですが、
その辞めさせ方
モノの言い方に
問題がある処もあります。
 
今までお世話になった医師に
丁寧な物言いならまだしも、
ぞんざいな態度で対応してはいけません。

ぞんざいな態度をとった本人は
上からの指示だからと思って対応しているのでしょうが
辞めさせられた当の本人はそんな事は気にしません。
   
あなたが言ったものとして記憶に残します。

職員はじっと見ています。
 
だって、次は自分の番かもしれないですからね。
 
そして、安心・安全が保障されない環境で、
人は働きたいとは思いません。


人を大事にしない組織・職場は
“今”は大丈夫でも、
3年先、5年先にどうなっているのか
わかりません。

人が組織・職場を見限るときは
“これから”“未来”が見えないときです。

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■  人が辞めない組織にするには。

医療従事者の方と接している
エージェントの肌感覚での話になりますが、
これからは、雇用する医療機関側も、
“雇用+α”が必要になってくるのかな?と
感じています。

この“+α”が
何かというと、
職員を定着させる工夫です。


医療機関、
特に、病院等は
看護師さんが働ける環境を
既に整えてらっしゃいます。

院内保育園
日勤常勤、時短勤務等々。

職員のライフイベントに対してのフォローは
ある程度の医療機関で対応しているのが現状です。 

これも、とても素晴らしい事です。
  
が、実は、ここまでの対応は、
既に、働く人にとってはあたりまえ。

実は、ひそかに
次の段階に入っていると
私は感じています。

繰り返しになりますが、
今後、医療機関側が取り組むべき+αが、
職員を定着させる工夫です。


医療従事者が
退職する理由を紐といていくと、
ライフイベント以外の理由は、
“人間関係が良くないから”
という理由は、上位に入っています。

<出典:「看護職員就業状況等実態調査」(平成22年度)」(厚生労働省医政局看護課)>

また、現在就業している看護師等が
現在の就業先で勤務を続けている理由をみていきますと、
勤務形態・雇用形態が希望通りである、
通勤の利便性についで、次に
同僚との関係が良いがあります。

<出典:「平成24年度都道府県ナースセンターによる看護職員の再就業実態調査」(日本看護協会)>

退職の原因には、
職場の人間関係が関係している。。。

せっかくご縁があって、
入職した人材を定着化させる為に、
医療機関側が、研修等で
人間関係をフォローする手立てを
とった方がよいのではないか?と
最近ヒシヒシと感じています。

私どもDEPOCは、
【医療機関のブランディング】の中にもある通り
“医療機関は【人】でできている”
と考えています。

人材を紹介するだけではなく、
人材を定着化するお手伝いもさせて頂きます。

何かお困りのことがありましたら、
DEPOC梅澤までご連絡頂ければ嬉しいです!

以上

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医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。