天ノ川茉莉

あまのがわです。永遠を求めて存在しています。 明け方から闇夜まで、闇夜から明け方まで。

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マガジン

  • 天の川散文

    詩といっていいのか、小説といっていいのか。 強いて言うなら散文が適切のようなものたちです。

  • 読書感想文

    読書感想文です。漫画なども含みます。 考察をしてみたり、単に感想を述べてみたりします。 大抵は読んだ本に対する感情や、心惹かれた文の引用になるかと思います。

  • 躁鬱日記

最近の記事

彼女のなんでもない一日

ある何でもない日のことです。 彼女は高速道路で反対車線をゆく消防車とすれ違いました。 次に救急車とすれ違い、続けてもう一台の消防車ともすれ違いました。 これは異常な量だな、と彼女は思いつつ、流れ行く緊急車両達を眺めていた。 「こんなにすれ違うなんて珍しい、何かあったんですかね」 その程度の短い会話を運転手と交わして彼女は予定されていた一日を過ごしました。 その日、彼女は、不運にも必修科目の講義を遅刻しそうになり、タクシーに乗る羽目となったのです。 学生の身分の彼女にとっては

    • 呪術廻戦27巻 高羽文彦という芸人

      今更ですが呪術廻戦27巻ネタバレ感想です。 元ハジケリスト 私は元ハジケリストです。27巻の表紙をTwitter(X)で見たときに、湧き上がってきた感情がなんなのか、わかりませんでした。 元ハジケリストとして、27巻を開き、バカサバイバー!!を読み勧めたときに、子供の頃「無邪気なハジケリスト」だった私は、平凡な大人にすらなれなかった「なんでもない人間」になってしまったんだ、と思い知らされました。 高羽の独白で、自分をわかってもらいたくてチョけてみた。という場面があります

      • 悪あがきのおしまい

        こんばんは。私は新卒からずっと会社に勤めてきました。 途中で抱えていた心のひずみが大きくなってしまって、休んだこともありました。復帰してきて、元通りになると思っていました。 一度壊れた心は、もう戻りません。 一度失った信頼は取り戻せません。 昔みたいに明るくて、元気で、快活で、努力家の私には戻れないのです。 ごめんなさい。悲しいけど、これが結論です。 今日、会社に退職の意を伝えました。

        • ノートの終わり、漆。

          ノートが終わった。 会社に行けなかった。同じように休職していた子が復帰してきて、バリバリ働いている。私は毎朝起き上がることさえできない。 今日、悪魔と戦う。 本当は私が悪魔なのに、相手を悪魔だと思って。 悪魔、悪魔、悪魔。

        彼女のなんでもない一日

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        記事

          はやくノートが終わりますように

          今日は会社を休んだ。復職してから、何回も欠勤して、いまは時短勤務だ。 それでも働けない。負荷に耐えられない。おそらく辞めたほうがいいんだと思う。 でも、辞めたら、私には何も残らない。 精神を病んだ、ぶくぶくと太った、誰からも必要とされない私しか。 精神が苦しくても、ノートに何事かを書くことができた。 今はそれもできていない。 もう長いことノートを書いていない。 あと30ページくらい。 何も考えられないから、何も書けない。 せめて、なにか、書けるようになりますように。 どう

          はやくノートが終わりますように

          仕事を納めたその足で舌ピアスを開けた

          とりあえず生きた。色々失ったけど。 私にはなにもない。あると思っていた「仕事がそこそこできる」というアイデンティティも失った。 それ以外にあるとしたら、ピアスだ。 私の耳にはたくさん穴が開いている。はじめは単純な興味からだった。 でも、今は嫌なことや苦しいことが起きたときに突発的に穴を開ける。 しかしついに耳に開ける場所もなくなってきたので。 舌に開けることにしたのだ。 なぜ舌なのか 実は一度挑戦したことはある。そのときに地獄を見たのだ。 息をするだけで激痛。耐えきれ

          仕事を納めたその足で舌ピアスを開けた

          さようなら私の半生、思い出。

          実家の猫が死んだ。もう長くないのは知っていた。だって20歳は優に超えていたし、病も患っていた。でも、一生この世界に存在し続けてくれると思っていた。 知らないふりをした罪と後悔 病が重いことも、生きていることが奇跡と言っていい年齢なのも知っていた。でも知らないふり、気付かないふりをしていた。 私にとって実家は苦しくて重い、考えるだけで頭が回らなくなるような場所。でもそこで生きていた彼女のことだけは、想っていた。 泥棒が忍び込むように、家人のいない隙を見計らって会いに行った。

          さようなら私の半生、思い出。

          おそらくはプロミシング・ヤング・ウーマンだった

          休職期間満了を迎えようして 主治医から「もう復職は諦めましょう」「覚悟は早いほうがいい」と言われた。頭が真っ白になるとはこういうことだったんだ。 回らない頭でいろいろ提案した気がする。抗議もした気がする。 だって、こんなのおかしい。今までの診療で「悪くなった」なんて言われていないし、このまま会社の方針に従って復職へと向かっていくはずだった。 茫然自失、そして怒り 職を失う、ということに強い衝撃を受けた。立ち直れなかった。 精神科医の仕事は大まかに話を聞き、薬を処方するこ

          おそらくはプロミシング・ヤング・ウーマンだった

          慣れない包丁で柿を剥く

          今日の症状 完全に、躁状態に入った気がする。多分、たぶんね。 朝から物音に対して怒鳴りつける、家の中をめちゃくちゃにする、などなど 物音は自分に対してやられているのではないか?(壁ドン的な…)という疑心暗鬼でおかしくなりそうだった。 鉄筋コンクリートとはいえ、いつか追い出されそうお願いします、頑張るからここにいさせてください…… ないお金であれこれ買ってた。原因はうっすらわかるんだけど、避けられないことだから。 (だめだけど)寝る前にお酒を飲んで、リスカして眠る。 ちなみ

          慣れない包丁で柿を剥く

          いつか教会に行く日まで

          仮眠 ずっと眠っている。睡眠薬をもらっているけれど、それを加味しても眠りすぎている。お陰様でライフサイクルがめちゃくちゃになっている。 毎日、とても眠い。何もしていない。立ち上がっていることは殆ど無い。 無感動 何にも感動できない。喜怒哀楽の「怒」が減ったのはいいけれど。 「喜」「楽」がない。それなのに「哀」ばかり膨れ上がるのが虚しい。 気分安定薬とか、抗うつ剤をもらいたいです、といったけれど主治医からは「無感動」だから病気で休職しているんですよ。と言われて終わってしま

          いつか教会に行く日まで

          社会人3年目、休職した。

          社会人3年目で双極性障害の診断が出て休職した。大学で学んだこととは真逆の業種の会社に就職した。慣れないながらも社員に恵まれてやってこれた。この会社に骨を埋めるつもりだった。 立派に、とは言えなくてもそれなりの社会人人生を歩めると思った。 鬱病の症状 就職を機に「二度と戻るか」と思っていた実家に戻った。今思えば、これが間違いだったと思う。でも、社会人になってまた”家族”をやり直せるのではないかと期待してしまった。 眠れなくなった。些細なことに苛立つ。朝起き上がれない。好き

          社会人3年目、休職した。